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物忘れに効く市販薬を徹底比較!値段や成分からおすすめを紹介!

物忘れに効く市販薬として多くの種類が各メーカーから発売されています。

しかしパッと見てもその違いは分かりにくく、おまけに値段においてもバラつきがあり、一体どの物忘れに効く市販薬を選べば良いのか分かりませんよね。

 

そこで今回はそんな物忘れに効く市販薬を比較して、どの物忘れに効く市販薬を選ぶのがおすすめなのか。またどの様な人にこの薬はおすすめできるのか紹介していきたいと思います。

物忘れで悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

 

※今回参考にしている薬は以下の通りです。

ワスノン<小林製薬>

キオグッド顆粒<ロート製薬>

アレデル顆粒<クラシエ>

メモリーケア<大正製薬>

 

物忘れに効く市販薬の成分は全て同じ

今回紹介する物忘れに効く市販薬として発売されているものは全て同じ成分となっています。

その成分は「オンジ」という成分です。

オンジ以外の成分は配合されていません(添加物等は除く)。

 

このオンジという成分、実は「生薬」になるのですが、オンジは記憶に関係する物質を増やす働きがあるとされ、さらに気分を落ち着ける働きもあることから「中年期以降の物忘れの改善に効果を発揮する生薬」として発売されているものになります。

生薬なので副作用もほとんどありません。

 

では「同じ成分ならばどうして何社も同じ薬を発売しているの?」「どれを選んでも同じじゃないの?」と思われるかもしれませんがその疑問に答えていきます。

 

物忘れに効くオンジの配合量が異なる

キオグッドやワスノンなど、すべて同じオンジを成分としている薬になりますが、実はその「オンジから抽出される有効成分の量」が各社によって異なってきます。

 

例えば今回紹介している物忘れに効く市販薬の中で最も有効成分を多く配合しているのはメモリーケアになりますが、こちらはオンジから抽出した成分を1350㎎(1日相当量)配合しています。一方最も少ないのはアレデル顆粒(537㎎)となっています。

その差2倍以上ですね。

 

ちなみに値段に関して言えば、有効成分を多く配合しているメモリーケア15日分で2400円ですが、最も少ないアレデル顆粒14日分で1900円となっています。

有効成分の含有量と値段にはある程度影響があるみたいです。

ただしその量に応じてどれだけ効果に影響があるのかは不明です。

 

では次は各社の値段と有効成分量をまとめて比較してみましょう。

 

一番お得な物忘れに効く市販薬はどれ?

成分量
(オンジ抽出エキス)
値段(最小包装)1日あたりの値段
ワスノン750㎎1000円(7日分)142.8円
キオグッド1300㎎1800円(10日分)180円
アレデル537㎎1900円(14日分)135.7円
メモリーケア1350㎎900円(5日分)180円

 

最小包装の値段を比較してみると

アレデル顆粒>ワスノン>キオグッド顆粒=メモリーケア

の順に安くなっています。

 

一方成分重視で見てみると

メモリーケア>キオグッド顆粒>ワスノン>アレデル顆粒

といった順番の配合量です。

 

やはり値段と配合量は相関関係にあるみたいですね。

ただワスノンとメモリーケアはさらに日数が多いタイプも発売され、例えばメモリーケアで言えば15日分も発売されているため(2400円)、そうなると1日あたり160円となり安くなります。

 

物忘れに効く市販薬のおすすめの選び方

初めて物忘れに効く市販薬を購入する場合は

ワスノン168錠入りの購入をおすすめします。

 

その理由は、この薬の成分であるオンジが記憶改善に効果があるというデータは確かに存在するのですが、その根拠となる研究では「4週間の服用」を行った上で効果があるとされたものになります。(Effects of BT-11 on memory in healthy humansより)

 

つまり短期間である1週間や2週間の服用で物忘れに効果があるかどうかと言えば、それは「分からない」ことになってしまうんですね。

ですから最低でも4週間は薬を飲み続けてみる必要性があるんです。

 

そこでワスノンは168錠入り(28日分)が発売されている唯一の薬となっており、長期な分1日あたり最も値段も安くなっているため(132.1円)、もし最初に試すのであればワスノン168錠入りがおすすめと言えるでしょう。

 

ただ「市販の薬で記憶力の低下が抑えられるのであれば最善を尽くしたい」という人や、他の物忘れに効く薬を飲んでも効果が実感できなかった人は、有効成分を最大量配合しているメモリーケアの90錠入りを選びましょう。

 

90錠入りで15日分になりますが、有効成分量は市販の物忘れの薬の中でトップとなります。

それにもしこれで効果が全く実感できなかった場合は、もはや市販の薬では対応することはできませんし、最悪の場合認知症であるかもしれないため、服用を止めて病院を受診するようにしましょう。

 

物忘れと認知症は違うので注意

物忘れと認知症は似ている様で異なるので注意してください。

 

現在の医学では認知症は治す事はできません。なぜなら一度死んでしまった脳細胞は生きかえらせることはできないからです。

これは病院で使用されている薬を使ったとしても無理な話しで、今の認知症の治療というのは「いかに進行を遅くするか」というものであり、決して「認知症を治す」ものではありません。

これだけでもどれだけ認知症が怖いか何となくイメージできますよね。

そして当然の事ながら今回紹介した物忘れに効く市販薬などでは全く太刀打ちできません

 

一方の物忘れはいわゆる「病気」ではなく、加齢とともに記憶能力が低下するため起こるものになります。

つまり「物忘れがひどくなって認知症になる」という訳では決してなく、物忘れを改善する薬を飲んでおけば認知症の予防にもなるというのは完全に間違いになります。もちろん多少の影響はひょっとしたらあるかもしれませんが、現在それを証明する研究などは一切ありません。

ですから認知症と物忘れは別物と考える必要がありますが、物忘れがひどい場合は認知症を疑うようにしましょう。

 

物忘れに効く市販薬が効かなけば早めの受診を

繰り返しになりますが認知症と物忘れは別物です。

もし認知症に気付かずに物忘れがひどくなったと勘違いし、ずっと市販薬で対応していると、それこそ一度進行してしまった認知症は元に戻す事はできません。

つまり手遅れになるリスクがあります。

ですから今回紹介した物忘れに効く市販薬を試してみて効果が得られない場合は、なるべく早めに病院を受診するようにしましょう。

長く飲めば効果が出てくるわけではありませんので、1か月を目処に効果があるか判定してみてください。

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