「ムヒの頂点!」として毛虫やムカデに効くムヒアルファEXは、普通に良く目にするムヒと何が違うのか気になる人も多いですよね。
※ちなみに正式名称を液体ムヒS2aと言います。
そこで今回はムヒアルファEXと普通のムヒ(液体ムヒS2a)は何が違うのかについて紹介していきます。
同じムヒでも成分や効能は大分異なりますのでぜひ参考にしてみてください。
目次
ムヒアルファEXの一番の特徴はステロイド
そもそも普段良く目にする普通のムヒ(液体ムヒS2a)もムヒアルファEXにも両方にステロイドが配合されているんです。
ステロイドは炎症や痛みを強力に抑える事が可能となる薬になります。しかし適正な使用をしないと副作用が出るリスクも高まりますのでムヒを漫然と使用するのはあまり好ましくありません。
そしてムヒアルファEXと普通のムヒ(液体ムヒS2a)の一番の違いは配合されているステロイドの種類になります。
ステロイドは大きく5段階の強さに分かれていますが、普通のムヒは一番弱いステロイドに分類され、ムヒアルファEXはそれよりもワンランク上の強さになっているんです。
<液体ムヒS2a>
一番弱いステロイド
<ムヒアルファEX>
下から2番目の強さのステロイド
ムヒアルファEXと普通のムヒの成分の違い
ムヒアルファEXと普通のムヒの成分の違いを見てみるとほぼ似ている事が分かります。
違う点と言えばムヒアルファEXにはかゆみ止め成分が2種類(ジフェンヒドラミン・クロタミトン)配合されている一方で、普通のムヒである液体ムヒS2aにはかゆみ止め成分が1種類と炎症を抑える成分(グリチルリチン酸)が配合されています。
※ちなみに液体ムヒアルファEXにはクロタミトンは配合されていません。
液体ムヒS2a | ムヒアルファEX |
酢酸デキサメタゾン25mg | プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15g |
ジフェンヒドラミン 2g | ジフェンヒドラミン 1g |
L-メントール 3.5g | L-メントール 3.5g |
dl-カンフル 1g | dl-カンフル 1g |
グリチルレチン酸 0.2g | クロタミトン 5g |
イソプロピルメチルフェノール 0.1g | イソプロピルメチルフェノール0.1g |
ステロイドの強さがムヒアルファEXの方が普通のムヒよりも強いため、実際のかゆみ止めや炎症を抑える効果はムヒアルファEXの方が強くなっています。
ですから確かにムヒアルファEXはムヒの中で最も強い薬と言えるでしょう。
ムヒアルファEXと液体ムヒアルファEXの違い
ムヒアルファEXにはクリームと液体の2種類がありますが、配合されている成分はほとんど同じです。
違う点は1点だけ。それはクリームの方にはかゆみ止めの成分が1つ多く配合されているんです。上でも触れましたが痒み止め効果のあるクロタミトンです。その他の点はクリームか液体かの違いのみになります。
液体タイプは爽快感がより高く有毛部に塗ったり広範囲に使用する場合には適していますが、やはり液体なので夏場は汗などで流れてしまう恐れもあることから場所や使う時期に応じて液体かクリームタイプを選びましょう。
【価格】
<ムヒアルファEXクリーム>1200円(15g)
<液体ムヒアルファEX>1200円(35ml)
値段は同じですね。ただし実際の店頭価格やネットでの価格は前後する場合があります。
ムヒアルファEXと普通のムヒの選び方
基本的に軽い虫刺され等は普通のムヒを使用するようにしましょう。
下手にムヒアルファEXを使用する事は避けてください。
ですからこの2つの選び方として家に常備しておくのは普通のムヒ(液体ムヒS2a)。
そして普通のムヒを使用しても症状の改善がいまひとつの人や、強く痛みや炎症を抑えたい場合はムヒアルファEXを購入するようにしましょう。
普通のムヒである液体ムヒS2aは値段もムヒアルファEXの約半分程度になっていますし、通常の虫刺され程度であるならば液体ムヒS2aで十分です。
ただし普通のムヒもムヒアルファEXもどちらもステロイドが配合されている薬になりますので長期でダラダラ使用しないようにしてください。
ムヒアルファEXの疑問
ムヒアルファEXはどんな虫刺されに効く?
ムヒアルファEXは毛虫やムカデや蜂やブヨにも効果があります。
しかし炎症が強い場合やかゆみが強い場合にはさらにワンランク上の強さのステロイド配合の塗り薬を使用する必要があります。
特に毛虫やムカデやブヨによって症状が強く出ている場合は、ムヒアルファEXを買って使用するよりも、最初からもっと強い薬を使用する事をおすすめします。
おすすめはベトネベートN軟膏Asやフルコートfなどの塗り薬。
これらの塗り薬にはムヒアルファEXよりも強いステロイドが配合されているため、炎症やかゆみをばっちり抑える事が可能となります。もしこれらを使用しても症状が続く場合は、市販の塗り薬では対処しきれませんので病院を受診するようにしてください。
ムヒアルファEXは蕁麻疹(じんましん)に効く?
ムヒアルファEXは蕁麻疹に効果があると言えますが、あまりおすすめしません。
と言うのも蕁麻疹の治療の基本はアレルギーを抑える飲み薬が基本となり、さらに蕁麻疹の原因を避ける事が大切になるからです。
確かにムヒアルファEXの様なステロイドの塗り薬を使用する場合もあるのですが、基本的に症状がひどい場合のみの使用となります。
ですからもし使用する場合はまず2~3日使ってみて、症状が改善されない時はすぐに病院を受診するようにしましょう。
ムヒアルファEXはニキビに効く?
ムヒアルファEXを顔のニキビに使用するのはおすすめしません。
確かに赤く炎症を伴っている赤ニキビにはムヒアルファEXなどのステロイドが効果的な場合もあります。しかし通常ニキビ治療にステロイドを使用する事はまずありません。あったとしても医師の指導の下に行うケースしかありません。
おまけにステロイドは免疫力を抑える効果もありますので、下手にムヒアルファEXを使用して免疫力が下がり、ニキビの原因菌が活発になることで症状が悪化する可能性もあります。
詳しくはこちらでも紹介してます。
ムヒアルファEXは顔に使用できる?
ムヒアルファEXは顔にも使用可能です。
しかしステロイドを配合していますので、あくまでも短期間(長くても2週間以内)で広い範囲には使用しないようにしてください。
また目の周りには使用しないようにしましょう。
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