今回は便秘薬で有名な「タケダ漢方便秘薬」を紹介したいと思います。
便秘だけど薬を使うのは少し不安と言う人や、漢方なら安心かもと思える人はぜひ参考にしてみてください。
目次
タケダ漢方便秘薬が効く理由
タケダ漢方便秘薬の成分は大黄甘草湯という漢方になります。
「漢方の下剤なんて効かないのでは?」と思われる方も多いかと思いますが、この大黄甘草湯という成分は大変効果も高い漢方になっており、1回に飲む量を自分で調整して服用するタイプの薬になっています。
大黄甘草湯とはその名の通り「大黄」と「甘草」が配合された漢方で、大黄が強い排便効果を発揮します。実はこの大黄にはスルーラックSやセンナなどに配合されている成分と同じセンノシドを含んでいるんです。ですから漢方とは言え効果は抜群。
しかし大黄のみだと効果が強すぎてしまい、腹痛を伴った下痢になってしまう事がありますのでそれを緩和するための目的で甘草が配合されています。
タケダ漢方便秘薬がおすすめな人
普通の下剤は副作用が怖いと思っている人や漢方で体質改善も期待したい人、初めて便秘薬を使用する人はタケダ漢方便秘薬がおすすめです。
例えばコーラックなどは効果の強い下剤ですが、その反面腹痛や嘔吐などの副作用が出てしまう人も少なくありません。しかしタケダ漢方便秘薬は成分が漢方ですので、大きな副作用もなく安全に使用する事もできます。
また便秘の人が注意する事として食事はもちろん重要ですが、それ以前に体質的なものが影響する場合があります。そこでタケダ漢方便秘薬は体質改善という側面からもおすすめができる下剤となっているんです。
タケダ漢方便秘薬の使い方
タケダ漢方便秘薬は飲んですぐに排便があるという薬ではありません。服用後約8時間後くらいに効果を発揮するタイプの下剤になります。
また、最初のうちは量を最小量からスタートさせてみてください。成人で言えばまずは1回1錠から。そして効果が実感できない場合は半錠ずつ量を増やしてみてください。一度薬を中止した期間がある場合には再度1錠からスタートするのをおすすめします。
タケダ漢方便秘薬をすすめない人
著しく体力のない人や胃腸が弱っている人、下痢や軟便がある人は避けるようにしましょう。
また甘草を配合してありますので、他の漢方と併用する際には甘草が配合されていないか注意してください。
タケダ漢方便秘薬の副作用
偽アルドステロン症や消化器症状、ミオパシーなどが報告されています。
偽アルドステロン症:血圧上昇・浮腫(むくみ)、倦怠感や吐き気など
ミオパシー:手足の痙攣、脱力感など
消化器症状:下痢・腹痛・吐き気など
タケダ漢方便秘薬について
【効能効果】
便秘
便秘にともなう腹部膨満・肌あれ・吹き出もの・痔の緩和
【用法用量】
次の量を、1日1回、就寝前に水またはお湯で、かまずに服用すること。
年齢 | 軽い便秘 (2-3日便通がないとき) | 頑固な便秘 (4日以上便通がないとき) |
成人(15歳以上) | 1錠-3錠 | 2錠-4錠 |
小児(5歳-14歳) | 半錠-1錠半 | 1錠-2錠 |
5歳未満 | 服用しないこと |
※寝る前に服用すると翌日の朝にお通じがあります
【価格】
1300円(65錠)
2380円(120錠)
3280円(180錠)
タケダ漢方便秘薬に似た薬
大正漢方便秘薬
こちらはタケダ漢方便秘薬と同じ様に大黄甘草湯を主成分としている便秘薬になっています。効果や飲み方などは全く同じになっています。
【価格】
1400円(80錠)
2300円(140錠)
皇漢堂 漢方便秘薬
こちらも成分が同じ大黄甘草湯になっています。ただしこちらは値段が安いです。あまり有名なメーカーではありませんが、効果や飲み方などは全く同じです。
【価格】
1800円(100錠)
3600円(220錠)
上記の2つは実際の店頭価格はさらに値引きされている事が多いですので、もし値段がお得であるならばこれらを選ぶのもアリではないでしょうか。
タケダ漢方便秘薬が効かない時は?
もしタケダ漢方便秘薬を飲んでも効果が実感できない場合には「スルーラックデトファイバー」がおすすめです。
こちらは大黄と同じセンノシドが配合され、さらにプランタゴ・オバタ種皮末、アロエエキス、ジュウヤク末などの植物由来成分も配合されているため、排便効果も高めな薬となっています。感覚としてはタケダ漢方便秘薬のひとつ上のランクの下剤です。
もしそれでも便秘が続く様な時は市販薬ではトップクラスの下剤である「新ビオミットS」を使用してみましょう。こちらはセンノシド・ビサコジルを配合し、さらに便を軟らかくする成分や乳酸菌まで配合されている下剤になります。
はっきり言ってこれでもダメな時は病院受診をすすめるレベルです。
タケダ漢方便秘薬は毎日使ってもいい?
タケダ漢方便秘薬は長期連用は避ける様にしましょう。
と言うのも副作用等は漢方であるためかなり軽減されていますが、やはり薬の効き方としては大腸を刺激して排便を促す薬と同じになりますので、長期連用によって薬への耐性が出来たり副作用が起きやすくなってしまいます。
ですからタケダ漢方便秘薬を使用する時は便秘症状がひどい時にピンポイントで使用するようにしましょう。逆に漢方でよく言われるのが「長く使う事で効果が出てくる」と言われがちですが、大黄甘草湯であるタケダ漢方便秘薬はそんな事はありませんので注意しましょう。
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