今回は肩こり・筋肉痛に効くで有名なアンメルツシリーズの選び方を紹介したいと思います。
アンメルツには多くの種類が発売されており、それぞれ強さや匂いも値段も異なります。
ぜひ自分にあったアンメルツを選んでみてください。
今回参考にしたアンメルツは以下になります。
アンメルツヨコヨコ
ニューアンメルツヨコヨコA
アンメルツゴールドEX
アンメルツゴールドEX NEO
アンメルツゴールドEX NEO ロング グイ塗り
アンメルツレディーナ
参考:アンメルツHP
目次
アンメルツは色んな痛みに効果的
アンメルツは肩こり・筋肉痛・首の痛み・腰痛みなど幅広い痛みへの効果が期待できます。
また湿布とは違い、寝るタイプなので関節の部位であったり広い範囲に塗る場合に大変有効となります。
ただし湿布とアンメルツを重ねて塗る事はできませんので注意してください。
アンメルツシリーズの選び方
では実際にアンメルツの強さや値段や匂い別に紹介していきたいと思います。
効果が強いのはゴールドEX NEOかアンメルツゴールドEX
鎮痛効果が最も高いとされるのはゴールドEX NEO(orゴールドEX NEOグイ塗り)かアンメルツゴールドEXになります。
※2021年に発売された「アンメルツゴールドEX NEOロング グイ塗り」はアンメルツゴールドEX NEOと完全に同じ成分で、いわゆる「グイ塗り」がプラスされただけになりますので以下同じ薬として扱わせていただきます
ではもし痛みが酷い時はこの3つから選ぶようにしましょうの2つ。このアンメルツは他の市販の痛み止めの塗り薬と比較しても強い部類に位置します。
アンメルツゴールドEX NEOとアンメルツゴールドEXはそれぞれ高い鎮痛成分の「ジクロフェナク」と「フェルビナク」を配合しているため大変強い鎮痛効果を期待できます。これは普通のアンメルツヨコヨコなどと比較しても明らかに強い鎮痛効果を持っています。
アンメルツゴールドEX NEO・・ジクロフェナク
アンメルツゴールドEX・・フェルビナク
さらにアンメルツと言えばジンジンきて熱を持つあの感覚。これは「ノナン酸バニリルアミド」という成分が配合されているからなんです。
このノナン酸バニリルアミドという成分は唐辛子の成分であるカプサイシンの仲間で、血行を大変良くしてくれる効果があり、その結果鎮痛効果も期待できるようになっているんです。
ただしこの「ノナン酸バニリルアミド」は打撲や捻挫をしてすぐの急性の痛みの場合には向いていません。急性の痛みの場合には温めるよりも冷やす必要があります。
では「アンメルツゴールドEX NEOとアンメルツゴールドEXはどちらを選ぶべきか?」という話しになりますが、この2つを選ぶ目安を紹介します。
アンメルツゴールドEX NEO・・背中などの手が届きにくい所に塗る、痛みが強い場合
アンメルツゴールドEX・・値段を少しでも安く抑えたい場合
アンメルツNEOは首の長いロングタイプ(90ml)がありますので、手が届かない所に塗る事が可能になりますので、背中などに塗る事が多い人にはアンメルツNEOロングがおすすめです。
またアンメルツゴールドEXNEOのジクロフェナクはフェルビナクよりも効き目が若干高い可能性があります。
急性軟部組織損傷患者(捻挫や軽い肉離れ等)の384人を対象にジクロフェナクゲルとフェルビナクゲルを比較した試験で安静時の痛み、運動時の痛み、局所圧迫時の痛み等においてジクロフェナクの方がより効果的な面が多かったとされています。PMID: 2206836
一方アンメルツゴールドEXの方は値段が安いのが利点となっています。アンメルツゴールドEX NEOの46mlが1300円なのに対して、アンメルツゴールドEXは46mlが1000円になりますので値段が安いです。また実際の販売価格もアンメルツゴールドEXの方が安い場合が多いです。
<アンメルツゴールドEX NEO>
1300円(46ml)
1900円(90ml)ロングタイプ
