虫刺されの薬

ブヨに刺された時の薬は「強めのステロイド」がおすすめ!

 

今回はブヨに刺された時の塗り薬を紹介していきたいと思います。

ちなみに関東では「ブヨ」関西では「ブト」とも呼ばれ正式名称は「ブユ」という虫になります。そしてここでは統一して「ブヨ」と呼ばせていただきます。

※ちなみに余談ですが、検索する時は「ブヨ」が一番多いのでおすすめです。

 

ブヨは「刺す」と言われますが実は刺すのではなく皮膚をかみちぎっていきます。その際に若干の痛みを伴い、かみ口に軽い出血があったりしますが問題なのはその後で激しいかゆみとパンパンに腫れてくる症状が出てきます。

これはブヨが皮膚をかんだ際に同時に毒素を皮膚に注入しているため、体がその毒素に反応してしまい一種のアレルギー反応が起こっているんですね。

 

そこで今回はそんなブヨにかまれた時にどのような市販薬が効くのかを解説していきます。

ブヨにかまれてパンパンに腫れてかゆみがひどい人はぜひ参考にしてみてください。

ちなみに動画でも解説していますのでこちらもどうぞ。

ブヨにかまれた時のおすすめの薬

ブヨにかまれると痛みよりもやはり「腫れ」「かゆみ」が顕著に現れます。

 

ですから薬を選ぶには強めのステロイドが入っている薬を使用しましょう。

もしくはステロイド+抗ヒスタミン(かゆみ止め)が配合されている薬です。

 

強いステロイド配合の2種類

市販のステロイドの中で最も強い塗り薬があります。それはベトネベートとフルコートです。この2つは市販薬で最強クラスのステロイドを配合しています。

ベトネベート、リンデロンVs・・ベタメタゾン吉草酸エステル

フルコートF・・フルオシノロンアセトニド

この2つは市販薬の中では炎症・かゆみに最も効き目が強いと言っても過言ではありませんので、もしブヨにかまれた時の症状がひどい場合には真っ先にこのいずれかを使用するようにしてください。

 

そしてもしもし水ぶくれなどができて、ジュクジュクした症状を併発し化膿している時はフルコートf軟膏かベトネベートN軟膏ASがおすすめとなります。

この2つは強いステロイド成分に加えて細菌感染を防ぐ抗生剤も配合されています。そのためブヨに噛まれた所から入る二次感染予防もしっかりカバーしてくれます。

 

ワンランク弱くなるが知名度の高いムヒアルファEX 

ムヒアルファEXは上のフルコートやベトネベートと比べるとワンランク弱い強さのステロイドの配合になりますが、かゆみをとる成分の抗ヒスタミン薬を2つも配合しています。特にかゆみにはバッチリ効果があります。

 

そして夏の塗り薬の定番であるムヒシリーズの薬であるため、おそらく多くのドラッグストアで販売されていることでしょう。

もし「ムヒアルファEXが販売されていない」という場合には同じランクのステロイド配合の塗り薬を選べば問題ありませんので、同じ強さのステロイドを探してみてください。

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また、もし顔をブヨにかまれてしまった場合にはランクの低いステロイドを使用する方が無難になりますので例えばロコイダンクリームやテラ・コートリルなどを使用するようにしましょう。

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ブヨにかまれた後の手順

ではここからはブヨに噛まれた時の手順を紹介したいと思います。

いきなり「噛まれた所に薬を塗ればOK」と言うわけにはいきませんので注意してください。

まずは毒素を取り除く

ブヨにかまれると同時に毒素を放出します。これが皮膚の炎症やかゆみを引き起こしている原因になっています。

ですからまずはしっかりブヨの毒を取り除きましょう。傷口を爪を立てて絞り込むようにして毒を出してください。

ポイズンリムーバーなどがある時はそれを使いましょう。


※外での作業が多い人はいつでも使用できるように1つ常備しておく事をおすすめします。

 

その後は水でしっかり洗い流してください。

ちなみにこの毒素は蜂などと同じように「アナフィラキシーショック」を起こすことがあります。この場合は一刻も早く病院に行くようにしましょう。

アナフィラキシーショックの症状としては、頭痛・吐き気・ふらつき・めまい・呼吸困難などがあります。ブヨにかまれる時は何か所もかまれるケースも多々ありますが、かなりの数のブヨにいっぺんにかまれた時は特に注意してください。

 

薬の塗り方と症状の経過確認

塗り方はかまれた部位を中心に広めに塗るようにしましょう

そして炎症が強いと思うので炎症が収まるまでしっかり塗り続ける必要があります。少し症状が良くなったからとすぐ止めてしまうと再度ぶり返す事もあるので、ある程度症状が改善するまでは塗り続けるようにしてください。

ブヨの毒による炎症などは強いため、症状が1-2週間続く事がありますが、薬を塗り続けてもまだ炎症が続いている場合や、塗り薬を塗り始めても一向に痛みや炎症が改善しない場合は病院を受診しましょう。

 

今回選んだ薬は市販の塗り薬の中では最も強い部類のステロイドになりますが、それでもまた十分な強さではない可能性があります。病院でもらうステロイドにはさらに強い効果のある薬もありますので、我慢せずに病院に行くようにしてください。

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