これまで薬局でしか購入する事が出来なかった「排卵検査薬」がなんと、薬剤師がいる所であればドラッグストアやネットでも購入する事が出来るようになる事が決まりました。
そこで今回は排卵検査薬についての説明及びおすすめの排卵検査薬の選び方、薬局以外で購入できる事で何が変わるかなど紹介したいと思います。
排卵検査薬とは?
そもそも排卵検査薬と言うのは、妊娠したか否かをチェックする「妊娠検査薬」とは異なり、妊娠しやすい日(排卵日)を予測するものとなります。
「黄体形成ホルモンキット」などと呼ばれたりする事もあります。
なぜ急に薬局以外でも買える事になったの?
そもそも医薬品や検査薬というのは大きく2つに分類されています。
・医療用医薬品
・一般用医薬品(OTC医薬品)
医療用医薬品というのはドラッグスストアや薬店では販売する事ができない薬や検査薬になり、病院や薬局でのみの販売となるものです。当然ネットでも買えません。
一方、一般用医薬品というのはドラッグストアや薬店などでも売っている薬や検査薬となります。一部はネットで買えないものもありますが、9割以上はネットでの購入が可能です。
(要指導医薬品という薬は第1類医薬品よりも厳密に扱われ、ネット販売ができません)
もちろん病院や薬局でのみしか扱う事が出来ない「医療用医薬品」の方が効果も高く、またそれだけ副作用などの危険性も高く、扱いが厳密なものになります。
そしてこれまで、排卵検査薬は医療用医薬品に分類されてしまいました。
よってこれまでは薬局のみの取り扱いだった上に、購入の際は購入者の氏名・住所・電話番号などを記入をする義務がありました。
しかし2016年にこの検査薬を再度見直す事になり、医療用医薬品として扱われていた排卵検査薬が第1類医薬品に区分が変更になりました。
つまり事実上のドラッグストアやネットでの販売解禁となったのです。
そして将来的におそらく薬剤師なしでも購入する事が可能となるでしょう。
Amazonで買える?
先ほど「ネットでも購入可能になった」と言いましたが、実は全てのネット販売業者から購入できるというわけではありません。
なぜならネットで購入する際にも薬剤師による販売が義務付けられており、それに対応している販売業者は限られているからです。
ちなみにAmazonでは購入する事ができません。購入できる代表的なものは以下のサイト。
<購入できる代表的なサイト>
・ケンコーコム
・楽天
・Yahoo!ショッピング(比較サイト)
・価格.com(比較サイト)
どういった原理で排卵日が分かるの?
そもそも排卵日というのは、卵子が精子との受精を行う事が可能な時間になります。
この排卵日の24時間以内であれば大変妊娠がしやすくなるのです。
そして排卵日が起きる前にはLH(黄体形成ホルモン)というものが一気に分泌されます。LHが急激に分泌されると36時間以内に排卵が行われます。
(ロート製薬HPより)
つまりこのLHが急激に出る日が分かれば、事前に排卵日が分かり、妊娠しやすい日が分かるようになるのです。
そして排卵検査薬はLHの濃度を尿から測定する事で、急激なLHの分泌の感知を可能にする事ができ、最も妊娠しやすい日が分かるようになるんですね。
おすすめの排卵検査薬
初めて使用する人は、まずは「新ドゥーテストLH」を試してみましょう。
理由は値段が手ごろというのもありますが、何より感度が低すぎもせず高すぎもしない程度の感度だからです。
排卵検査薬の感度が悪かったりするとLHが急激に分泌されている日を感知できなかったり、逆に感度が良すぎるとLHが微量しか分泌されていないのに誤って反応してしまう事があるのです。
ですから「新ドゥーテストLH」をまずは使用して、もし「陽性が続いてピークが分からなかった」という場合は感度がワンランク下がる「チェックワンLH・Ⅱ」を使用してください。
逆に陽性が出ない場合は感度の良い「p-チェック・LH」を使用してみましょう。
自分で判定に自信がない場合はデジタルで表示してくれる「チェックワンLHデジタル」を使用しましょう。
最後に
これまで薬局でしか買えなかった排卵検査薬ですが、そもそも薬局って処方箋がないと入りづらいですよね。
しかも絶対に売っているとは限らないし、男の人しかいない薬局などではなかなか触手が動かない場合もあったでしょう。
ですから今後ドラッグストアやネットで購入できるようになると言うのはかなりメリットが大きいのではないでしょうか。
もし不妊で悩んでいるとまでは言わなくても、少し気になっている人も多いと思いますので、まずはこの排卵検査薬を試してはいかがでしょうか。
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もちろんいきなり購入する事に抵抗がある方もいると思いますので、もし気になる方は目次だけでも見ていってください。