ノーシンシリーズの本当に正しい選び方

頭痛や生理痛に効くノーシンは種類が多く、どのノーシンを選べば良いのか分からない人も多いですよね。

そしてノーシンと言えばＣＭの影響で「ノーシンピュア」が真っ先に浮かぶ人も多いかもしれませんが正直ノーシンピュアは値段の面からおすすめしません。

そこで今回はノーシンシリーズの効き目の違いや値段に注目し、おすすめのノーシンの選び方を紹介したいと思います。

実際にノーシンは多くが他にも代えがきく痛み止めになりますので、それらも併せて紹介していきます。今回紹介するノーシンは以下になります。

引用：ノーシンHP

ノーシンシリーズの成分と効き目の違い

ノーシンの鎮痛効果

実はノーシンの鎮痛効果の比較はかなり難しいです。

結論としては主に２つのノーシンに分類でき、その中で序列がある形になると考えてください。

まず①のノーシンとノーシンホワイトですが、これはノーシンホワイトの方が鎮痛成分の「エテンザミド」を多く配合しているためノーシンホワイトの方が鎮痛効果は高いです。

そして②ですが、ノーシンアイ頭痛薬とノーシンエフ200とノーシンピュアの鎮痛効果の比較は難しく、根拠となる論文等もありません。ちなみに成分は以下の通りです。

ノーシンピュアはイブプロフェンしか鎮痛成分が配合されていないので、「イブプロフェン」と「アセトアミノフェン」の２種類が配合されているノーシンアイ頭痛薬の方が強いんじゃないの？と思われるかもしれませんが、実はイブプロフェンに100㎎程度のカフェインを追加することで鎮痛効果が増す事が報告されていますので、もはや明確な比較はできません。

参考：PMID: 26171993

参考：PMID: 25502052

ただ結論から言えばノーシンアイ頭痛薬、ノーシンエフ200、ノーシンピュアの鎮痛効果は大きく変わらないと思います。

選ぶ基準としてはノーシンピュアには鎮静剤が配合されていますので眠気が出てしまいます。ですから眠気が出て困る人はノーシンピュアは避けましょう。

また鎮痛成分が１つの方がなにかとデメリットが少ないのでノーシンエフ200が個人的にはオススメです。ただ1日2回までしか服用できませんのでこの場合は同じ成分で１日3回まで飲める他社のリングルアイビーα200の方がオススメです。

では①と②はどちらの方が強いのかと言いますと、こちらも明確にどちらの方が強いと言えるものはないんです。

と言うのもアセトアミノフェン500㎎＋アスピリン500㎎＋カフェイン130㎎とイブプロフェン400㎎の頭痛への鎮痛効果を比較した場合、前者の方が鎮痛効果が高いという報告もあります。

参考：PMID: 16618262

ただノーシンホワイトでもこれらの半分の量しか配合されておらず、イブプロフェン400㎎も市販では発売されていません。またこの研究は片頭痛の人を対象とした研究になりますので明確な比較は困難。

ですから個人的にはノーシンエフ200（もしくはリングルアイビーα200）かノーシンノーシンアイ頭痛薬をベースに考え、イライラで気分を落ち着けたり寝つきを良くしたいのであればノーシンピュアをおすすめします。

もしイブプロフェンの効きが今ひとつと感じる人で頭痛がメインの人はノーシンホワイトを試してみるという方がいいでしょう。

ノーシンの１回あたりの価格

ノーシンエフ200は上でも紹介した通りイブプロフェンを200㎎配合しているため鎮痛効果も高く、その分値段も高くなってしまいます。

かたやノーシンアイ頭痛薬は値段も安めで、なおかつ効果も高いのでコスパのいい痛み止めと言えます。

※ただし店頭価格では値段が前後する可能性も高いです。

胃に優しい成分が入っているノーシン

全てのノーシンに胃に優しい成分は入っていません。

しかし痛み止めに配合されている胃に優しい成分は正直そこまで胃を保護してしれくれる効果はありませんので、もし痛み止めを飲んで胃を悪くしてしまう人は別に胃薬を飲むようにしましょう。

眠くなる副作用があるノーシン

ノーシンピュア

気分を落ち着ける成分でもあり、眠くなる成分である「アリルイソプロピルアセチル尿素」という鎮静剤を配合しているのはノーシンピュアだけになります。

逆にもしイライラする生理痛や頭痛がある人にはノーシンピュアがおすすめです。

ノーシンに関する口コミや疑問について

ノーシンは腹痛にも効くはウソ

ノーシンの口コミの中には「腹痛にも効く」というものを目にしますが、ノーシンは腹痛には効きません。

どうしてこのような誤解が生まれたのかと言うと、おそらくですがノーシンはCMでも生理痛に効く事をアピールし、そして実際に生理痛に使用される事から、生理痛や生理時の腹痛にも効果があると勘違いされているのではないかと推測します。

ノーシンに多い副作用について

大人用のノーシンの副作用で可能性が高いものは胃腸障害です。例えば胃痛や胃もたれ、食欲不振などが挙げられます。

では「ノーシンを飲みたいけど胃腸が弱い」と言う人はどうすればいいのかと言いますと、胃薬を一緒に服用しましょう。

この場合胃を保護する働きのある胃薬（ガスターやスクラート等）がおすすめとなりますので、ぜひノーシンと一緒に服用してみてください。

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ノーシンと飲み合わせが悪い薬

ノーシンと併用できない飲み合わせの悪い薬の代表は以下の薬が挙げられます。

これらの薬にはノーシンと同じ「解熱鎮痛剤」が配合されていますので、一緒に服用することは避ける様にしましょう。過剰に摂取すると胃腸障害の副作用や肝臓や腎臓に悪影響を与える場合があります。

また鼻炎の薬などには「カフェイン」が配合されているものもあり、またノーシンにもカフェインが配合されているものもあるため、カフェインの量にも注意するようにしてください。

ノーシンは錠剤と散剤と細粒では何が違うのか

ノーシンには錠剤と散剤と細粒の３タイプが発売されているものがあります。具体的にはノーシンやノーシンホワイトが該当します。ではこれらは何が違うのかと言いますと値段と成分が若干異なります。

ちなみにノーシンに関して言えばノーシン錠のみエテンザミド（鎮痛成分）の量が160㎎で他は120㎎と若干多めに配合されています。ただ鎮痛効果としてはそこまで変わらないでしょう。そして値段は以下の通りです。（最小包装にて比較）

ノーシン錠67.5円

ノーシン散剤51.25円

ノーシン細粒54円

やはりエテンザミドが多めに配合されてあるために錠剤タイプは値段が若干高め、そして散剤と細粒は同じ効果になりますが、値段が細粒の方が安いためもし粉でも良い人はノーシン散剤を選ぶようにしましょう。

※ちなみにノーシンホワイトも錠剤タイプと細粒タイプがあります。しかしこちらは成分は全く同じで値段も以下の通りほぼ同じです。

ノーシンホワイト錠61円。

ノーシンホワイト細粒61.2円。

ノーシンの選び方まとめ