日焼けの後がヒリヒリして痛みが我慢できない時ってありますよね。
「こんな事ならもっとしっかり日焼け止めを塗っておけばよかった」と思うのも後の祭りで、痛みに耐えて我慢している人も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は日焼け後の痛みに強力に効く市販薬を紹介していきたいと思います。
もし日焼け後の痛みで苦しんでいる人はぜひ参考にしてみてください。
日焼け後のおすすめ市販薬
日焼けの激しい痛みにはベトネベートクリームS
もし日焼け後の痛みがひどい時はベトネベートクリームSを選びましょう。
このベトネベートクリームSは市販の塗り薬の中でかなり強い痛みや炎症を抑える薬に分類されます。その理由は「ベタメタゾン吉草酸エステル」というステロイドを配合しているのが理由です。
このベタメタゾン吉草酸エステルという成分は市販で購入できるステロイドの中では最も強力なタイプになり、日焼けの痛みが我慢できない時に試すべき薬と言えます。
実はこのベトネベートクリームS以外にも同じ強さの強力なステロイドの塗り薬(フルコートFやベトネベートN軟膏AS)もあるんですが、これらは「軟膏タイプ」になっているため、日焼けの背中などに塗る際にべたつきや伸びの悪さが気になる可能性があります。
ですからここでは伸びやべたつきが気になりにくいクリームタイプを選び、さらに強さも申し分ないベトネベートクリームSを選ぶようにしましょう。
またベトネベートクリームSは決して安い薬ではありません。
しかしベトネベートクリームSは少量タイプも発売されており、日焼け後の数日だけ使用するケースがほとんどになると思いますのでベトネベートクリームSの少量タイプを購入することをおすすめします。
<ベトネベートクリームSの値段>
1050円(5g)
1900円(10g)
顔に使う時はロコイダンクリーム
もし首から上(顔や首)の日焼けの痛みがひどい時はロコイダンクリームを選んでください。
こちらのロコイダンクリームは「酪酸ヒドロコルチゾン」というステロイドを配合している薬になります。
強さで言えば上で紹介したベトネベートクリームSよりもワンランク下の強さになっています。
すると「より強いベトネベートクリームSはダメなのか?」と思われるかもしれませんが、実はステロイドは強さに応じて使える場所が異なってくるんです。
例えばベトネベートクリームSは強い薬なんですが、顔などの皮膚の弱い部分には使用すべきではありません。
かたやロコイダンクリームは首から上に使用できるステロイドの中で最も強いランクの強さの薬になりますので、もし首から上の日焼けの痛みがひどい時はこちらを選ぶようにしましょう。
また子供にはあまり強いステロイドは推奨されませんので、もし子供に使用する時にもロコイダンクリームを選ぶようにしましょう。
<ロコイダンクリームの値段>
800円(7g)
1500円(16g)
落ち着いて来たらヘパリン類似物質ローション
上で紹介した薬はステロイドになります。
効果も高く痛みや炎症を抑えるならばベストです。
しかしステロイドは長期間使用するものではありません。ですから症状が落ち着いて来たらステロイドを止めて保湿剤を使用してください。薬を切り替えましょう。
中でもやけど後は皮膚が乾燥している状態になりますので、そんな時にはヘパリン類似物質のローションが保湿効果も高く炎症も抑える働きがあるのでおすすめです。
こちらはクリームタイプも発売されていますが、広く塗ったり塗り心地を考えればローションタイプがベストです。
※「上のステロイドはローションはないのか?」と思われるかもしれませんが、残念ながら上の強さのステロイドのローションタイプ発売されていません。
ヘパリン類似物質ローションは多くのメーカーから発売されていますので、どれを選んでも構いません。詳しくはこちらを参考にしてみてください。
日焼けの痛みはロキソニンも効く
もしステロイドの塗り薬を塗っても痛みがひどい場合はロキソニンなどの痛み止めの飲み薬も効果があります。ロキソニンに限らずイブなどの鎮痛剤でもOKです。
しかし基本は塗り薬を使って、それでも痛みが我慢できない時はロキソニンなどの飲み薬を飲むようにしましょう。
かゆみがあればレスタミンコーワ
もし痛みでなくかゆみがひどい時はレスタミンコーワ糖衣錠を選んでください。
レスタミンコーワ糖衣錠は「ジフェンヒドラミン」というアレルギーを抑える成分が配合されており、皮膚のかゆみに効果があります。
しかしレスタミンコーワ糖衣錠は眠気が出てしまうので、車の運転などの機械の操作をする時は服用しないでください。
日焼け後のダメージを最小限に抑える方法
しっかり冷やす
日焼けは「やけど」になります。
ですからまずは薬を塗るのではなくしっかり冷やしてください。
目安としては30分程度を冷水で冷やしましょう。冷水がなければ水道水でも構いません。
そしてそれでも症状がひどい時は上で紹介した塗り薬を使ってください。
水分補給をしっかり行う
日焼けした後は患部はもちろん身体から水分が少なくなり脱水に近い状態になっています。
ですから必ず多めに水分補給するようにしましょう。
水ぶくれは破らない
もし水ぶくれになっている時は絶対に破らない様にしましょう。
水ぶくれを破ると中の細菌が散らばり感染を起こしてしまう事があります。
日焼け後に塗る痛み止め薬に関する疑問
ステロイドを塗っても皮膚は黒くなるのか?
ステロイドの塗り薬を塗ると皮膚が黒くなると言われる事があります。
しかしこれはステロイドを塗った事によって皮膚が黒くなるのではなく、もともとステロイドを塗らないといけない様な部分は皮膚のターンオーバー(生まれ変わり)がうまくいかず、メラニンと言った黒く見える物質が蓄積してしまうため、結果黒くなってしまうんです。
ですからステロイド自体に皮膚を黒くする効果はありませんので安心して使用するようにしましょう。
ステロイドの塗り薬の上から化粧していい?
もし顔の日焼けがひどく痛みが我慢できない時は、上で紹介した塗り薬を使用しその上から化粧をしても構いません。
ただしこの場合、先に化粧をしてから塗り薬を使うと、塗り薬がファンデーションで邪魔されて十分な効果を発揮できない場合がありますので、必ず塗り薬を塗ってから化粧をするようにしましょう。
日焼け止めクリームを上から塗ってもいい?
もし日焼け後の痛みがひどい時に、また外に出る必要がある人は今度は日焼け止めをしっかり塗る様にしましょう。
塗り薬を塗った上から日焼け止めクリームを塗っても全く問題ありません。
痛み止めのクリームを塗った後に日焼け止めをしっかり塗る様にしましょう。
ただこの際は必ず
痛み止めクリーム⇒日焼け止め
にしてください。
これを逆にして
日焼け止め⇒痛み止めクリーム
といった順番で塗らないようにしましょう。
オロナインは日焼け後に効く?
日焼け後にオロナインが良いと言われますが、成分的にオロナインは日焼け後の痛みにはおすすめしません。
というのもオロナインには殺菌成分の「クロルヘキシジングルコン酸塩液」を配合してます。
これにより日焼けややけど後の化膿を抑える事ができますが、痛みに対しては効果はありません。炎症を抑えることもありません。
ですから日焼け後の痛みに関してはオロナインよりも上で紹介した塗り薬を使う事をおすすめします。
薬を使っても痛みが続く場合
もし今回紹介した薬を使っても症状が良くならない場合は一度病院を受診するようにしましょう。
一般的な日焼けは長期間痛みが続くものではありませんので、もし症状が続く時は皮膚科などを受診するようにしてください。
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