身体を固いものにぶつけた時にあざになって困った人も多いのではないでしょうか。
あざは「青あざ」「青たん」などと呼ばれ、その部分を押すと痛みを感じたり何より見た目が良くありませんよね。
そんな時におすすめな薬として発売されているのが小林製薬のアットノンアオキュアになります。
アオキュアは「打ち身あと=青あざに着目した製品」として小林製薬から発売された薬になりますが、その効果が気になる人も多いかと思います。
では今回はそんなアオキュアを紹介し、実際にはアオキュアはあまりおすすめできない理由も併せて紹介していきたいと思います。
また青あざ痕を目立たなくさせる裏技も紹介しますのでぜひ青あざが気になる人はぜひ参考にしてみてください。
目次
小林製薬のアットノンアオキュアの口コミはどう?
ではまずアオキュアの口コミを見て行きたいと思います。
実際にTwitterに挙がっている口コミです。
・軽いあざならすぐに消えてすごい!
・5gだと全然量が足りない
・塗ったらなんだか早く治ったような気が・・
どうも「効果がある」という意見と「何となく良くなった」という感想が多く見られました。
そして値段の割に量が少ないという意見もみられました。
アオキュアの成分と効果について
そもそも青あざは打ち身などによって内出血を起こしている状態になります。
例えば机にぶつけてしまった時などは、そのぶつけた部位が出血を起こし、その出血が広がって塊を作ってしまい血行不良となってしまいます。
そして当然その部分は血液の流れも悪く、外からみるとまるで青っぽく変色してしているように見えてしまいます。これが青あざの原因です。
では今回紹介するアオキュアはどの様な働きがあるのかと言うと、まさに内出血を起こした部位の血流を改善し、青あざをより早く治すというものになっています。
アオキュアに配合されている成分は2つです。
この2つの成分は共に血行促進作用がある成分になります。
また、上のポリエチレンスルホン酸ナトリウムには血液が固まるのを防ぐ働きがあり、内出血を起こして血の巡りが悪くなっている部分の血流を改善してくれる働きも期待できます。
他の成分で言えばヒルドイドなどで有名な「ヘパリン類似物質」に似た働きの薬です。
これにより青あざの原因となる「血行不良」と「血流改善」に効果があるため、アオキュアは青あざに効果のある塗り薬として発売されています。
アオキュアを青あざにおすすめしない理由
アオキュアは値段が高すぎる
アオキュアの値段は1本(5g)で1300円になります。
正直かなり高いです。
アオキュアはその血行促進・血流改善作用があることから打撲後の青あざ以外にも、やけど跡やしもやけにも使用する事ができますが、それにしてもたった5gで1000円を越える塗り薬はかなり高めの塗り薬になります。
そして必ずしも「値段が高いから効く」とは限りませんので注意してください。
少なくとも価格の面で言えばアオキュアはあまりおすすめしません。
ペリドールはアオキュアと同じ成分で値段も安い
しかしそうは言っても「アオキュアを一度試してみたい」という人も多いのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのがアオキュアではなくペリドールという薬です。
このペリドールはなんとアオキュアと全く同じ成分を配合し、おまけにアオキュアの4倍の量である20gも配合しておりながら、値段はなんと1本952円とアオキュアよりも安い塗り薬になっているんです。
同成分が配合されていますので、当然ながら効果も使い方も同じになります。
ですからもしどうしてもアオキュアを試したいという人は、まずはペリドールを使用してみましょう。
青あざを即座に治すものではない
そもそも青あざ自体は数日で治る場合がほとんどですが、実際にアオキュアを使用する事によってどれだけ早く治ったかというデータなどは存在しません。
少なくとも、「本来1週間で治るはずの青あざが2日できれいさっぱりなくなった」などのような事はまず現実的に厳しいと言えるでしょう。
そもそもアオキュアなどの薬を使用して、青あざを目立たないようにさせたい人は今すぐにでもあざを目立たなくさせたいはずです。
それならば他にも方法がある中において、わざわざ1本1300円もするアオキュアを購入してまで試すと言うのは正直お金が勿体ないですし、思っている以上の効果も感じられないでしょう。
青あざを早く治す方法
ではここでは青あざを少しでも早く治らせる方法を紹介していきます。
ただどちらかと言えば「青あざがしっかりできる前に対策を打つ」と言ったニュアンスが近いので、もし完全に青あざが出来上がっている場合には効果は薄いかもしれません。
まずは冷やす
まず最初にやるべき事は患部を冷やすことです。
打撲などの際にはぶつけた部位は炎症を起こしている状態です。この炎症を少しでも早く和らげるには冷やすことが効果的です。ぶつけてから2日間はまず冷やすようにしましょう。
例えば氷やアイスノンをタオルに巻いて、それを患部に当てて続けてましょう。時間としては20分以内を目安としてください(氷を直接長時間あてると凍傷の恐れがありますので注意しましょう)。痛みが続いている時はそれを複数回繰り返してください。
そして3日目以降は今後は逆に冷やすのではなく温めるようにしましょう。
(もし炎症が続いていたり痛みがある時はまだ冷やすようにしてください)
青あざを早く治す市販薬
そして次に青あざを少しでも早く治すために効果的な市販薬を紹介していきます。
