皮膚の薬

顔の虫刺されに使える市販薬の塗り薬紹介

 

虫刺されが皮膚の露出している部分にあると見栄えも悪く困りますよね。

特に問題なのが「顔」に虫刺されがある場合ではないでしょうか。実際に顔以上に目立つ虫刺されはありません。また単に虫に刺されただけならばともかく、腫れや痛みやかゆみがひどい時は掻くこともできずに腫れや痛みも我慢しなければなりません。

 

そこで今回は「顔の虫刺されに使える市販の塗り薬」を紹介していきたいと思います。そして中でも効果の高いステロイドを中心に紹介していきます。

「顔にステロイドを使うのは怖い!!」

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今回紹介していくステロイドは強さも弱めで、大人はもちろん子供でも安全に使用できる軟膏となっていますので安心して使用してみてください。

 

また今回紹介するのは「クリーム」をメインに紹介していきます。と言うのもクリームと比べて軟膏は脂分が多いために顔に塗ると若干テカりが気になる事があるからです。その点クリームはテカりなどの心配はほとんどなく、使用感も良いため顔に使用するにはぜひおすすめしたい塗り薬のタイプになっています。

では早速紹介していきたいと思います。

 

顔の虫刺されに使える塗り薬の紹介

弱い強さのステロイドを配合

テラ・コートリル軟膏

こちらは弱めのステロイド「ヒドロコルチゾン」と抗菌剤「オキシテトラサイクリン」が配合しているだけのシンプルな薬です。もし虫刺されの場所が傷になっていたり、ジュクジュクしている場合などには殺菌成分もテラ・コートリル軟膏に配合されていますのでおすすめです。

テラ・コートリルは軟膏タイプになっていますが、実際の販売価格も安くまたジュクジュクした部位にも使用できるため今回紹介しました。

<テラ・コートリル軟膏の値段>

1000円(10g)

<テラコートリルの成分>

オキシテトラサイクリン塩酸塩・・・30mg(力価)
ヒドロコルチゾン・・・10mg

 

中程度の強さのステロイド配合

上で紹介したステロイド配合の塗り薬でも顔の虫刺されの症状が続く時や、そもそも虫刺され症状が強い場合は、上記よりもワンランク上の強さのステロイドを使用してみてください。実質顔に使用出来るステロイドの中で最も強い薬です。

 

 

ロコイダンクリーム

こちらはステロイド「ヒドロコルチゾン酪酸エステル」のみを配合している塗り薬となります。他の成分は一切配合されておりません。非常にシンプルな塗り薬となっています。

配合されているステロイドが上で紹介したタイプよりもワンランク上の強さになっているため、より効果が期待できます。ただし強さが強い分、皮膚への刺激も強くなりますのであくまでも顔の症状がひどい場合だけに使用するようにしましょう。

<ロコイダンクリームの値段>

800円(7g)

1500円(16g)

<ロコイダンクリームの成分>

ヒドロコルチゾン酪酸エステル・・・50mg

 

ステロイドを配合していない顔の虫刺されの薬

「それでもステロイドは使いたくない」「ステロイドが入っていない薬でいいやつを教えて」という方のために、ステロイド非配合の薬も紹介します。

 

新レスタミンコーワ軟膏

こちらはかゆみを抑える成分である「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の成分1つしか配合されていません。無香料、無着色、低刺激性であるのが特徴です。

市販のかゆみ止めは複数の成分が配合されているものが多いのですが、こちらは1種類しか配合されていないため安全性も高めです。

 

<新レスタミンコーワ軟膏の値段>

660円(30g)

<新レスタミンコーワ軟膏の成分>

ジフェンヒドラミン塩酸塩・・・10mg

 

またかゆみや炎症に加えて乾燥が顕著にある場合にはヘパリン類似物質を配合しているスキンケア医薬品であるsaiki(さいき)もおすすめです。

saikiの紹介
saiki(さいき)は乾燥肌に!ヒルドイド配合のスキンケア医薬品!saiki(さいき)はヒルドイドを配合し保湿に優れ、さらに皮膚に優しいスキンケア医薬品として人気が高い塗り薬です。もちろんステロイドは非配合です。価格は定価で1700円(30g)と若干高めですがもし高いと思うのであればヒシモアが安くて1400円(30g)とおすすめです。...

もしくは炎症がひどいがステロイドはなるべく使いたくないという人にはキュアレアを使用しましょう。こちらは炎症を抑える成分のウフェナマート配合で顔にも使える優しい作りになっていますので、ステロイドの次の強さを発揮し顔におすすめの薬になります。

 

ステロイドは顔に使っても本当に安全なのか

顔にステロイドを使う副作用

今回紹介したステロイドは子供も使用できるぐらいの効果の優しいものを紹介しましたが、やはりステロイドである事に代わりはありません。するとやはり顔に使うのは怖いという人もいるかと思います。

 

ただ「ステロイドは何が怖いのか」という事を知らずにステロイドを恐れている人も多いかと思いますが、ステロイドの副作用として実際に皮膚が薄くなり赤くなってしまったり(いわゆる皮膚萎縮になります)、過敏に反応してしまい炎症やかぶれを起こしてしまいます。

またステロイドは免疫を抑える働きがありますので、ニキビができやすい人は症状が悪化する可能性もあります。

 

ただしこれらの副作用は適切に使用する上ではほぼ問題ありません。

もしステロイドを塗ってすぐ炎症が起きたりする場合は、すぐに使用をやめなければなりませんが、もし虫刺されの症状がひどい場合はステロイドを早めに使用して症状を早く治した方が治療期間も短くて済む場合も多いです。

 

顔にステロイドを使うと黒くなるのは間違い

「ステロイドを使うと皮膚が黒くなる」と言うのも間違いです。

こちらは皮膚が刺激を受けている状態ではそもそも皮膚の修復が行われ、その段階で黒の色素が蓄積してしまい黒く見えるものになります。

つまりステロイドを使わなくても黒っぽくなってしまうんです。

 

もちろんステロイドも注意点があり、特に顔にでは広い範囲で使用してはいけませんし、むやみに長期間使用しないように気をつけてください。また、顔に塗る際には目に入らない様に十分気をつけてください。

そしてもし今回紹介した薬で症状の改善が見られない場合には皮膚科を受診するようにしましょう。

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