今回は足がつる時(こむら返り)の治療薬や生理痛の補助的な役割として用いられる市販薬「ツラレス」「コムレケア」の紹介をしたいと思います。
寝ている最中やスポーツ時に足がつって困っていると言う人、漢方はあまり信用していない人はぜひ参考にしてみてください。
※ちなみにコムレケアもコムレケアaも同じ薬です。
目次
足がつる時にツラレス・コムレケアが効く理由
ツラレス・コムレケアの主成分は漢方である「芍薬甘草湯」になります。
そして芍薬甘草湯の効果は「筋肉のけいれん」を抑える鎮痛効果が期待できます。
そもそも足がつる時は足の筋肉がけいれんを起こし筋肉が異常に収縮している状態です。
そして芍薬甘草湯は筋肉の異常な収縮を抑えて痛みを抑えてくれる働きがあります。
※足がつる原因としてはミネラル不足や運動不足、そして寝がえりを打つ時の刺激などが原因とされています。
また筋肉のけいれんによって起こる痛みは例えば以下の事が挙げられます。
・足のつり
・ストレスや緊張で起こる胃痛、腹痛
・生理痛など
これらの症状は筋肉の過度な収縮が原因のひとつに当たりますが、芍薬甘草湯はこの筋肉の収縮を緩和してくれる働きがあるため、足がつった時だけでなく腹痛や生理痛にも効果があるとされています。
実際に生理痛のガイドラインにも芍薬甘草湯は「考慮される」とされています。
【ツラレス・コムレケアの効能効果】
筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症: こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛
ツラレス・コレムケアを飲むタイミング
ツラレスやコムレケアは1日に3回服用可能な薬となっています。
では飲み方として1日3回毎食後に飲むのがベストかと言えばそれは間違いになります。
ツラレスやコムレケアは足がつった時や足がつりそうな時、生理痛の痛みを感じた時に服用すればよく、定期的に服用する必要はありません。
良く漢方は「毎日しっかり飲むことで効果を発揮する」と言われますが、このツラレスやコムレケアの成分である芍薬甘草湯は即効性のある薬であり、服用後すぐに効果を発揮してくれます。
ツラレスはコムレケアより値段が安い
コムレケアやツラレスの主成分は共に芍薬甘草湯であり配合量や飲み方が同じです。
しかし値段が違います。
ツラレスとコムレケアの値段を比べるとツラレスの方が安いです。
<コレムケアの値段>
1000円(24錠)1800円(48錠)
<ツラレスの値段>
900円(48錠)2000円(120錠)
配合されている成分の量は同じで、1回の服用数も同じなのでツラレスがいかにお得か一目瞭然ですね。
ただこれは定価なので、もしコレムケアの24錠入りがかなり値段が下がっていた場合などは、最初のお試し用としてはベストかもしれません。
コムレケアやツラレスに関する疑問
薬はすぐに効くのか
漢方薬と聞くと「効果が現れるまでに時間がかかる」「効果が弱い」「長く飲み続ける必要がある」などのイメージが多いかと思われます。
しかし上でも紹介した通り芍薬甘草湯は即効性のある漢方になっています。
具体的に芍薬甘草湯(コムレケアやツラレス)は飲んで数分後には効果がすぐに現れます。
遅くても数十分かかる事はありません。
また鎮痛効果も弱いという事はありません(ただ人によって合う・合わないがあります)。
またマラソンをする前や夜中に足がつりやすい人は事前にコムレケアなどの芍薬甘草湯を服用すれば予防にも繋がります。
食後に服用しても追加の服用は不要
コムレケアやツラレスは食前か食間の空腹時の使用になっています。
この理由は空腹時の方が薬の効果が早く実感できるためです。
しかし中には「食後に足がつってしまった。コムレケアを飲みたい」と言う人もいると思いますが、その場合は食後になってしまっても構いません。
仮に食後に服用してしまったからと言って効果がなくなる訳ではありませんので、慌てて追加で服用しないようにしましょう。
芍薬甘草湯を飲んではいけない人
漢方は使う人の体格や体力などを考慮して、使用するのが適当でない場合も多いですが、芍薬甘草湯に関しては体格や体質を気にせず誰でも使用可能です。
ただし薬の副作用により血圧が上がったりむくみが生じたり、心臓に影響がある場合もありますので、心臓の病気や血圧が高い人は服用を避けた方がいいでしょう。
コムレケアゼリーはおすすめできる?