HPクリーム
このHPクリームは病院でも大変人気の高いヒルドイドという塗り薬と同じ成分の塗り薬になります。
このクリームを使用する事によって血行促進作用・炎症を抑える作用などによって、青あざの部位の血流を改善し治りを早める事につなげます。またヒルドイドには血腫消退促進作用があるためより一層効果が期待できます。
そしてこのHPクリームは1本(25g)で1000円程度してしまう塗り薬になってしまいますが、こちらは乾燥肌にも使用でき、おまけにアオキュアの5倍の量が入っていますから、コストパフォーマンス的にも優れた薬と言えます。
もし手の乾燥等もある人はヘパリン類似物質はアオキュアと似た働きがありますし、保湿剤としてもかなり有用な薬になりますのでヘパリン類似物質を使用する事をオススメします。
またHPクリームと同じ成分を配合した薬は非常に多くが発売されていますので、成分欄に「ヘパリン類似物質」と記載されているか確認してみましょう。
アットノンEXクリーム
まず最初に注意が必要な点はアオキュアは正式名称が「アットノン アオキュア」と言いますが、実はすでに「アットノンEX」という塗り薬も発売されている点です。
そして「アットノン アオキュア」と「アットノンEX」は成分が全く異なりますので注意しましょう。
ではアットノンEXクリームはどんな薬なのかと言いますと、HPクリームと同様にヘパリン類似物質が配合されたクリームになります。
そしてさらに炎症を抑える成分(グリチルレチン酸)と皮膚の修復を早める成分(アラントイン)までも配合されています。
ですからHPクリームよりも青あざには効果を発揮する可能性が高いです。
ただ値段は1187円(15g)になり、HPクリームよりも若干値段は高めになるので、もし腫れがない場合や保湿剤としても薬を使用したい場合、なるべく安く済ませたい時はHPクリームを選びましょう。
ヘパリンZクリーム
青あざにはヘパリンZクリームという塗り薬も効果があると言った情報を得た人もいるのではないでしょうか。
実はこのヘパリンZクリームと言うのは上で紹介したHPクリーム(ヘパリン類似物質)等とかなり似た効果を発揮します。名前にも共に「ヘパリン」と付く事からもその効果が似ている事が推測されますね。
こちらもヘパリンZクリームも血液の流れを改善し、痛みや炎症を抑える塗り薬となっています。そしてその強さはHPクリームなどのヒルドイドよりも効果は高いです。
ですからHPクリームなどの代わりにヘパリンZクリームを使用するのもアリです。
ヘパリンZクリームの値段は1124円(18g)になりますので、HPクリームと大体同じくらいです。
ただしヘパリンZクリームは保湿効果は弱いので、乾燥などもある皮膚の場合にはHPクリームを選ぶようにしましょう。
青あざや傷跡を一瞬で目立たなくする方法
「まずは冷やす事が大切。その後は血行促進作用のある薬を使用して血流を改善させる」
と言う手順を行う事により、青あざの治りは何もしないよりも確実に早くなると思います。
しかし中には
「今すぐに、遅くても明日までに青あざを目立たなくさせたい」
という人も多いのではないでしょうか。
そんな時におすすめなのが青あざを隠すという方法です。
例えば「肌かくしーと」などの上から貼る事によって患部をすっかり隠す事が可能なものも発売されています。
これならば一瞬にして青あざを目立たなくさせる事が可能です。
ただし市販のドラッグストアなどには販売されていないネットでの販売になりますので、事前の購入をおすすめします。
いざ必要になってもすぐには手に入りません。
気になるアザ、貼って隠す。肌かくしーと!!
青あざに関する注意点
青あざを治す方法はネット上でも多くみられますが、鵜呑みにすると大変なものもありますのでここで紹介します。
青あざにつまようじ療法はおすすめしない
青あざを治す方法でつまようじを束にしてつつくという方法があります。
この方法は青あざを早く治すと評判ですが、正直おすすめしません。
そもそもこのつまようじを使った方法では皮膚の血行を良くする効果によって、あざが早く治るとされています。
しかし血行促進作用を狙うのであれば、今回紹介したHPクリームも使用できますし、最悪お湯で温めてもいいです。
また何回も皮膚の表面をさす行為自体が皮膚のダメージを考えるとおすすめしません。外部からの刺激はさらに炎症を生んでしまう可能性もあるでしょう。
なにより一番のネックである「見た目」をさらに悪くしてしまう可能性すらあります。
青あざが続く時は要注意
もし身に覚えのない青あざが続いたり、青あざがいつまでも治らない場合(1か月近く)には一度病院を受診するようにしましょう。
特に身に覚えのない青あざが何回も続く場合には、何が重大な病気が隠れている可能性もあります。例えば血小板減少性紫斑病や白血病などの可能性も否定できません。
また医薬品の中には血液をサラサラにする薬などにより内出血を起こしてしまう事もありますが、薬が効きすぎている場合には薬の量の調整が必要になってきます。
ですから身に覚えのない内出血が続く時は病院を受診するようにしてください。
この場合にはまずは皮膚科を受診するようにしましょう。
その際に使用している医薬品がある場合には必ずおくすり手帳を持参したり、使った薬の箱を持って行くようにしてください。
それでも中々改善しない場合は血液内科を受診してみてください。
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