今回は子供(乳児・小児)に使える市販の酔い止め薬を紹介したいと思います。
車に乗る時やバスに乗る時など、せっかくの外出を乗り物酔いで台無しにしてしまうのは勿体ないですよね。
しかし市販の乗り物酔いは種類が多く、一体どれを選べば良いのか迷ってします親御さんも多いのではないでしょうか。
そこでここでは乗り物酔いの症状や移動時間に応じたおすすめの薬を紹介していきたいと思います。
もし子供が乗り物酔いしやすく、どの薬を飲ませればいいか悩んでいる場合はぜひ参考にしてみてください。
目次
子供の酔い止め薬について
どの酔い止め薬も同じ効果が期待できる
まず大前提として初めに言っておきますと子供、特に小学生に上がるまでの乳児・小児の酔い止めはほとんど同じ成分で作られています。
だいたい8割くらいは以下の成分が配合された形になっています。
スコポラミン・・胃腸の働きを抑え吐き気を抑える
メクリジン・・嘔吐中枢に作用し吐き気を抑える
カフェイン・・めまいを改善する
つまり子供用の酔い止め薬はほぼ同じ効果を実感できるようになっています。
ですから大切な事は「どの酔い止めが効くか」という事よりも「飲んでくれる酔い止めはどれか」という事を重点的に考えた方が良いでしょう。
もちろん酔い止めの中には成分が異なり、効果に違いがあるものもありますが、子供が飲んでくれないと意味がありません。ですから効果は二の次。
まずは飲める酔い止め薬を探しましょう。
子供用の酔い止めは3~5歳以上が多い
酔い止めの薬は基本的に3~5歳以上からの使用の薬が多いです。
これは、そもそも酔う原因として「自律神経の乱れ」が原因となるのですが、3歳頃までは自律神経が未発達であるため、逆に酔う事がない身体のつくりになっているんですね。
ですから子供用の酔い止め薬は3歳~5歳以上からの薬が多く発売されているんです。
よって基本的に3歳未満の子供の場合は特に乗り物酔いを心配する必要はありません。
酔ってから飲むより酔う前に薬を飲む
市販薬の酔い止め薬の中には「酔ってからも効く」と書かれている薬も少なくありません。
しかしやはり一旦酔ってしまった後は薬を飲むことすら大変で、なかなか酔いが改善しない事も多いため、やはり予防として乗り物に乗るまえに薬を飲むように心がけてください。
子供が飲みやすい形の薬は大きく3つ
子供用の酔い止め薬は子供でも飲みやすいように工夫されているものが多いです。
基本的に以下の3種類が子供用の酔い止め薬と考えてください。
・ドリンクタイプ
・錠剤タイプ
・飴(ドロップ)タイプ
乳児・小児の酔い止めはこの3種類があります。
錠剤タイプは通常の錠剤と異なり、口の中で溶かすものがほとんどなので、ある意味飴タイプの様なものと考えても問題ないでしょう。
また味もさまざま。
「ぶどう味、フルーツミント、いちご、サイダー、レモン」
など多くの味が発売されています。
こちらも子供の好みの味を選ぶようにしましょう。
子供用の酔い止め薬の選び方をタイプ別に紹介
では実際に子供(乳児・小児)用の酔い止め薬を紹介していきたいと思います。
主に症状に応じたより効果的な酔い止め薬、そして乗り物に乗る時間を考慮した薬を紹介していきますのでぜひ参考にしてください。
長時間移動はトラベルミンファミリー
もし乗り物に乗る時間が長時間の場合はトラベルミンファミリーがおすすめです。
こちらは効果の持続時間が長めである「メクリジン」という成分を配合しているため、長く酔い止め効果が期待できます。
また5歳以上から使用できる水なしで飲めるタイプですが、成人も服用する事が出来るので家族で酔いやすい場合などはこのトラベルミンファミリーが1つあれば安心です。
<トラベルミンファミリーの成分>
塩酸メクリジン…25mg
臭化水素酸スコポラミン…0.16mg
※成人2錠分の成分量です。子供用はこの半分になります。
<トラベルミンファミリーの値段>
800円(6錠)
吐き気がひどい時にはエアミットサットF
頭痛や吐き気が強く、また移動時間が長い場合にはエアミットサットFを使用してください。
こちらは5歳から使用できる水なしで飲める錠剤タイプとなっています。
エアミットサットFは長時間の酔い止め作用のある「メクリジン」を配合し、さらに吐き気に効果的な「スコポラミン」「アリルイソプロピルアセチル尿素」を配合しているため、特に吐き気がひどい子供の乗り物酔いに効果的です。
またカフェインも配合されており頭痛にも効果を発揮します。
<エアミットサットFの値段>
塩酸メクリジン・・・50mg
臭化水素酸スコポラミン・・・320μg
アリルイソプロピルアセチル尿素・・・30mg
無水カフェイン・・・40mg
※成人の1日量の成分量です。子供用の1回分はこの4分の1の配合量になります。
<エアミットサットFの値段>
680円(6錠)
1100円(12錠)
3歳から酔い止めを使いたい場合
・こどもクールスカイ
・センパアドリンク
上で紹介した酔い止め薬は2つとも5歳から使用できる酔い止めでした。
では5歳未満が使うべき酔い止め薬としてこどもクールスカイとセンパアドリンクは3歳から使用可能なドリンクタイプの酔い止めになっています。
りんご味が好きな場合はこどもクールスカイ。
グレープフルーツ味が好きな場合はセンパアドリンクを選びましょう。
共に「クロルフェニラミン」と「スコポラミン」を配合しており、効果に違いはありません。
もしドリンクタイプが苦手ならばラムネの様に飲みやすいセンパアプチベリーもおすすめです。
<こどもクールスカイの値段>
600円(2本)
<センパアドリンクの値段>
660円(2本)
<センパプチベリー>
500円(10錠)
子供に酔い止め薬を飲ます前に
子供の乗り物酔いは、以前の酔った記憶や体調などの影響が大きい事場合があります。
ですから事前にしっかり睡眠を取ったり、朝食を消化の良い物にしたりするなど対策を取りましょう。
また子供に薬を飲ます際に一言添えてあげると、より効果が期待できる場合があるので「気持ち悪くならない魔法の薬だよ」などと言って、薬を飲ませてあげるようにしてください。
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