皮膚の薬

フェミニーナUPとキュアレアマスキュアについて

 

2021年4月に小林製薬が立て続けに2種類の新商品を発売しました。

フェミニーナUP
キュアレア マスキュア

フェミニーナUPは従来品のフェミニーナでおなじみのデリケートゾーンのかぶれ(特に尿かぶれ)として。一方のキュアレアマスキュアの方はその名の通りマスク装着による皮膚トラブルに効く塗り薬として売り出しています。

 

フェミニーナもキュアレアも先に同じ名前の薬が発売されており、この2つは一体何が違うのか気になる所だと思いますので簡単に違いを解説したいと思います。

フェミニーナUPとフェミニーナの違い

まずフェミニーナUPの方から説明しますと、こちらは従来のフェミニーナに「ウフェナマート」を配合したのが一番のポイントと言えるでしょう。

「ウフェナマート」とは皮膚の炎症を抑える働きがありかぶれ等の症状に特に効果を発揮する成分になります。

それ以外は若干の成分の違いはありますがメインで期待される効果の「かゆみ」においては大差はありません。つまり新たに発売されたフェミニーナUPは従来のフェミニーナに抗炎症作用をプラスした作りになっていると考えてください。

 

つまりフェミニーナUPはデリケートゾーンのかゆみにプラスしてかぶれ等の皮膚の炎症も目立つ場合に選ぶべき薬となっています。

<ただのフェミニーナ>
リドカイン2g
ジフェンヒドラミン2g
イソプロピルメチルフェノール0.1g
トコフェロール酢酸エステル0.3g

<フェミニーナUP>
ウフェナマート5.0g
リドカイン1.0g
クロルフェニラミンマレイン酸塩1.0g
トコフェロール酢酸エステル0.5g

 

キュアレアマスキュアとキュアレアの違い

ではキュアレアの方はどうかと言いますとこちらは効き目は同じで共に

・炎症を抑えるウフェナマート
・かゆみに効くジフェンヒドラミン
・炎症に効くグリチルリチン酸

この3つを配合しています。

さらに新発売のマスキュアの方は皮膚修復作用があるビタミンEと殺菌作用があるイソプロピルメチルフェノールが配合された形になっています。実質的な効果を期待する分にはどちらでも構いませんが、皮膚のケアを考えるならばフェミニーナUPの方がいいかもしれません。

<キュアレア>
ウフェナマート5g
ジフェンヒドラミン1g
グリチルレチン酸0.3g

<キュアレアマスキュア>
ウフェナマート5.0g
ジフェンヒドラミン1.0g
グリチルレチン酸0.3g
トコフェロール酢酸エステル0.5g
イソプロピルメチルフェノール0.1g

 

ちなみにキュアレアマスキュアはムダ毛処理で毛穴が目立つポツポツ肌に効く薬として発売されている「ケアノキュア」と全く同じ成分になっています。キュアレアマスキュアは8g800円でケアノキュアは1300円20gになりますので、使う頻度が高そうな人はケアノキュアがよく、お試して使ってみたいのであればキュアレアマスキュアがいいでしょう。ちなみにただのキュアレアは1000円8gとなっておりキュアレアマスキュアより成分は少ないのに割高になっています。

キュアレアマスキュア:800円8g
キュアレア:1000円8g
ケアノキュア:1300円20g

※ただいずれも上記の金額は定価になるため実際の販売価格は異なります

 

キュアレアマスキュアとフェミニーナUPは似た成分

キュアレアマスキュアとフェミニーナUPは実際にかなり似たつくりになっています。それぞれマスクかぶれとデリケートゾーンのかぶれと言う事で全く使用する場所は異なりますが、成分や実際の効能効果を考えても同じ様な効果を発揮します。と言うのもやはりメインの成分がウフェナマートになるからと言えます。

ですから極論を言えば1本でどちらも使用する事が可能になっています。

もしいずれかの症状があり薬を試してみたい場合はキュアレアマスキュアを試してみるのがいいかもしれません。

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