今回は小林製薬から発売されるヘモリンド舌下錠を紹介していきたいと思います。
ヘモリンド舌下錠はしつこく繰り返すいぼ痔を根元から小さくする飲み薬として発売されていますが、いぼ痔に効果はあるのか?どのくらい効くのか?何日飲めば効果があるのか?などについて紹介していきたいと思います。
いぼ痔で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
※ちなみに扶桑薬品から発売されている「ヘモリンド舌下錠」も同じになります
目次
ヘモリンド舌下錠の口コミや評判
・ヘモリンドのおかげか分からないけどいぼ痔が小さくなった
・飲み薬が本当に痔に効くのか?
・塗り薬よりもヘモリンドが効いている気がする
・ヘモリンド3日目だけど効果なし
ヘモリンドの口コミとしては効果を実感できた人も多い一方、やはり飲み薬の痔の薬と言う事で効果に不安を感じている人も多い様子でした。
またヘモリンドが効かないという口コミは少なったですが、そもそもそれがヘモリンドが効いているのか、自然と良くなってきているのか分からないという感想もありました。
ヘモリンド舌下錠がいぼ痔への効果
ヘモリンド舌下錠の成分は「静脈血管叢エキス」という成分から出来ています。
この成分は
痔の患部の血液の循環を改善する働き
炎症・痛みを抑える働き
組織の修復を助ける働き
などの効果があるとされています。
そもそもいぼ痔がある状態とは血液が「うっ血」している状態。
「うっ血」とは血液の巡りが悪くなり血液が溜まった状態を言いますが、ヘモリンド舌下錠はこのうっ血を改善し血行を良くしてくれる働きがあるんです。
また痔は同時に炎症も起こしていますので、炎症や痛みを抑える働き・組織の修復を助ける働きのあるヘモリンド舌下錠はいぼ痔に効果的な薬となっています。
ヘモリンド舌下錠のは7~8割の人に効果を実感
医療用のヘモリンガル舌下錠(ヘモリンド舌下錠と同じ薬)で以下のデータが得られています。
1,507 症例における有効率は内痔核 76.5%(575/752)、外痔核 78.7%(420/ 534)、内・外痔核 71.1%(157/221)で、痔核の縮小ないし消失、出血・ 疼痛・腫脹の軽減・消退が認められた(ヘモリンガルIF)
※もちろん「口コミ」ではありません。
つまり約7~8割の人に内側・外側にできたいぼ痔に多くの効果を発揮する可能性があります。具体的にいぼ痔を小さくしたり、出血を抑えたり痛みを抑える事も可能になります。
ただしこれは正しい使い方をした上で得られたデータになりますので注意が必要です。例えば「1日だけヘモリンド舌下錠を服用して様子を見る」などと言った使い方では十分な効果を得る事ができません。
ヘモリンド舌下錠は切れ痔に効かない
ちなみにヘモリンド舌下錠は「いぼ痔」に効果的な薬となっており、切れ痔や痔ろうへの効果は認められていません。
もちろんヘモリンド舌下錠自体には出血を抑えたり、皮膚組織を修復してくれる働きがあるため、切れ痔にも効果を発揮するかもしれませんが、表立った効果は公表されていませんので切れ痔目的でヘモリンド舌下錠を使用しないようにしましょう。
あくまでもイボ痔に使用するようにしてください。
ヘモリンド舌下錠は7日間使うべき
ヘモリンド舌下錠と同成分のヘモリンガルによると、痔への効果は7日間使用して効果が得られたというデータがあります。(ヘモリンガルIFより)
そして逆に3~4日では効果を感じられないという結果も出ています。
ですから薬の服用は最低でも1週間は続けて服用した方がいいでしょう。
1箱が20錠入りになり約1週間分になるため、1週間は連続して飲み続けましょう。
そしてさらに2週間続けて使用した場合だとさらに効果を実感できたという結果も得られていますので、できれば2週間続けてヘモリンド舌下錠を使用する事をおすすめします。
ただしこの実験データは「1日3回、1回1錠」の服用で行った場合になりますので、もし1回に2錠服用している場合などはまた違った結果になる可能性もあります。
と言うのもヘモリンド舌下錠は症状に応じて飲む量が変わってくる薬なんです。では次は具体的なヘモリンドの飲み方を紹介していきます。