<アンメルツゴールドEX>
1000円(46ml)
1500円(80ml)
匂わないアンメルツはこの2種類
もしアンメルツの臭いが嫌な人はこの2つのいずれかを選ぶようにしましょう。
・ニューアンメルツヨコヨコA
・アンメルツレディーナ
この2つは痛み止めの塗り薬の独特なにおいを消しているタイプの塗り薬となっています。特にアンメルツレディーナはオレンジシトラスの香りがする、大変珍しいタイプの塗り薬となっているんです。
ではニューアンメルツヨコヨコAとアンメルツレディーナの違いですが、メインとなる痛み止め成分の「サリチル酸グリコール」の量は同じです。
しかしアンメルツレディーナはジンジンと血行を良くする成分である「ノナン酸バニリルアミド」が配合されていませんので、もしジンジンくる刺激が欲しい人はニューアンメルツヨコヨコAを選んだ方がいいでしょう。値段も若干ですがニューアンメルツヨコヨコAの方が安いです。
ニューアンメルツヨコヨコA・・値段が少しでも安い方がいい人。ジンジンくる血行促進作用があった方が良い人
アンメルツレディーナ・・刺激をなるべく抑えたい人。打撲などの急性な痛みがある人。
<ニューアンメルツヨコヨコA>
500円(46ml)
750円(80ml)
<アンメルツレディーナ>
600円(46ml)
アンメルツヨコヨコは平均点の塗り薬
アンメルツヨコヨコは鎮痛効果はアンメルツNEOやゴールドEXには及びません。アンメルツヨコヨコA無臭性と比較しても臭いが気になる場合があります。
しかしこのアンメルツヨコヨコは圧倒的にコストパフォーマンスに優れているんです。
と言うのも定価で670円。しかも82mlも入っています。そしてアンメルツシリーズの中でも中間的な強さです。
ですから痛みの程度が激しくない場合、においが多少気になってもいいという人は絶対にアンメルツヨコヨコを選ぶべきです。
アンメルツを塗った後がヒリヒリ痛い場合
アンメルツはほとんどに「ノナン酸バニリルアミド」が配合されています。
上でも紹介しましたが、この成分によりジンジンと熱感を感じ血行を良くする働きがあります。しかしそれと同時にある欠点があるんです。
それは刺激が強すぎるという点になります。
アンメルツのジンジンして血行を良くするのは最大の特徴なんですが、この刺激によって中にはヒリヒリと痛みを感じてしまう人も少なくありません。もし傷ができている人にはさらに刺激を感じてしまいます。
アンメルツシリーズの中ではアンメルツレディーナのみ「ノナン酸バニリルアミド」を配合していませんので、もし刺激が強すぎた場合はアンメルツレディーナを選ぶか、アンメルツ自体を使わない様にしましょう。
アンメルツを塗った後に痛みがある場合はしばらくは湿布や塗り薬を塗るのを避けてください。
アンメルツシリーズの選び方まとめ
<痛みがひどい場合>
・アンメルツゴールドEX NEO
・アンメルツゴールドEX NEO ロング グイ塗り
・アンメルツゴールドEX
<においが気になる場合>
・アンメルツヨコヨコA無臭性
・アンメルツレディーナ
<コスパを考慮>
・アンメルツヨコヨコ
<ヒリヒリして痛い場合>
・アンメルツレディーナ
アンメルツとアンメルシンの違い
アンメルツと似た薬にアンメルシンがあります。
この2つは同じ小林製薬から発売されている薬になりますが、アンメルツの最大の特徴である「ノナン酸バニリルアミド」がアンメルシンには配合されていません。そして鎮痛成分として「インドメタシン」と「メントール」しか配合していません。
ですから、もしアンメルツのジンジンする刺激が強すぎる場合や、打撲や捻挫したすぐの急性の痛みの場合にはアンメルシンがおすすめです。
<アンメルシンの値段>
1300円(46ml)
1800円(80ml)
だいたいアンメルツNEOと同じ値段ですね。
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