花粉症の時に飲む市販薬としてアレグラFXはかなり人気が高いです。
鼻水やくしゃみへの効果の高さもさることながら、花粉症薬の欠点である眠気が他の薬と比べても大変少ないのが大きな特徴であり人気の秘訣と言えるでしょう。
ただ、そんな市販のアレグラの欠点は子供(15歳未満)は使用出来ない薬になっているんです。
しかし2017年11月9日に子供用のアレグラFXであるアレグラFXジュニアが発売されました。こちらは7歳から14歳の子供で使用できる薬となっています。
これまでアレグラを使用したくても15歳という年齢制限があったため困っていた人には朗報でしょう。
ではそんなアレグラFXジュニアは良い事ばかりかと言えばそんな事もありませんので、今回はアレグラFXジュニアの紹介を行いつつ欠点も踏まえて紹介していきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
アレグラFXとアレグラFXジュニアの違い
1錠あたりの成分量が違う
当然ですがアレグラFXジュニアは普通のアレグラFXよりも少ない量になっています。
その量はアレグラFXが1錠60㎎であるのに対してアレグラFXジュニアは半分の1錠30㎎になっています。
アレグラFX⇒60㎎
アレグラFXジュニア⇒30㎎
もちろん成分はアレグラFX同様にアレグラFXジュニアも医療用と同成分になっています。
1錠あたりの大きさが違う
アレグラFXジュニアは子供でも飲みやすいように小さく作られています。
その大きさは直径6.4ミリとかなり小さいです。
これならば薬を飲むのが苦手な子供でもかなり飲みやすくなります。もちろん苦味もありません。
使える年齢が違う
普通のアレグラFXは15歳以上からの使用となります。
一方のアレグラFXジュニアは7歳から使用可能です(つまり7歳未満は使用できません)。
アレグラFXジュニアの値段
1180円(16錠)
アレグラFXジュニアは年齢により使う量が異なります。
7~11歳は1回1錠を1日2回なので1日あたりに換算すると147.5円。
12~14歳は1回2錠を1日2回なので1日あたりに換算すると295円。
値段を見てみるとそこそこ高いお薬と言えます。特に12~14歳未満にとってはかなり高い薬と言っても過言ではありません。
アレグラFXジュニアは12~14歳が最も損!?
アレグラFXジュニアの飲み方として12~14歳は1回2錠を1日2回飲まなければなりません。
しかし感が良い人ならばお気付きかもしれませんが、実は12~14歳が飲むアレグラの量は成人が飲む量と同じなんです。
つまりアレグラFXジュニアの2錠はアレグラFXの1錠と同じ成分量になりますが、値段を比較すると全く異なります。
アレグラFX:1錠で93.9円
アレグラFXジュニア:2錠で147.5円
同じ量を取るならばアレグラFXジュニアはかなり割高ですよね。
では12~14歳の子供は普通のアレグラFXを選べば良いと思うかもしれませんがこれはNGになります。
と言うのも医薬品はしっかり定められた飲み方をしないと、万が一副作用が生じた場合などに一切の補償を受けれない可能性が高くなってしまいます。
ですから値段を考えると割高になってしまいますが、子供はアレグラFXジュニアを選ぶようにしてください。
アレグラFXを半分にして子供に飲ますのはダメ
では今度は逆に、普通のアレグラFXを半分にして7~11歳に使うのはどうなの?と思うかもしれませんが、これも上で言ったものと同様に、もしもの場合の一切の補償が受けれませんのでNGになります。
ですから子供に使用する場合は必ずアレグラFXジュニアを使用するようにしてください。
子供用アレグラFXジュニアは市販と病院どっちがお得?
もし「病院でアレグラを買う場合」と「市販で買う場合」はどちらの方がお得かと言いますと、仮に2週間分の値段を考えた場合は共に2000円程度になり、大きな値段の違いは生じません。
※病院は薬局での支払いを含んでいます。またアレグラFXジュニアは7~11歳に使用した場合です。もし12~14歳が使用する場合は市販の方が割高です
しかし今ではアレグラのジェネリック医薬品も発売され薬自体の値段も安く、また自治体によっては小中学生に医療費の助成がある場合もあり、病院の方が値段はかなり安くなる場合もあります。
また長期間(1か月以上)使用する場合ならば確実に病院の方が安いです。
病院のアレグラと市販のアレグラFXジュニアは同じもの
病院でもらうアレグラと市販で購入できるアレグラFXジュニアの成分は全く同じものです。
単純にアレグラFXジュニアの方が量が半分になっているだけで、主成分はもちろん添加物までも一緒になります。
つまりいわゆるジェネリック医薬品のようなものでもありません。
アレグラ(病院)=アレグラFX(市販)
アレグラ(病院)=アレグラFXジュニア(市販、ただし成分の量は半分)
アレグラFXジュニアの欠点
アレグラFXジュニアは値段のことを考えると病院の方がお得の場合が多いです。これがアレグラFXジュニアの欠点の1つです。
そしてもう1つの欠点としてアレグラFXジュニアは薬剤師のいる店舗・ネットでの購入が必要となります。
これはアレグラFXジュニアが現在第1類医薬品に分類されているためです。ただこちらは時間が経てば第2類医薬品に分類されると思いますので、いずれどのお店でも購入できると思います。
アレグラFXジュニアを使うメリット
では市販のアレグラFXジュニアはおすすめしないのかと言えばそんな事はありません。
お試しとして使える
例えば子供の場合、花粉症か否か分からない場合も多いと思います。また親が忙しく病院に連れて行く時間がない場合も多いでしょう。そんな時に手軽に試す事ができるのが市販薬の強みになります。
それに元々他の花粉症の薬を使ってみて効果がなかった場合や、市販の花粉症薬を使った事がない場合にお試しとしてもアレグラを使用する事が可能となるので、市販で購入できるアレグラFXジュニアはかなり使い勝手が良い花粉症の薬と言えるでしょう。
アレグラFXジュニアは潰して飲むことが可能
アレグラFXジュニアはもともと小さい錠剤ですが、もしそれでも子供が飲めないような時は乳鉢などを使って粉状にして飲ませても問題ありません。
しかし粉にしたまま長時間放って置くのはあまり好ましくありませんので、もしつぶす場合は1回に飲む分だけをつぶすようにしましょう。
安いアレグラFXジュニアは現在発売されていない
現在アレグラFXは同じ効果を発揮しつつ値段の安いジェネリック医薬品の様なタイプも多く発売されています。
例えばアレルビやフェキソフェナジン錠「ST」などはアレグラと同じ効果で安い薬として発売されています。
では子供用のアレグラFXジュニアも同様にジェネリック医薬品の方な物が発売されているのかと言うと今の所発売されていません。
ですから子供用のアレグラを探す場合にはアレグラFXジュニアを購入するしかないんですね。
アレグラFXジュニアと風邪薬の飲み合わせ
アレグラFXジュニアは基本的に風邪薬と一緒に飲むことはできません。
と言うのもアレグラFXジュニアに含まれているアレルギーを抑える成分である抗ヒスタミン成分が、市販の風邪薬の中にも配合されているものがほとんどになるからです。
ですからアレグラFXジュニアと市販の風邪薬を一緒に飲んでしまうと、抗ヒスタミン成分を過剰に摂取してしまう事になりますので、もし風邪薬を飲む場合はアレグラFXジュニアは一時期お休みするようにしましょう。
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