もしお尻に違和感を感じても、病院を受診する事をためらう人も多いですよね。
できれば市販の薬で痔がどうにかならないかと考える人も多いのではないでしょうか。
また中には市販の痔の薬を使っているのにいまひとつ効果が感じられない人もいるかと思います。
そもそも痔は手術する事もある病気です。それに痔と思っていたが実は大腸がんだったという事も実際に起こりうるので、市販の痔の薬を選ぶ前に「本当に市販の痔の薬で良いのか?」「どのくらいの期間試した方が良いのか?」という疑問を抱いている人も多いです。
そこで今回は痔で手遅れにならないために「市販の薬を使うべきか否か」そして「病院を受診する目安」「おすすめな痔の市販薬」を紹介したいと思います。
もし痔で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
目次
市販の薬では治せない痔
ここでは市販薬を使う前に真っ先に病院を受診すべきケースを紹介します。
痔の中には市販薬を使っても治せない症状ももちろんありますので、手遅れになる前に早めに病院を受診するようにしてください。
痛みや腫れがかなりひどい場合
重度の痛みや腫れの場合は症状がかなりひどい事が考えられます。薬を使ってもおそらく焼け石に水の事が多いので早めに受診しましょう。
痔が元に戻らない場合
痔核が完全に外に出てたままで、押し込んでも元に戻らない場合
この場合は市販薬での対応は不可です。
痔核が外に出るのには大きく4つのグレードがあり
・膨らみはあるが出るまではない
・排便時に痔が出るが自然に戻る
・手で戻る
・手でも戻らない
これらのランクがありますが最もひどいのが一番下の常に痔が外に出て戻すのが無理なケースです。
押し込んで元に戻れば市販薬で症状を緩和する事も可能ですが、常に痔が出て戻らない場合には市販薬で対応できない事が多いです。
出血が暗い色や黒色の場合
きれいな鮮血の場合は単純に痔からの出血となりますが、暗い色や黒色の出血の場合は痔からの出血でない可能性が高いです。
中には大腸がんや結腸がんの可能性もゼロではありませんので病院を受診して検査しましょう。
膿が出たり発熱がある場合
肛門周囲の痛みに加えて発熱があると肛門周囲膿瘍の可能性が高まります。
「肛門周囲膿瘍」とは肛門から細菌が感染し炎症を起こした結果、その名の通り肛門周囲に膿が溜まり腫瘍ができてしまう疾患です。
また肛門周囲の痛みと発熱の組み合わせは他の感染症の可能性もあるためなるべく早く病院受診を行ってください。
痔の市販薬が効かない場合の受診の目安
今度は市販の痔の薬を使い始めても改善が見られない場合に受診が必要な目安を紹介します。
痛みや出血が改善しない場合
基本的にステロイドや鎮痛成分を配合している痔の薬を使用している場合は、痛みや出血や炎症などは改善していくものです。
しかしそれでも症状の改善が見られない場合というのは、かなり症状が悪化しているか、はたまた痔以外の病気が隠れている可能性がありますので、病院を受診しましょう。
またステロイド自体長期で使用するものではありませんので、使用の目安は最長でも2週間にしてください。
いぼ痔を繰り返す場合
仮に市販の痔の薬を使っても痔核(いぼ痔)がが飛び出して、押せば戻るが一向に改善が見られない場合、この場合も病院受診の目安となります。
痔核が飛び出して、押しても戻らない場合はすぐ病院受診の目安ですが、押せば戻る場合も一向に症状の改善がなく、毎回毎回出ては押してを繰り返す場合には病院を受診するようにしましょう。
症状によっては病院の薬で対応できる事も少なくありません。
市販の痔の薬は何日使えばいいのか
市販の痔の薬を使って効果が感じられない場合は、最低何日様子を見ればいいのでしょうか。
その答えは一概には言えませんがおおよそ10日程度を目安に様子をみてください。
そしてその期間は必ず「ステロイド配合」の痔の塗り薬にしてください。
ステロイド配合の痔の薬を使用していれば、少なからず効果を実感できると思いますが、症状がかなり悪化している場合は薬の効果が実感できない場合もあります。
痔におすすめの市販薬
薬を使って経過を見るとしても、あまり効かない薬を使っても意味がありません。
ですから使う際には効果の十分なものを選ぶようにしましょう。
おすすめは「メンソレータムリシーナ」になります。
メンソレータムリシーナにはステロイドも配合されており、痛みに効く成分もバッチリ配合されていますので、市販薬の中でもかなりおすすめな薬となっています。
詳しくはこちらもどうぞ。
また便が固い人に併せて服用して欲しいのが「3Aマグネシア」です。
痔の時は排便がかなりきついものです。
そしてそもそもの痔の原因というのも排便習慣が不規則な事が問題となる事も多いです。
そこで「3Aマグネシア」は、固い便を柔らかくする効果が期待できますので、多めの水と一緒に服用して、なるべく力まずにスムーズに排便が行えるようにしましょう。
また痛みがひどい時は飲み薬の痛み止めも炎症を抑えたりなど効果を発揮します。
中でもおすすめなのがイブA錠EXやロキソニンSプラスになります。
これらはコストパフォーマンスの面でも優れている痛み止めになりますので、もし痛みがひどい痔の場合はぜひ試してみてください。
http://allegra.tokyo/otc/ji-itami
ただ痛みが続く時はこちらも受診の目安になりますので、痛み止めの飲み薬を長期間服用するのは避ける様にしましょう。
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