胃の薬

第一三共胃腸薬シリーズの違いと選び方の紹介

 

今回は第一三共から発売されている有名な胃薬の第一三共胃腸薬を紹介します。

しかしこの第一三共胃腸薬なんですが、実は非常に種類が多くおまけにコンビニで発売されているタイプもあるためどれを選べばいいのか分からない場合も多いと思います。

 

実際に以下の第一三共胃腸薬が発売されています。

第一三共胃腸薬[錠剤][細粒]

第一三共胃腸薬プラス[錠剤][細粒]

第一三共胃腸薬グリーン[錠剤][微粒]

ちなみにコンビニで買える第一三共胃腸薬細粒は名前が「a」が付かないだけで非常に似ていますが効果は全く違うものになりますので注意してください。分類としては医薬品ではなく医薬部外品となり効果も劣ります。

 

そして今回は第一三共胃腸薬の違いを紹介し胃の症状に応じた選び方を紹介したいと思います。

もし第一三共胃腸薬はどれを買えばいいのか分からない場合はぜひ参考にしてみてください。

 

第一三共胃腸薬の選び方

第一三共胃腸薬の基本的な成分は似ている

第一三共胃腸薬コアブロックは他の第一三共胃腸薬と異なる作りになっていますが、実は他の第一三共胃腸薬の特徴はかなり似た効き目を発揮します。

特徴としては以下の効果挙げられます。

胃酸を中和する成分:ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト

消化を助ける成分:タカヂアスターゼN1、リパーゼAP12など

胃腸の働きを改善する成分:生薬

第一三共胃腸薬はこれらの成分を配合しているのが最大の特徴となります。

胃酸を中和する成分⇒胃酸から胃を守る効果

消化を助ける成分⇒食べ過ぎの時などは消化を助ける

胃腸の働きを助ける⇒胃もたれの時に胃腸の働きを改善する

もちろん配合されている成分の種類や配合量はそれぞれ若干異なりますが、上に挙げた効き目に関しては大きな違いはありません。

 

では「第一三共胃腸薬a」「第一三共胃腸薬プラス」「第一三共胃腸薬グリーン」は何が違うのかと言うと、それぞれ特徴的な成分を配合しているため3つに分かれて販売されているんです。ではこの3つの第一三共胃腸薬を分ける特徴的な成分を紹介します。

 

3つの第一三共胃腸薬の違い

「第一三共胃腸薬a」「第一三共胃腸薬プラス」「第一三共胃腸薬グリーン」の特徴的な成分はそれぞれ以下の成分になります。

第一三共胃腸薬a:アカメガシワエキス

第一三共胃腸薬プラス:有胞子性乳酸菌(ラクボン原末)

第一三共胃腸薬グリーン:銅クロロフィリンナトリウム

まず第一三共胃腸薬aですがこちらには「アカメガシワエキス」が配合されています。アカメガシワエキスは胃酸を抑えたり胃潰瘍等に古くから使用されている成分になります。ただし現在医療用としては販売中止となっています。

そして第一三共胃腸薬プラスは「有胞子性乳酸菌」が配合されており、こちらは酸や熱に強く腸にまで届く乳酸菌となっています。

第一三共胃腸薬グリーンの「銅クロロフィリン」はペプシンの分泌を抑えて胃を守り、また肉芽形成作用もあるため胃の修復にも効果を発揮します。

 

これらをまとめると

第一三共胃腸薬a、第一三共胃腸薬グリーン

 ⇒胃を保護する成分あり

第一三共胃腸薬プラス

 ⇒整腸剤的な役割もアリ

と言った成分の特徴があります。

これらの症状別に分類して選べばいいでしょう。ただしこれらそれぞれの特徴的な成分はとびぬけて効き目が高いわけではありませんのであくまでも目安として選択してみてください。もしくは以下の選び方を推奨します。

第一三共胃腸薬aの値段は安い

第一三共胃腸薬は異なる3つの成分が選ぶ基準になりますが、第一三共胃腸薬aの値段は頭ひとつ抜けて安いです。

では他の2つは値段が高い分十分な効果があるかと言えばそこまで大きな効き目の違いがあるとは言えないでしょう。ベースとなる効果はどれも似た成分が配合されいるため、そして個別に配合されている成分が単独で劇的に効き目が高いわけではない点を考えると値段は重要なポイントかと思います。

もし整腸剤的な効果を期待するならば普通の第一三共胃腸薬に別に整腸剤を使用した方が効き目も高く使い勝手もいいです。また胃を保護する作用に関しても、現在市販薬では実際に病院でも使用される成分を配合した胃薬が発売されていますので(セルベールやスクラートなど)こちらを使用した方が安く済みます。

 

結論として第一三共胃腸薬aがおすすめ

第一三共胃腸薬は色んな種類が発売されています。

また第一三共胃腸薬プラスや第一三共胃腸薬グリーンはそれぞれ特徴的な成分を配合していますが、正直値段に見合った効果が期待できるかと言えば微妙な所です。

 

やはりどの第一三共胃腸薬にも言える事ですが最大の特徴は胃酸を中和する作用消化を助ける作用そして胃腸の働きを活発にするこの3つの作用になりますから、もしこれ以外の効果を望むのであれば別の胃薬を選んだ方がより胃の症状に適した効果を得られるでしょう。

 

第一三共胃腸薬のCMでは食べ過ぎや胃もたれには第一三共胃腸薬プラスを紹介していますが、値段と効き目を考えれば第一三共胃腸薬aを選べば問題ありません。

 

もし一三共胃腸薬プラスや第一三共胃腸薬グリーンが普通の第一三共胃腸薬aと比べて販売価格が同じくらいで販売され、上で紹介した効果を求める時に購入する程度の認識で構わないでしょう。

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