市販の風邪薬の中には1日2回の風邪薬が存在します。
その代表的な風邪薬が「プレコール」「コンタック」「ルルアタック」の1日2回タイプの風邪薬になります。
では今回はそんな1日2回の風邪薬の中でどの薬がおすすめなのか、1日3回の風邪薬と効き目はどう違うのか等について紹介したいと思います。
もし1日2回の風邪薬を探している人はぜひ参考にしてみてください。
今回紹介するのは以下の4種類です。
・新コンタックかぜ総合
・新コンタックかぜEX
・プレコール持続性カプセル
・ルルアタックTR
目次
1日2回の風邪薬の選び方
では実際に1日2回の風邪薬を風邪症状から紹介していきたいと思います。
しかし1日2回の風邪薬は2種類だけ選べばOKですので、その理由も併せて紹介していきたいと思います。
喉の痛みの風邪には新コンタックかぜEX持続性かルルアタックTR
もし「喉の痛み」「頭痛」「関節痛」などの痛みがメインの風邪の場合には新コンタックかぜEX持続性かルルアタックTRを選ぶようにしましょう。
これは新コンタックかぜEXとルルアタックTRにはイブなどでお馴染みの「イブプロフェン」という解熱鎮痛剤が配合されており、その配合量も市販で飲める最高量の200㎎が配合されているため、痛みに対して十分な効果を発揮する事が期待できます。
もちろん熱を下げる効果もあります。
そして他にも「咳に効く成分」と「鼻に効く成分」を2種類ずつ配合しているため、風邪の全般症状に効果を発揮します。
では新コンタックかぜEXとルルアタックTRはどちらを選べばいいのか?と言う話しですが、実はこの2つはほぼ同じ成分であるためどちらを選んでも構いません。
ですから値段が安い方を選ぶのがベストと言えるでしょう。
ちなみにルルアタックTRは2018年に発売され、まだ新しめの風邪薬なのであまり値下げされていない事もありますが、実際の販売価格はいい勝負です。
ちなみにルルアタックTRの定価は1400円で3日分になります。
<新コンタックかぜEX持続性・ルルアタックTRの成分>
イブプロフェン:400mg
無水カフェイン:75mg
ヨウ化イソプロパミド:5mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩:3.5mg
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物:48mg
dL-メチルエフェドリン塩酸塩:60mg
※ルルアタックTRにはグリチルリチン酸を配合しています。ただし配合量と成分を考えると実質的な効果は大差ないと考えて差し支えないでしょう
ルルアタックTRに関しては更に詳しくこちらでも紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
子供が使うなら新コンタックかぜ総合
もし子供(7歳以上)も使用する場合は新コンタックかぜ総合がおすすめとなります。
理由としては新コンタックかぜ総合には「熱・咳・鼻・痰」に効く成分が配合されいる一方で、「イブプロフェン」や「ジヒドロコデイン」と言った子供は使用できない成分を配合していないためとなります。
そして1日2回の風邪薬で子供が飲めるタイプは実はこの新コンタックかぜ総合くらいしかありません。
ただし選択肢がないからこの新コンタックかぜ総合を選んでいるわけではなく、それを抜きにしても成分・効き目から風邪症状におすすめできる風邪薬になるんです。
<新コンタックかぜ総合の成分>
アセトアミノフェン:900mg
無水カフェイン:75mg
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物:48mg
dL-メチルエフェドリン塩酸塩:40mg
ブロムヘキシン塩酸塩:8mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩:3.5mg
ちなみにこの新コンタックかぜ総合は子供が使用できるからと言って、決して子供用ではありません。
成分を見ても大人が使用するものと同じですし、単に「子供が使用出来ない成分を配合していないだけ」になりますから、もし喉の痛みや頭痛などが酷くない場合や、痛み止めを飲むと胃の調子が悪くなる人にとってはむしろこの新コンタックかぜ総合の方がおすすめなんです。
