かゆみに効く塗り薬と言えばムヒが有名ですが一口にムヒと言っても多くの種類が発売されています。例えば液体ムヒS2a、ムヒアルファEX、ムヒアルファS2など多くの種類が発売されています。
するとムヒシリーズのどれを選ぶのがベストなのか?効果が一番強いのはどのムヒを選べばいいのか?などとムヒの選び方を迷う人も多いかと思います。
そこで今回はムヒシリーズの効果の違いと正しい選び方を紹介していきます。
ムヒシリーズの選び方に迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
※今回子供用のポケムヒ、ムヒ・ベビー、液体ムヒベビーは除かせていただきます
目次
ムヒシリーズの違いについて
ムヒに共通している成分
ムヒシリーズの中にはすべてのに共通して含まれている成分があります。
ジフェンヒドラミン :かゆみ
l-メントール : 清涼感
dl-カンフル : 清涼感
イソプロピルメチルフェノール :殺菌作用
この成分はムヒシリーズに共通して配合されている成分になります。
そしてムヒシリーズの違いはこれに加えてステロイド・かゆみ止め・抗炎症剤などが追加することで変わっていくものになります。
ちなみに効能効果に関しては虫さされ、かゆみ、しっしん、皮ふ炎、かぶれ、じんましん、あせも、しもやけが共通の効能効果になります。
※ただしムヒアルファEXと液体ムヒアルファEXにはしもやけの効能効果の記載はありません
ムヒの成分の違い
ムヒは上で紹介した共通成分にプラスしてそれぞれ異なる成分が配合されていますので、ここからは何がプラスされているかを簡潔に紹介してきます。
〇ムヒS⇒グリチルレチン酸
グリチルレチン:炎症をおさえます
〇液体ムヒ2a⇒デキサメタゾン酢酸エステル+グリチルレチン酸
デキサメタゾン酢酸エステル:ステロイドでかゆみや炎症を強く抑えます
〇ムヒアルファSⅡ⇒デキサメタゾン酢酸エステル+グリチルレチン酸+クロタミトン
クロタミトン:かゆみを抑えます
〇液体ムヒアルファEX⇒プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル:デキサメタゾンより強いステロイドです
〇ムヒアルファEX⇒プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル+クロタミトン
単純な成分量で言えばムヒアルファSⅡが最も多くの成分を配合していますが、かゆみや炎症に関してはムヒアルファEXの方がおそらく効果は高いです。
理由としては配合しているステロイド。ステロイドは強力にかゆみや炎症を抑える効果がありますが、ステロイドにも種類があります。そしてムヒアルファSⅡに配合されているステロイドとムヒアルファEXに配合されているステロイドは種類が異なり、ムヒアルファEXの方が効き目が高いです。
ムヒシリーズの選び方
迷ったら液体ムヒS2aを選ぶべし
嵐の相葉くんがCMで使っている液体ムヒS2aですが実はステロイドが入っています。つまりかゆみや炎症に対しては効果が高く、おまけに50mlの容量で842円というお得価格になります。そして実際の販売価格はさらにお安くなっています。おまけに短期間であれば顔にも使用できる薬となります。
つまりかゆみや炎症が異常にひどくない限りはこの液体ムヒS2aを選んでおけば問題ないですし値段も安く済みます。
ただしステロイドが入っていることには変わりませんので長期連用は避けましょう。もしステロイドが入っていないムヒを選ぶとしたら、実はムヒシリーズの中でステロイドが入っていないムヒはムヒSしかありません(子供用を除く)。
1番強いムヒはムヒアルファEX
上でも紹介しましたが一番かゆみや炎症に効くムヒはムヒアルファEXです。
中程度の強さであるステロイドのプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルを配合。おまけにかゆみ止めのクロタミトンまで配合しています。定価価格はその分1296円と高くなっていまいますが、効果としては間違いありません。
そしてムヒアルファEXはクリームとなりますので、もし傷ができている所でも刺激が少なく安心して使う事ができます。ちなみに液体タイプの液体ムヒアルファEXも発売されています。
ムヒアルファSⅡは正直おすすめしない
ムヒアルファSⅡは選ばない様にしましょう。
一見ムヒシリーズの中で中間的な立ち位置にあり使い勝手がよさそうですが、実際は一番メジャーな液体ムヒ2αと効果はほぼ変わらず液体タイプがありません。おまけに値段も高いです。
どうしても液体ムヒS2aのクリームタイプが欲しいという人はムヒアルファSⅡが代わりになりますが、それ以外の人は選ばないようにしましょう。
ムヒSはステロイド非配合
上でも紹介しましたが子供用を除いて唯一ステロイドが配合されていないムヒがムヒSになります。
ただもしステロイドが配合されていない薬を選ぶのであれば無理にムヒSを選ぶことは値段の面からもおすすめしません。もしステロイドが入っていない液体タイプを選びたいのであれば、こちらも有名な塗り薬である新ウナコーワクールがおすすめです。
詳しくはこちらも参考にしてみてください。
ムヒシリーズの選び方まとめ
・ムヒシリーズには共通成分がある
⇒かゆみ止め・爽快感・殺菌作用
・迷ったら液体ムヒS2a(ただし長期使用は避ける)
・かゆみや炎症が強い時はムヒアルファEX
・ムヒアルファsⅡはコスパが悪いのでおすすめしない
・ムヒSはステロイド非配合、液体タイプがいなら新ウナコワクールがおすすめ
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