今回はルルアタックFXaについて紹介していきたいと思います。
ルルアタックFXaは「ゾクゾクしたさむけ、つらい発熱を伴うカゼによく効く」というキャッチフレーズで紹介され、赤色のルルアタックとして販売されている市販の風邪薬になります。
そこでここでは
「どれほど熱への効果があるのか?」
「熱以外の風邪症状への効果」
「トータルで考えた時の推奨度」
なども含めて解説していきます。
ルルアタックFXaが気になる人はぜひ参考にしてみてください。
目次
ルルアタックFXαの効き目や値段について
ルルアタックFXaが熱に効く理由は3つの解熱成分
ルルアタックFXaは熱に特に効く事を売りにしています。
その理由としては市販の風邪薬としては大変めずらしい
・アセトアミノフェン
・イソプロピルアンチピリン
・ショウキョウ
の3つの解熱作用をもつ成分を配合しているためになります。
通常の風邪薬であれば熱を下げる成分は基本的に1種類のみがほとんどですから、ルルアタックFXaがいかに熱を下げることに力を入れているかが分かりますよね。
しかしこれには注意が必要となります。
と言うのも熱を下げる成分が3種類だからと言って、1種類の解熱剤の風邪薬よりも3倍効果が高いということはありません。それに熱が特に高い風邪の時はインフルエンザなどの他の病気が疑われますので、実は熱に対して効果が高いといのは売りにはならないんです。
ルルアタックFXaはジヒドロコデイン非配合
ルルアタックFXaはジヒドロコデインを配合していませんが、3種類の咳に効く成分を配合しています。咳と言えば「ジヒドロコデイン」という成分がありますが、ルルアタックFXaはこのジヒドロコデインを配合していません。
ジヒドロコデインは効果の高さもさることながら、その副作用が海外で問題になり日本でも12歳未満の使用が禁止されることが決まっていますので、そんなジヒドロコデインを配合していないルルアタックFXaは7歳からでも安心して使用できる風邪薬となっているのです。
子供も使える薬の中では喉の痛みに対して若干期待
喉の痛みに対しては炎症を抑える必要があります。それは「イソプロピルアンチピリン」のためです。
しかしルルアタックFXαに配合されている解熱鎮痛成分の「イソプロピルアンチピリン」は炎症を抑える効果が弱めになるため、あまり喉の痛みに対しては効果が実感できない可能性があります。大人が使用するならばイブプロフェン配合の風邪薬を推奨します。
インフルエンザ時や水疱瘡の時には使用できませんので注意してください。
またピリン系の成分になるためピリンアレルギーの人は使用できません。
ルルアタックFXαはグリチルリチン酸という炎症を抑える成分も配合しており、子供も使える炎症を抑えてくれる解熱鎮痛剤は実はほとんどありませんので、もし子供も使用するのであれば若干ですが効果が期待できます。ただ喉の痛みがひどい子供の場合は感染症の可能性も高いため基本的に3日以上喉症状が続く時は病院受診を考えるようにしてください。
ルルアタックFXaの値段は若干高め
ルルアタックFXaの値段は
1200円(6回分)
1600円(9回分)
2000円(12回分)
となっています。
この価格は他のルルアタックシリーズと同じ値段になっており、他の風邪薬と比較すると若干高めの風邪薬と言えるでしょう。
ルルアタックFXaは眠くなる副作用アリ
ルルアタックFXaは眠くなる副作用があるため、車の運転をしたり、大事な試験がある人などは注意が必要です。
またルルアタックFXaは7歳から使用できますが、もしインフルエンザが疑われる場合は使用しないでください。症状が改善せず、インフルエンザ脳症という副作用を起こす可能性があります。
また前立腺肥大症や緑内障、妊婦の方は使用をさけるようにしましょう。
ルルアタックFXaがおすすめな人
ルルアタックFXaがおすすめな人は
・喉の痛みがある子供が使用する場合
・インフルエンザや水疱瘡ではない人
・便秘がちの人
となります。
ルルアタックFXaは7歳から使用できる風邪薬としては喉の痛みへの効果は若干高めとなります。ただし喉症状がひどい・3日以上改善していない場合には病院受診の方を優先してください。またルルアタックFXαはインフルエンザや水疱瘡である場合には使用できません。
そしてルルアタックFXαは「ジヒドロコデイン」という咳止めが配合されていませんのでジヒドロコデインの副作用である便秘が起きませんので便秘がちな人にも使用可能です。
ただ値段を含めて諸々考えると子供用としてルルアタックFXαを選択する理由は正直乏しいかと考えます。もし子供で喉の痛みが気になるならばアセトアミノフェン配合でトラネキサム酸(喉の痛みに使用される)を配合したベンザエースAや新ルルAゴールドDXの方がデメリットも少なく推奨できます。
またジヒドロコデインを配合していない子供も使える風邪薬も発売されています(パブロンSaや新コンタックかぜ総持続性等があります)。
仮に大人が使用する場合はあえてイソプロピルアンチピリン配合の風邪薬を選ぶよりもイブプロフェン配合の風邪薬の方が推奨できます。理由はイブプロフェンの方が鎮痛効果も高く世の中にはイブプロフェン配合の風邪薬の方が多く発売されていますので選択肢としても多く値段も安い薬が発売されています。
もしのどの痛みが特にひどい場合はルルアタックシリーズの中からルルアタックEXやルルアタックTRを使用しましょう。ただし15歳以上から使用可能となります。
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