おまけに新コンタックかぜ総合には「イブプロフェン」が配合されていませんから、値段もイブプロフェン配合の新コンタックかぜEXなどと比べても安くで販売されています。
ちなみにプレコール持続性カプセルは「イブプロフェン」を配合せずに、効果の劣る鎮痛成分の「イソプロピルアンチピリン」を配合しており、12歳未満は使用できない「ジヒドロコデイン」も配合されています。
ですから成分的には正直わざわざプレコール持続性カプセルを選ぶ必要はありません。
1日2回の風邪薬について
風邪薬は1日3回タイプが基本となりますが、今回紹介したような1日2回タイプの風邪薬は一体どの様なメリット・デメリットがあるのか紹介していきます。
2回で済むことのメリット
・飲み忘れが少ない
1日2回で済むタイプの一番のメリットとしてはやはり飲み忘れが少ないと言う事です。
朝と夜に2回飲めばいいので、昼に学校や職場に持って行く必要もありません。
また昼に薬が飲めない人も1日2回ならば気にする必要はありません。
・1回の服用で効果を緩く効かせたい時
1日2回の風邪薬は1日3回の風邪薬と比べて、緩く長く効きます。
イメージとしては以下の通りです。
オレンジが1日2回、青が1日3回の風邪薬の効き方の推移ですね。
確かに1日3回の風邪薬の方が単発的な効果は強くなりますが、1日2回にする事で効果を緩やかに長く持続させることが可能になります。
もし1日3回の風邪薬の場合、昼を飲み忘れると日中の薬の効果はほぼなくなってしまいますが、1日2回の風邪薬ならば日中も効果が持続するので安心です。
1日2回の風邪薬のデメリット
効果が緩く持続する1日2回タイプの風邪薬ですが、もし頭痛や生理痛がひどい人の場合は、緩く長く効く風邪薬よりも1回3回の風邪薬の方が瞬発的な効果は高いです。
ですから痛みが酷い場合などは1日3回タイプの風邪薬の方をおすすめします。
例えばパブロンエースProはイブプロフェンを1回200㎎配合し、おまけに1日3回飲める風邪薬となっています。
ちなみに1回200㎎と言うのは市販の頭痛・生理痛薬でも最高量になりますので、まさに「風邪+頭痛や生理痛」がある人におすすめの風邪薬となります。
1日2回の風邪薬に対する間違い
1日2回の風邪薬に対する良くある間違いについて取り上げたいと思います。
1日2回でも眠くなる
今回紹介した1日2回の風邪薬は眠くなる副作用があります。
そして2回で良いからと言って眠気が出ないと言う事はありません。しっかり眠気は出ますので注意してください。
1回あたりの強さは1日2回と3回では異なる
1日3回と1日2回の風邪薬は強さは同じではありません。
上で紹介しましたが1日2回で済むと言う事は効果が持続するだけであり、決して「強いから2回で済む」わけではありません。
たとえば痛み止めの効果を考えた場合、痛みに効く「イブプロフェン」は1日2回の薬では最高で400㎎となりますが、1日3回の薬では最高で600㎎になりますので、約1.5倍の配合量の違いとなります。
もちろん成分量が1.5倍だからと効果も1.5倍ではありませんが、効果として1日3回の方が強く感じられる人の方が多いでしょう。
痛み止めとの併用はできない
例えば朝と夜は1日2回の風邪薬を飲んで、昼はロキソニンやイブなどの痛み止めを飲むことはできません。
これがもし1日3回の風邪薬ならば可能なんですが、1日2回の風邪薬は効果が持続する様に作られているため、痛み止めとの併用はできないようになっています。
仮に痛み止めを飲むとするならば、風邪薬1回・痛み止め1回と言った飲み方しかできませんので注意しましょう。
日頃このブログを読んでくださる方に非常に感謝しています。
この度、日頃の感謝も込めて「疾患別の攻略本(参考書)」を作成しました。
「参考書は広く浅く値段も高い」「自分が勉強したい分野の内容が薄い」と感じる人に向けて分野を絞って紹介しています。
現在【解熱鎮痛薬】【風邪薬】【花粉症】【胃薬】の4を公開していますが、間違いなく下手な参考書を何冊も買うよりもはるかに役立つ情報を詰め込んだものになっています。
もちろんいきなり購入する事に抵抗がある方もいると思いますので、もし気になる方は目次だけでも見ていってください。