今回は「リケアエース水虫薬」を紹介します。
リケアエースはあまり馴染みのない名前の水虫薬になるかと思いますが、リケアエースとは「サンドラック」が自社ブランドとして発売している水虫やたむしに効く薬です。
ちなみにリケアエースはあの「ダマリンL」という水虫薬と全く同じ成分となっています。
しかしリケアエースは自社ブランドとして発売する事で「ダマリンL」に比べて、広告などの宣伝費を最小限に抑えて「サンドラック」あるいは子会社である「ダイレックス」などで優先的に販売する事ができるんですね。また最近では楽天などのネット販売もされています。
つまりリケアエースは安い価格で購入できるというメリットがあります。
当然「ダマリンL」よりも安くで販売されており、リケアエースの価格は839円(20g)ですが店頭ではさらに安く販売されています。
ただそんな時に気になるのがやはり水虫に対する効き目ではないでしょうか。
そこで今回はリケアエースの水虫への効果を見ていきたいと思います。リケアエースの購入を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
リケアエース水虫薬の特徴
リケアエース水虫薬の特徴としては以下の3つが挙げられます。
・かゆみや炎症に効く
・カサカサした水虫によく効く
・値段が安い
この3つが特徴として挙げられます。では順番に紹介していきます。
かゆみや炎症の水虫に効く
リケアエース水虫薬には「クロタミトン」「リドカイン」といったかゆみに効く成分を2種類配合していために、かゆみにはバッチリ効果があります。水虫薬は多く発売されていますが、かゆみに効く成分が2種類以上配合されている薬はそこまで多くありません。
また「グリチルレチン酸」という炎症を抑える効果も配合されていますので水虫による炎症などにも効果が期待できます。
カサカサした水虫によく効く
リケアエース水虫薬は水虫の種類の中で「カサカサした水虫」に非常に効果が高いです。と言うのもリケアエースには「尿素」という成分が入っているからんです。
尿素には「角質軟化作用」と「保湿作用」があります。簡単に言えばこの作用が足の角質を柔らかくしさらに保湿作用もあるため、かかとのカサカサ水虫などに効果を発揮します。
ただし注意してください。この尿素が入っているのはリケアエースの「クリームタイプ」のみとなります。液体タイプには入っておりませんので、もし乾燥がひどい水虫の薬を選ぶ際にはクリームタイプを選ぶようにしましょう。
リケアエースの水虫への効き目
リケアエースとテルビナフィンを比べて
そして肝心な水虫を叩く抗真菌成分ですがこちらは「ミコナゾール」という成分を配合しています。このミコナゾールは現在市販されている水虫薬の中では1世代古いタイプの抗真菌成分になります。
ちなみに市販されている抗真菌成分で新しいのがブテナロックなどで有名な「ブテナフィン」やメンソレータムエクシブディープ10クリームなどの「テルビナフィン」になります。
ではリケアエースは古い薬なので効かないのか?と気になる人もいるかと思いますがこういった論文があります。
48人を対象とした研究で10週間後テルビナフィンおよびミコナゾール治療群ではそれぞれ約52.6%および55%で真菌学的治癒が見られ、約47%、45%で臨床効果が見られました。10561963
これはリケアエース(ミコナゾール)とテルビナフィンの効果を比較した試験ですが、おおよそ同等の効果が認められた結果になります。
しかしこの研究ではテルビナフィンは1週間の投与、一方のミコナゾールは4週間の投与になります。またテルビナフィンは1日1回ですがミコナゾールは1日1~2回となります。(ちなみに医療用は1日2~3回となっています)
つまりミコナゾールは水虫に効きますが、塗る回数と塗る期間において多少メンドクサイ薬と言えます。
尿素配合のかかと水虫に効く
上でも紹介しましたがリケアエースは尿素を配合しているためかかと水虫などの皮膚が厚い部分の水虫に適しています。尿素は皮膚の角質を溶かし皮膚のターンオーバーを促進する働きがあります。
かゆみがある人には有利かもしれない
リケアエースは1日1~2回塗るのが大変かもしれませんが、成分にかゆみに効く成分を2種類配合していますので、ブテナロックやテルビナフィン配合の水虫薬が1日1回しか塗れない事を考えると、かゆみに対して塗る回数が多い分よりかゆみを抑えられる可能性があります。
ただそもそも水虫自体を早く治した方がかゆみ自体が起きないため、結果的にリケアエースの方がかゆみに対してメリットが大きいとは言えないかもしれません。
リケアエース水虫薬がおすすめな人
リケアエースは以下の人におすすめです。
・日頃ダマリンLを使っていて効果があった人
・水虫の症状が比較的軽めな人
・かかと水虫がある人
リケアエースは実際の販売価格も安く設定されていますので、もし値段を安く済ませたい人におすすめです。
ただし一刻でも水虫を早く治したい場合にはやはりリケアエースの成分「ミコナゾール」は抗真菌成分は強くありませんので、他の水虫薬を使用するようにしましょう。
ピロエースZは抗真菌成分に「ラノコナゾール」と言う成分を配合し、市販の水虫薬のみならず医療用の水虫薬を含めてかなり強い薬になりますのでおすすめです。
リケアエース水虫薬の選び方
今書いたばかりですが、リケアエース水虫薬にはクリームタイプと液体タイプがありますのでその選び方を説明します。
ジュクジュクした部分やカサカサしている部分、傷になっている部分
→クリームタイプ
クリームタイプには尿素が配合している事もありカサカサしている部分にはかなり適してます。それに加えてメントールなどのアルコール成分も入っていないために、傷がある部分でもしみる事なく使用する事ができます。ジュクジュクした部分にも安心して使用できます。
毛が生えている部分やブツブツした水虫
→液体タイプ
しかし液体タイプはリケアエース水虫薬の最大の特徴である「尿素」を配合していないために、没個性の水虫薬に成り下がってしまっています。
ですからはっきり言ってリケアエース水虫薬の液体タイプは選ぶに値しません。
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