目薬で有名な「ロートアルガード」は非常に多くの種類があります。
しかしロートアルガードは名前が非常に似ており、一体どれをどの症状の時に選べば良いのか分かりにくいですよね。
そこで今回は目の痒みや花粉症におすすめなロートアルガードの違いと簡単な選び方を紹介したいと思います。
もし花粉症などで目の痒みに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
今回紹介するロートアルガードは以下の薬になります。
ロートアルガードクリアブロックZ
ロートアルガードクリアマイルドZ
ロートアルガードクリアブロックEX
ロートアルガードクリアマイルドEXa
ロートアルガードクリニカルショット
ロートアルガード
ロートアルガードクールEX
ロートアルガードコンタクトa ロート製薬HPより
目次
ロートアルガードの選び方
最強はクリアブロックZ・クリアマイルドZ・クリニカルショット
●目の痒みに最も効き目が強い
ロートアルガードクリアブロックZ
ロートアルガードクリアマイルドZ
ロートアルガードクリニカルショット
ロートアルガードクリニカルショットm
この4つはロートアルガードの中で最も効き目が強い目薬になっています。
Zが付くロートの違いはメントールが入っているか否かの違いになるだけで根本的な効果は同じになります。爽快感が欲しい場合はクリアブロックZの方を選びましょう。
そしてロートクリニカルショットは成分に「トラニラスト」を配合している点が他の2つのロートと異なります。mが付いてない方が爽快感があるタイプとなっています。
これら3つはロートアルガード至上最強の処方設計とされています。なにが最強かと言いますとその配合されている成分の種類です。
かゆみを抑える「クロルフェニラミン」アレルギーの原因物質が放出されるのを防ぐ「クロモグリク酸」(クリニカルショットはトラニラスト)目の炎症を抑える「プラノプロフェン」。これらの成分が最大量配合されており、さらに「コンドロイチン」も配合されているため目のかゆみや炎症にバッチリ効く薬となっています。
<配合成分>
クロモグリク酸ナトリウム 1%(トラニラスト)
クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.03%
プラノプロフェン 0.05%
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム 0.5%
<価格>
ロートアルガードクリアブロックZ:1800円(13ml)
ロートアルガードクリアマイルドZ:1800円(13ml)
ロートアルガードクリニカルショット:2420円(13ml)
ロートアルガードクリニカルショットm:2420円(13ml)
※コンタクトを装着したまま点眼できません
安定した効果のクリアブロックEXaとクリアマイルドEXa
●ワンランク効き目は落ちるが十分な効果
ロートアルガードクリアブロックEXa
ロートアルガードクリアマイルドEXa
実はロートアルガードクリアブロックEXとクリアマイルドEXaは上記で紹介したクリアブロックZとクリアマイルドZと配合されている成分は同じになっています。
違う点はただ1つ。抗アレルギー薬の「クロルフェニラミン」の量が半分になり「コンドロイチン」の量も少なくなっています。
では効き目が半分になっているかと言えば、もう1つの抗アレルギー成分の「クロモグリク酸ナトリウム」は変わらない量が入っていますし、はっきり言って症状がかなりひどくない限り十分な効果を発揮します。値段も若干ですが安くなっています。
ではクリアブロックEXとクリアマイルドEXaの違いですが、配合されている成分は同じになります。違うのは爽快感だけです。爽快感がある方がクリアブロックEX、爽快感がない方がクリアマイルドEXaとなっています。
<配合成分>
●クロモグリク酸ナトリウム 1%
●クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.015%
●プラノプロフェン 0.05%
●コンドロイチン硫酸エステルナトリウム 0.2%
<価格>
ロートアルガードクリアブロックEX:1580円(13ml)
ロートアルガードクリアマイルドEXa:1580円(13ml)
※コンタクトを装着したまま点眼できません
クリアブロックとクリアマイルドの名前がややこしい時の解決法
ロートアルガードクリアブロックとロートアルガードクリアマイルドにはそれぞれ「Z」と「EXa」と付くものがあり、パッと見た目ではどれがどれほどの効き目なのか分かりにくいですよね。
そんな時は「Z」が付くものは最強のロートアルガードと思ってください。「EX」が付くタイプは最強のロートアルガードの「Z」からワンランク下の効果になります。
そして
「マイルド」と付くものは非クールタイプ。
「ブロック」と付くものはクールタイプ
になります。まとめると
最強 ロートアルガードクリアブロックZ(爽快感あり)
最強 ロートアルガードクリアマイルドZ(爽快感なし)
ロートアルガードクリアブロックEX(爽快感あり)
ロートアルガードクリアマイルドEXa(爽快感なし)
即効性も比較的高く値段も安いロートアルガードコンタクトa
●効き目も高く即効性に優れる目薬
ロートアルガードコンタクトa
上で紹介したロートアルガードプレテクトは花粉が飛ぶ前や花粉症の症状が出る前から使用することでピーク時の症状を軽くすることができる目薬です。一方のこのロートアルガードコンタクトaは即効性も高く、花粉が舞っている時でも効き目を発揮します。
おまけに後で紹介しますが「テトラヒドラゾリン」と言う配合していない目薬になりますので、安全に使用することもできます。コンタクトと名前が付いていますが、もちろんコンタクトなしの時も使用可能です。
<配合成分>
●クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.03%
●コンドロイチン硫酸エステルナトリウム 0.5%
●ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩) 0.01%
<価格>
800円(13ml)
花粉症にはおすすめしないロートアルガード
●使っても短期まで!花粉症の長期使用はNG
ロートアルガード
ロートアルガードクールEX
これらは花粉症の長期使用におすすめしません。と言うのも成分にテトラヒドロゾリンが配合されているからです。「テトラヒドラゾリン」とは血管収縮薬で目の充血を取るために配合されています。
すると花粉症で目の充血がひどく「何とかして充血を取りたい」と思う人も多いかと思いますが、実はこのテトラヒドラゾリンを使用すると一時的に充血は解消されますが、効果が切れると再度また充血が起きてしまい使う前より症状が悪化する場合もあるんです。
するとまた目薬を使用して再度充血を繰り返す事になり、症状が良くなる所か悪化し続ける可能性も高くなってしまいます。また血管が収縮する事により目に酸素や栄養が届きにくくなる事で目の悪影響も及ぼします。
もちろんこれらのロートアルガードを短期で数回使用する分には問題ありません。
しかし花粉症の時期には長期連用する事が予想されますので、テトラヒドラゾリン配合の上記のロートアルガードは基本的に避けるようにしましょう。
ロートアルガードシリーズのまとめ
ロートアルガードシリーズを簡単にまとめると
ロートアルガードクリアブロックZ
ロートアルガードクリアマイルドZ
ロートアルガードクリニカルショット
ロートアルガードクリニカルショットm
ロートアルガードクリアブロックEX
ロートアルガードクリアマイルドEXa
ロートアルガードコンタクトa
ロートアルガード
ロートアルガードクールEX
ではそんなロートアルガードですが、気になるのは「1本で何日使えるのか?」と言う疑問ですよね。
では多くのロートアルガードである1本13mlでは何日くらい持つのかと言いますと約260滴分になりますので、1日4回を両目に使用すると考えた場合に32.5日分になります。
つまり1本あたり約1か月と考えてください。
また衛生面を考えても1カ月がベストと言えるでしょう。
そうなると効果の高く値段も高いロートアルガードクリアブロックZなどは1本1800円もする高級目薬になりますが、花粉症の最もひどい時に目の症状を抑えると考えれば決して高すぎる事もないのではないでしょうか。
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