水虫やインキンタムシに効くダマリンシリーズですがダマリンには現在大きく3つの種類があります。
ダマリングランデX
ダマリングランデスプレー
ダマリンL
そしてそれぞれ液体タイプやスプレータイプ、クリームタイプなどがあります。
しかし色んなタイプがある事は色んな症状に合ったタイプを用意してくれてありがたい反面、一体どれを選んだら良いのか困ってしまいますよね。
そこで今回はそんなダマリンLとダマリングランデXとダマリングランデスプレーの効き目の違いを紹介し、その値段なども含めておすすめのダマリンシリーズの選び方を紹介していきたいと思います。
もしダマリンの使用を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
ダマリンシリーズについて
ダマリンLについて
ダマリンLはクリームと液体とで成分が異なりますが、以下の成分は共通して配合されています。
硝酸ミコナゾール 1.0g ・・白癬菌を殺菌します
クロタミトン 10.0g・・患部のかゆみを一時的におさえ、痛みをしずめます
リドカイン 2.0g・・患部のかゆみを一時的におさえ、痛みをしずめます
グリチルリチン酸二カリウム 0.5g・・患部の炎症をしずめます
つまりダマリンLにはかゆみや炎症に効き原因となる菌をやつける効果があります。
そしてダマリンLの中にはクリーム、液体のタイプがありますがこの2つは成分が異なります。では何が違うのかと言いますと以下の点が異なります。
ダマリンLクリームには尿素(皮膚を柔らかくしてくれる作用)
ダマリンL液には清涼感のあるl-メントールが配合されています。
つまりダマリンLクリームはカサカサしたかかと水虫などに効果的で、ダマリンL液はブツブツかカサカサの水虫におすすめとなっています。
<ダマリンLの価格>
液体:2300円(15ml)
クリーム:2300円(15g)
価格は一緒です。
ただし店頭やネット上では若干差が生じているかもしれませんので、しっかりチェックしてみてください。
ダマリングランデXについて
ダマリングランデXの成分は以下の通りです。
テルビナフィン塩酸塩 1.0g ・・白癬菌を殺菌します。
イソプロピルメチルフェノール 0.3g・・ 患部を殺菌・消毒します。
リドカイン 2.0g・・ 患部のかゆみ・痛みを一時的にしずめます。
グリチルレチン酸 0.5g・・ 患部の炎症を改善します。
l-メントール 2.0g・・ 清涼感を与える
ダマリングランデXには上の5つが配合されています。
原因となる菌をやつける成分をはじめ、かゆみ止めや炎症を抑える成分、殺菌成分も配合されています。
はっきり言ってかなり効果の高い水虫薬と言えます。
そしてダマリングランデXは液体タイプ、クリームタイプ、スプレータイプがありますが、ほぼ同じ成分からなる水虫薬です。
違う点と言えばスプレータイプには殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノール が配合されていませんが、水虫治療においては大きな影響はありません。
ダマリングランデの値段
液体:2000円(15ml)
クリーム:2000円(15g)
スプレー:2600円(90g)
スプレータイプが少し高めですね。
スプレータイプは手が汚れずにスプレーできるメリットがありますが、スプレーの仕方によっては塗布する範囲にバラつきが出る事があるのでロスも多く、その分使用量も多くなってしまいますので、正直あまりおすすめしません。
ダマリングランデXの選び方としては成分や効果の違いはほとんど見られないため、選び方の基準としてはクリーム・液体・スプレーの自分に合っている薬を選ぶようにしましょう。
ジュクジュクしている場合→クリーム
カサカサしている場合→どれでもOK
傷がある場合→クリーム
つまりクリームタイプが無難になりますね。
もし迷った時は迷わずクリームタイプを選びましょう。
ダマリングランデXがダマリンLよりおすすめの理由
ダマリンLとダマリングランデXの効き目を比較した時に、どちらが強い薬かと言えば「ダマリングランデ」となります。
その理由は上でも少し触れましたがメインとなる抗菌成分のためです。
ダマリンLは「ミコナゾール」という抗菌薬を配合し、ダマリングランデXは「テルビナフィン」という成分を配合しています。
この2つを比べるとダマリングランデの「テルビナフィン」の方が圧倒的にダマリンLより強い抗菌成分になります。そしてダマリンLの「ミコナゾール」は正直言って弱いです。
「ダマリンLは効かない」という口コミも多く目にしますが、実際に殺菌効果が高くないため効果が感じられないのでしょう。ですからダマリンLはそもそもおすすめしません。
実際の販売価格はダマリンLがかなり安くで販売されている事もあります。
しかし効果を考えると決しておすすめできる薬ではありません。
ですからダマリンを選ぶ時は迷わずダマリングランデXを選びましょう。
抗真菌作用ははるかにダマリングランデの方が強いです。
もし以前にダマリンLを使用していて効果があった場合はダマリンLで問題ありませんが、初めてダマリンLとダマリングランデを選ぶ際にはダマリングランデを選ぶようにしてください。その方が値段も安くなりおすすめと言えます。
ダマリングランデXとダマリングランデパウダースプレーDXの違い
ダマリングランデXとダマリングランデパウダースプレーは成分はほぼ一緒です。
つまり水虫への効果はほぼ同じです。
殺菌作用のある「イソプロピルメチルフェノール」が配合されていませんが、上でも紹介した通り水虫治療には大きな影響はありません。
ただこの2つの違いはダマリングランデパウダースプレーDXはその名の通り使用後がサラサラしているスプレータイプになるという事です。アイススプレーは使用後にひんやりしている感覚があります。
ですからあとは好みの問題です。サラサラパウダーが良い人はダマリンDXを選び、クリームタイプがいい人はダマリングランデXを選びましょう。
ちなみにパウダースプレーDXは1600円(90g)と普通のダマリングランデXのスプレーより安くなっています(2600円・90g)
ダマリングランデXとラミシールの違い
ではそんなダマリングランデXと同じ抗菌成分を配合している水虫薬にラミシールプラスクリームという薬があります。
ではこの2つはどちらの方がおすすめなのかと言いますと、ダマリングランデXとラミシールプラスクリームの効果はほぼ同じと考えてください。
かゆみに効く成分と炎症を抑える成分を共に1種類ずつ配合し、当然ながらメインとなる抗菌成分も同じ量を配合しています。ですから効果の面で言えばほぼ同程度と考えましょう。
ただラミシールプラスクリームには尿素という成分を配合していますので、乾燥がある時はラミシールプラスの方がおすすめです。しかしながらさらに多くの尿素を配合しているメンソレータムエクシブディープ10クリームという薬もあり、こちらの方がより乾燥に効果を発揮します。
もし乾燥が気にならない水虫の場合は値段が安いに越したことはありませんので、ダマリングランデXとラミシールプラスクリームの販売価格を比較してみて、より価格の安い方を選ぶようにしてください。
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