市販のブスコパンの効果や飲み合わせを解説

病院で使用されているブスコパンは市販でも購入する事が可能です。

そして胃の痛みやお腹の痛みに効果のあるブスコパンは市販薬でもニーズが高い薬になります。

しかしそんな市販のブスコパンに対する疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回はそんな市販のブスコパンを細かく紹介していきたいと思います。

市販と病院処方薬のブスコパンAの違い

病院のブスコパンと市販のブスコパンAは同じです。

市販のブスコパンには「ブスコパンA」が発売されていますが、こちらは全く同じブスコパンになります。添加物も同じなのでジェネリック的なものではありません。

ただし病院と市販とでは使える症状が異なります。

＜病院のブスコパン＞

下記疾患における痙攣並びに運動機能亢進
胃・十二指腸潰瘍、食道痙攣、幽門痙攣、胃炎、腸炎、腸疝 痛、痙攣性便秘、機能性下痢、胆のう・胆管炎、胆石症、胆 道ジスキネジー、胆のう切除後の後遺症、尿路結石症、膀胱 炎、月経困難症

＜市販のブスコパン＞

胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛(せんつう)、癪(しゃく))、胃酸過多、胸やけ

また病院のブスコパンは1回に2錠飲むことが可能ですが、市販のブスコパンは1回に1錠しか飲むことはできません。

そして市販のブスコパンは15歳未満は使用できませんので注意してください。

市販のブスコパンの値段はほぼ横並び

市販のブスコパンは何種類か発売されています。

成分はもちろん効果も同じです。いわゆるジェネリック医薬品の様なものですね。

市販のブスコパンの値段はほぼ横並びなので、実際の販売価格を見比べて選ぶことをおすすめします。

ブスコパンは胃痛や生理痛に効く

ブスコパンは色んな痛みに効果があります。

上でも紹介しましたが

胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛(せんつう)、癪(しゃく))、胃酸過多、胸やけ

に効果を発揮します。

これはブスコパンは痙攣性の痛みに効果を発揮するためです。

ブスコパンには胃酸を抑える働きもあるためストレスや緊張から来る胃の痛みに特に効果的であり、生理時の下腹部の痛みなどにも効果的です。

また市販のブスコパンには認められていませんが、過度な腸の働きを抑えてくれる効果もあるため下痢にも効果を発揮します。

※ただし食あたりなどの下痢には使用できません

ブスコパンの飲み合わせ

ではそんなブスコパンと飲み合わせが悪い薬を紹介していきます。

これらはブスコパンと同じ作用を示す働きの成分を配合している薬になるため、過度に薬が効きすぎてしまったり、副作用が起きやすくなってしまうためブスコパンと一緒に服用する事ができません。

例えば総合胃薬などには多くが胃腸鎮痛痙薬である「ロートエキス」であったり、風邪薬に配合されている「ベラドンナ総アルカロイド」、酔い止めの「スコポラミン」等が該当します。

またブスコパンには「便秘」や「口渇」などの副作用が出る可能性がありますので注意してください。

ブスコパンはロキソニンと一緒に飲むことができる

ブスコパンはロキソニンやイブなどの痛み止めと一緒に飲むことができます。

ですから生理痛及び腹痛がひどい女性などはこのブスコパンと一緒にイブやロキソニンを飲むことによって両方の痛みをそれぞれ抑える事が可能となります。

実際に市販薬にもイブプロフェンとブスコパン（ブチルスコポラミン）をセットで配合したエルペインコーワと言う薬も発売されています。これ１つで生理痛と下腹部痛を抑える事ができる薬となっています。

ブスコパンは何分で効いてどのくらい続く？

ブスコパンは飲んで２時間後が最も体内での薬の濃度が高い時間となっています。

つまり２時間後が最も効き目が高いとまでは言い切れませんが、おおよそ２時間以内を目安に効き目を実感しやすくなっています。

ブスコパンIFより

ですからもし痛みを感じたらすぐに服用するようにしてください。

またもし緊張して胃が痛くなるのが習慣な人は２時間前後を逆算してブスコパンを服用してみてください。

そして効果は何時間続くのかと言いますと明確なデータはありませんが、ブスコパンを投与して3時間後の胃酸量は薬を投与する前と比べて明らかに減っている試験と、最も体内の濃度が高い時間が2時間後になりますので服用間隔を考えて効き目は3～4時間程度は続くと考えてください。

ブスコパンを飲んではいけない人や副作用

ブスコパンを飲んではいけない人は以下の持病がある人になります。

また腸の病気を患ったことがある人も避ける様にしてください。

ブスコパンの副作用は

となっています。

ただしこれらの副作用はブスコパンの服用を止めれば改善します。