市販の睡眠薬と言えば「ドリエル」が有名ですが、実際に購入を考えてみると意外に値段が高い事に驚く人も多いのではないでしょうか。
ドリエルの値段は定価で3回分で1000円、6回分で1900円になりますからかなり高価な薬と言えます。
しかし多くの人が気になることは「ドリエルって値段が高いけど効果あるの?」と言う疑問ではないでしょうか。買ったはいいけれどまったく効かずに1000円を無駄にしたとなればがっかりしますよね。
そこで今回はドリエルは値段の割に効果があるのかどうかについて紹介したいと思います。
また併せてドリエルと同じ成分で値段が安い薬も紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
ドリエルで眠くなる理由
まずドリエルが睡眠改善薬と言われる理由から説明していきます。
ドリエルの成分は病院でも使用されている成分「ジフェンヒドラミン」となりますが、そもそも医療用としては睡眠薬として使用されることはありません。基本的に湿疹や蕁麻疹、はたまた鼻炎などの症状に使用されます。
ではどうしてドリエルは睡眠薬と呼ばれるのか?
それはドリエルの成分は中枢抑制作用と言って、覚醒を抑える働きを持っているんですね。そしてこれは本来薬の副作用なんです。
よく「風邪薬は眠くなる」「花粉症の薬は眠くなる」と言われ、服用後の眠気に注意するように言われますが、これを逆手に取って最大限利用しているのがドリエルとなります。
ちなみにドリエル等の市販の睡眠薬は正確には睡眠改善薬と呼ばれるものになり、医療用の睡眠薬とは厳密には異なるものになります。
そして実際にドリエル(ジフェンヒドラミン)は不眠を改善する効果も認められていることから、市販の不眠に対して使用される人気の薬になります。
ドリエル(ジフェンヒドラミン)は不眠症の144人の精神科患者において67.4%で大なり小なりの改善が見られたと言う研究報告もあります。PMID: 2243152
ドリエルをおすすめしない人を確認
ではそんなドリエルですが誰にでもおすすめできるわけではありませんので、まず以下の人は避ける様にしてください。
・不眠が良くある人
ドリエルは長く飲むのに適した薬ではないため、日常的に不眠がある人には避ける様にしましょう。ドリエルは値段も高いため出費もすごい事になってしまいますし、耐性が出来て薬が効かなくなる事もあります。
・不眠の原因がはっきりしている人
例えばストレスなどが原因となる不眠の様に、寝れない原因がはっきりしている場合はそちらの改善を最優先する必要があり、おそらくドリエルでも十分な効果を発揮する事はできないでしょう。
・病院で睡眠薬を貰っている人
ドリエルは医療用の睡眠薬と比較して効果が劣ります。併用して効果が高くなるわけでもありません。ですから病院で睡眠薬を貰っている人はドリエルを追加しても無駄になりますし、おすすめしません。
・持病がある人
前立腺肥大症や緑内障の人は避ける様にしてください。また風邪薬や花粉症の薬を服用している人は効果が重複してしまいますのでこちらも塀用不可となります。
・妊娠している人や15歳未満
医療用としてジフェンヒドラミンは妊婦にも比較的安全に使用できる薬となっていますが、市販薬のドリエルは妊娠している人や妊娠しているかもしれない人には使用できません。また15歳未満も使用不可なので注意してください。
ドリエルの値段が高くてもおすすめできる人
ドリエルがおすすめできる人は
次の日にどうしても睡眠不足では困る人や、何か緊張する様な出来事があるためになかなか寝付けない人が単発で使うのにおすすめです。
例えば次の日に重大な会議や試験がある場合、緊張して寝付けない時がある時などに適しています。ドリエルは飲んだ翌日まで影響がある事はほとんどありませんが、まれに飲んだ翌日も眠気が出てしまう場合がありますので、ぜひ大事な場面でぶっつけ本番で使う前に一度事前に服用して試してみることをおすすめします。
そしてドリエルの成分であるジフェンヒドラミンが最も効く時間が約2時間後になりますので、なるべく早めに服用した方がいいでしょう。
ちなみにドリエルとドリエルEXはドリエルが1回2錠の錠剤タイプ。ドリエルEXが1回1カプセルのカプセルタイプとなっており、ドリエルEXにはラベンダーアロマ配合となっていますが、薬としての効き目には違いはありません。
ドリエルの値段が高いと思う人へ
ドリエルと同成分で安い市販薬
またドリエルを試すには高過ぎると言う人はドリエルと同じ成分のリポスミンを使いましょう。
こちらはドリエルと同じ効果を示しますが6回分から発売され販売価格は500円を下回ります。これはドリエルがネットでも6回分1500円以上することを考えれば破格の値段です。当然成分は同じなので安心して使用してください。
そしてドリエルと同じ成分の薬は多数販売されていますので、それを以下に紹介します。成分は同じなので値段が安い薬を選びましょう。場合によっては梨ボスミンよりも安い場合があるかもしれません。
・リポスミン
・ハイヤスミンA
・デイトナS
・スリーペイド
・グ・スリーP
ドリエルとレスタミンコーワは同じ成分
ドリエルの成分はジフェンヒドラミンですが、同じジフェンヒドラミンを配合しているレスタミンコーワ糖衣錠と言う薬はドリエルに換算すると24回分で780円と破格の安さになっています。
しかしこのレスタミンコーワ糖衣錠は蕁麻疹や鼻炎の症状に使う薬となっていますので、睡眠薬としては使用する事ができません。
もちろん成分が同じなのでドリエルと全く同じ効果を発揮しますが、推奨された使い方ではありませんので不眠改善目的では選ばないようにしましょう。
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もちろんいきなり購入する事に抵抗がある方もいると思いますので、もし気になる方は目次だけでも見ていってください。