物忘れに効く「ワスノン」はオンジやキオグッドと違う？

今回は「中年期以降の物忘れ改善薬」として発売されているワスノンについて紹介していきたいと思います。

最近では物忘れに効く市販の薬として「オンジ」や「キオグッド」なども発売されており、正直あまりおすすめしないという事を以前紹介しました。

では今回紹介するワスノンは果たしてどうなのか？オンジやキオグッドとはどう違うのかについて解説していきたいと思いますので気になる方はぜひ参考にしてみてください。

ワスノンはオンジやキオグッドと同じ成分

ワスノンの成分は「オンジ」という生薬から出来ている医薬品になります。

そしてこれは他社のオンジ（クラシエ）やキオグッド（ロート製薬）と同じ成分になっています。

そしてその配合量も同じ３ｇを用いたものになるため、効果の面に関しては３社とも同じ効果が実感できると思ってもらって結構です。

ワスノンはキオグッドなどと比べると値段が安く設定されています。

おまけに最小日数と最大日数の２タイプが発売されていますので、選択性も高くなっています。

	ワスノン	クラシエオンジ	キオグッド
価格	1000円（７日分） 3700円（28日分）	1600円（8日分）	1800円（10日分）

７日分で1000円というのは他と比較してもかなり安いですよね。

ワスノンはその主成分であるオンジが作用することによって物忘れの改善に効果があるとされています。

そもそもオンジとは精神を落ち着ける効果があるとされ、それが記憶にも影響を及ぼし2015年に物忘れの改善薬としての有効成分に認められものになります。

ワスノンはキオグッド等と比べて値段も安いため、この３種類の中ではおすすめできる物忘れに効く薬と言えます。

しかしそれでもやはりこれらの薬はおすすめしません。

その理由はキオグッドでも紹介した通り、物忘れと認知症との区別が明確にできないため、場合によっては認知症の治療が遅れてしまうことになるからです。

現在認知症の治療は認知症の進行を抑えることしかできません。進んでしまった認知症を元に戻す事は不可能なんです。そしてそんな進行を抑えるには病院で処方される認知症治療薬を使用することになりますが、これは市販では購入することはできません。

ですからもし認知症であるのに単なる物忘れと勘違いしていつまでもワスノンやキオグッドを利用してしまい、本来行うべき認知症の治療が遅れてしまっては元も子もありません。

ワスノンなどの主成分であるオンジの効果は臨床的に証明されている例がほとんどありません。少なくとも日本の医療機関において物忘れにオンジを使用する事はほぼありません。

また認知症の薬は病院で処方されなければ使用する事が出来ませんが、一方のワスノンは市販で購入する事が可能です。しかもワスノンは市販薬の中でも最も扱いの緩い第三類医薬品に分類されています。

第三類医薬品とは薬剤師がいなくても販売できる医薬品で、いわゆるビタミン剤や効果のマイルドな湿布などが分類されます。ちなみにロキソニンやガスターなどは薬剤師の扱いが必要な第１類医薬品に分類されます。

もちろん第三類医薬品だから効かないとは言いませんが、物忘れに効く程厳格な薬が第三類に分類されているのには大分違和感があります。

そうは言ってもやはり「中年期以降の物忘れの改善」の薬と言えば気になる人も多いですよね。その様な場合はまず認知症を明確に否定しましょう。それを判断するには病院を受診するのが一番の方法ですが、時間がない人などは簡単な認知症テストなどを利用しましょう。

結果が怪しい人はひとまずワスノンなどは使用しないようにしてください。もし明確に否定できそうならば一度実際に使用して効果を見てみましょう。

それで効果がないと感じた場合は高額な薬になりますので、無理に続けるのはやめましょう。

ワスノンは最小包装で1000円（7日分）が発売されていますので、これらの薬を試すならば一番おすすめとなっています。

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