ヘモリンド舌下錠の飲み方
<ヘモリンド舌下錠の用法>
急性症⇒1回2錠 1日4回
一般症状⇒1回1錠 1日3回
慢性症 ⇒
(1日目)1回2錠 1日4回
(2日目)1回2錠 1日3回
(3日~)1回1~2錠 1日3回
ご覧の通りヘモリンド舌下錠は症状の程度によって服用する量を調整する薬となっています。
ただし基本的には1回1錠で1日3回の使用でいいでしょう。
その理由に病院で使用される薬にもヘモリンド舌下錠と同じ薬が存在し「ヘモリンガル」という名前で使われている薬があります。主成分の静脈血管叢エキスはもちろんですが添加物も同じです。
ただしそのヘモリンガルの服用方法は1回1錠 1日3回の服用方法となっています。
つまり上で得られたデータなどは1回1錠1日3回の服用を基本として得られたデータになりますので、この飲み方を行う事をおすすめします。
もし症状がひどい時にだけ薬を増量しましょう。
ヘモリンド舌下錠の副作用や値段など
ヘモリンド舌下錠の副作用は少ない
ヘモリンド舌下錠は効果がマイルドな反面、副作用も大きなものはありません。
強いて言えば悪心や食欲不振などの消化器症状が出る可能性がほんの少しある位で、特に気にする程ではないでしょう。
ヘモリンド舌下錠の値段
<ヘモリンド舌下錠の値段>
1400円(20錠)
上でも言いましたが1箱で約1週間分になりますので、まずは1箱を毎日使用しましょう。
1箱1000円以上するので若干高いと感じてしまうかもしれませんが、長くても2箱程度の使用になりますので、トータルで考えれば決して高すぎる薬でもないと言えます。
ヘモリンド舌下錠は塗り薬と併用可能
いぼ痔に多くの効果があるヘモリンド舌下錠ですが治療の基本は塗り薬になります。
ですからヘモリンド舌下錠は塗り薬の補助的な役割として使用しましょう。
もしいぼ痔が気になる時は塗り薬を塗りつつ、ヘモリンド舌下錠も一緒に併用してみてください。もちろん塗り薬と一緒に使用しても問題ありません。
例えばボラギノールを使いながらヘモリンド舌下錠を併用する事も可能です。
おすすめの塗り薬はこちらで紹介しています。
ヘモリンドが効かない場合
もしヘモリンド舌下錠を使用しても効かず、塗り薬を使用してもいぼ痔がひどく痛みなども我慢できない場合は長期間の使用をやめて、病院をなるべく早めに受診するようにしましょう。
また、なかなか症状の改善が見られない場合は症状が進行してしまうリスクもあり、ずっと使い続けるには決して安い薬ではありません。
舌下錠と普通の薬の違い
ヘモリンドは「舌下錠」というタイプの薬になります。
舌下錠とは普通の水で飲む内服の薬とは違い、その名の通り「舌の下」で溶かす薬となっています。
舌の下に薬を置けば自然と溶けてくれる薬になりますので、水で飲む薬ではありません。ちなみにヘモリンド舌下錠の味は「無味」です。
ではどうしてこの様な飲み方をするのかと言うと、通常薬は口から飲むと血液にのって肝臓を経由し全身に巡っていきます。
しかし薬が肝臓を経由すると、吸収される薬の成分の量が減ってしまうんです。
しかし舌下錠は薬の吸収される量を極力減らさずに直接患部に働きかける事が可能となります。
その結果、より患部に効果的に作用する薬となっている薬となっています。
ちなみにヘモリンド舌下錠を舌下錠ではなく普通の薬の様に水で服用すると効果が激減するので注意しましょう。
※もし普通の錠剤のように飲み込んでしまった場合は、追加で1錠飲むのではなく、次回からしっかり舌下で服用するようにしてください。
ヘモリンドが向いている人
上でも紹介しまたがヘモリンドは7~8割の人で効果を実感できたと言うデータもありますが、現在ヘモリンドは現在医療用としてはほぼ用いられず痔のガイドラインにも記載されていません。あくまでも基本は塗り薬が良いかと思います。
もしイボ痔を飲み薬で試してみたい人、塗り薬を塗る事が困難な人などはぜひヘモリンドを試してみてはいかがでしょうか。
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