目薬

アレギサール点眼液・ペミラストン点眼液と同じ市販薬の紹介!

 

今回は花粉症の治療薬として用いられる点眼薬であるペミラストン点眼液アレギザール点眼液と同じ成分の市販の目薬「ノアールPガード点眼液」「ペミラストンAG点眼薬」を紹介したいと思います。

花粉症と言えばアレグラやアレジオンなどの飲み薬を利用する人も多いかと思いますが、もし目のかゆみなどが酷い場合はぜひこれらの点眼液も参考にしてみてください。

 

ペミラストン・アレギサール点眼液と同じ薬

ノアールPガード点眼液もペミラストンAG点眼液も、医療用で使用されている「ペミラストン点眼液」や「アレギサール点眼液」と全く同じ薬になります。こちらは全く同じ薬で添加物なども同じです。主成分は「ペミロラスト」という成分になります

という事は実質市販の薬が2種類、医療用として病院で使用される薬が2種類、計4種類同じ薬が世の中にある事になりますが中身は全く同じという、何ともおかしな関係になっていますがこれはメーカーが異なるためです。

 

ただ、市販で見かける事が多いのは圧倒的に「ノアールPガード」になるでしょう。こちらは市販薬で超有名なメーカーの佐藤製薬が販売している薬になります。よって話はノアールPガードを中心に進めさせていただきます。

 

ノアールPガード

ノアールPガードがネットでも購入可能に

これまでノアールPガードやペミラストンAG点眼液は要指導医薬品として発売されていました。要指導医薬品とはもともと医療用で使用された薬を市販でも販売できるようにした薬であるため、初めのうちは非常に厳格な扱いが必要とされている薬になります。

よっては販売は薬剤師のみ。ネット販売は不可となっていました。

 

しかしこの度この2種類の薬の安全性が確認され、要指導医薬品から第1類医薬品へと変更になる事が決定しました。

これはつまり簡単に言えば販売はこれまで通り薬剤師が行いますが、ネットでの購入が可能となったという事になります

そして将来的にはおそらく第2類医薬品へと変更になり、薬剤師不要でも購入できるようになってくるのではないでしょうか。

 

ノアールPガードの紹介

【効能効果】

花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような目のアレルギー症状の緩和:目の充血、目のかゆみ、目のかすみ(目やにの多いときなど)、なみだ目、異物感(コロコロする感じ)

【用法用量】

成人 (15歳以上) 及び7歳以上の小児 は1回1滴1日2回(朝・夕)

【成分分量】

ペミロラストカリウム…………8mg

添加物として、グリセリン、リン酸水素Na、リン酸二水素Na、ベンザルコニウム塩化物を含有します。

【価格】

1380円(8ml)

 

ノアールPガードが花粉症に効く理由

ノアールPガードは花粉症などの原因物質(ヒスタミンやロイコトリエン)が分泌されるのを防ぐ効果があります。

似た効果の市販薬は「ロートアルガードプレテクト」などが挙げられるでしょう。

 

ノアールPガードは即効性はないので注意

ノアールPガードは即効性がある薬ではありません。ですから使用する場合は花粉飛散時期の1~2週間前から使用する事が推奨されています。

また症状が現れたら症状の軽いなるべく早めの時期に使用するようにしてください。

 

他の花粉症の薬とノアールPガードの併用に関して

飲み薬の花粉症薬との併用

花粉症治療薬としてアレジオンやアレグラなどの飲み薬が挙げられますが、これらの飲み薬と一緒にノアールPガードを使用しても問題ありません。

むしろ目の症状がひどい場合は併用する事をおすすめします。

 

他の花粉症の目薬の併用

例えば市販の花粉症の目薬である「ザジテンAL点眼液」「アイリスAGガード」などの目薬は一緒に使用しても構いません。

また、医療用の「パタノール点眼」「リボスチン点眼」などとも併用可能です。

併用する場合は5分以上間隔をあけて目薬をさすようにしてください。

これらの薬の方がロートアルガードプレテクトよりも即効性があるので、もし花粉の時期真っ只中の場合で今すぐ症状を抑えたい時はこれらの薬をおすすめします

 

しかし市販の目薬「アイフリーコーワAL」「ロートアルガードプレテクト」だったり、医療用の「リザベン点眼」「アイビナール点眼」などは併用できませんので注意してください。

 

病院と市販はどっちがお得?

病院でアレギサール点眼液かペミラストン点眼液を処方してもらうか、市販でノアールPガードを購入するか、どちらの方がお得か考えてみましょう。

ノアールPガード:1380円(8ml)

アレギサール点眼液:734.5円(5ml)

そしてアレギサール点眼液の方は病院受診や薬局での支払を考えるとトータルで1500円(3割負担の場合)程度かかります。

もしノアールPガード1種類だけ欲しい場合は市販の方を購入しましょう。待ち時間などもなく、かかるお金も安いです。

一方で花粉症が酷い人は飲み薬だったり他の点鼻・点眼液をもらう人も少なくないと思いますので、症状がひどい人は病院でまとめて花粉症関連の薬を処方してもらった方がお得になります

 

ノアールPガードへの疑問

保存はどうすればいい?

直射日光の当たらない涼しい所に密栓して保管してください。

1か月を目処に使用する様にしましょう。

 

コンタクトを使用しても良い?

ノアールPガードには防腐剤のベンザルコニウムが配合されていますので、コンタクトを使用している人はいったんコンタクトを外してから点眼を差し、5~10分以上空けて再度コンタクトを使用してください。

決してコンタクトをしたまま目薬を差さない様にしてください。

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もちろんいきなり購入する事に抵抗がある方もいると思いますので、もし気になる方は目次だけでも見ていってください。

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