コムレケアには錠剤タイプだけではなくコムレケアゼリーが発売されています。
コムレケアゼリーの特徴としては、通常のコムレケアと同成分を配合していながらゼリータイプになるので水なしで服用できるという点です。
成分量は普通のコムレケアやツラレスと同じになりますので効果は同じになります。
ただこのコムレケアゼリーは4回分で1000円になりますので、通常のコムレケア(6回分で1000円)よりも割高になってしまいます。
また1回飲み切りタイプなので錠剤の様に調整ができないため、15歳以上からの使用となっています(普通のコムレケアは7歳から使用可能)。
ですからゼリータイプが良い人は、水分を取れない状況下で使用する可能性が高い人や錠剤を飲むのが苦手な人におすすめできるタイプの薬となります。例えばマラソン中などの片手間にコムレケアを取りたい人にはおすすめです。
錠剤が苦手な人は顆粒タイプを
コレムケアもツラレスも成人は1回に4錠服用しなければなりません。
それが辛い場合には散剤を選びましょう。
ドルチェ顆粒は他の芍薬甘草湯配合の漢方よりも値段も安い上に成分の配合量もコレムケアなどと同量配合されています。おまけに1回1包で結構です。
ツラレスはコムレケアよりも安いですが、欠点として一番少なくても「12回分(48錠)で900円」となっていますので、初めて買って試すには少々勇気がいりますよね。
一方のドルチェ顆粒は9回分で、おまけにネットではかなり安くで販売されていますので、もし初めてこむら返りに薬を使ってみたいという人にはこちらがおすすめです。
コムレケアやツラレスとの飲み合わせ
ではここではコムレケアやツラレスと他の薬が併用可能かどうか紹介していきます。
ロキソニンとの飲み合わせ
コムレケアやツラレス(芍薬甘草湯)とロキソニンは併用しても問題ありません。
芍薬甘草湯は生理痛にも効果があるため一緒に服用する事を考えている人や、頭痛や生理痛でもともとロキソニンを服用している人が追加で痛み止めを飲みたいけど時間がまだ経っていないと言う時などに、芍薬甘草湯の服用を考えている人などは安心して併用してください。
またロキソニンの代わりにイブなどの鎮痛薬でも併用して大丈夫です。
サプリメントとの飲み合わせ
こむら返りはカルシウムやカリウム不足が原因の1つになります。
そこでサプリメントとしてこれらを摂取する人も多いかと思いますが、カルシウムやカリウム、そしてビタミン類とのサプリメントとコムレケアやツラレスの併用は問題ありません。
むしろ食事でカルシウムやカリウムが十分に摂取できない人は積極的に摂るようにしましょう。
風邪薬との飲み合わせ
基本的に風邪薬との併用も可能です。
しかし市販の風邪薬の中には漢方を配合しているものや、生薬(甘草)を配合してある風邪薬もあるため、もし一緒に飲むのであれば漢方や生薬を配合してある風邪薬はなるべく避けるようにしましょう。
胃薬との飲み合わせ
胃薬の中には併用ができないものがそこそこあります。
特に総合風邪薬の中にも芍薬や甘草などのツラレスやコムレケアにも配合されている生薬を配合している事が多いため、こちらも胃薬を使用する場合はなるべく生薬が配合されている胃薬は避ける様にしましょう。
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