虫刺されと言えばウナコーワを思い浮かべる人も多いかと思います。
ただウナコーワは色んな種類が発売されており、一体どのウナコーワを選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。また値段が高いほど効き目が高くていいに違いないと思う人もいるかもしれません。
そこで今回はウナコーワの効き目の違いと選び方を紹介したいと思います。
紹介するウナコーワは以下になります。
ウナコーワエースL
ウナコーワエースG
ウナコーワクールα
ウナコーワジェル
ウナコーワクールパンチ
新ウナコーワクール
プチウナコーワ
目次
ウナコーワの違いをシンプルに紹介
全てのウナコーワに一律に配合されている成分がある
ウナコーワには以下の成分がもれなく配合されています。
ジフェンヒドラミン塩酸塩・・かゆみ
リドカイン・・痛みやかゆみ
l-メントール、dl-カンフル・・爽快感
この3種類がウナコーワの最大の特徴となります。
「何だかかゆみや痛みに効いて爽快感もあるならそれだけで良さそうだなあ」と思う人もいるかもしれませんが大正解です。
実際に最もメジャーと言える新ウナコーワクールはこの4種類しか配合されていません。最もオーソドックスな成分で構成されており、ウナコーワの代表でもあるんです。
また持ち運びに便利な小さいサイズのプチウナコーワも発売されていますが成分はそのまま新ウナコーワクールと同じで容量が小さくなっただけです。つまり効き目は全く一緒となります。
そしてさらにウナコーワクールパンチと言う薬も発売されていますが、こちらも新ウナコーワクールと全く同じ成分です。違う点が1点だけ。それは爽快感のあるメントールとカンフルの量が多めに配合されているだけになります。クールパンチと名付ける位なので爽快感の強い印象を与えたいのが成分から見て摂れます。ただ実質的な効き目としては普通の新ウナコーワクールと変わりません
・ウナコーワの最大の特徴はかゆみと痛みと爽快感のある4つの成分
・一番有名な新ウナコーワクールはこの4つの成分だけ
・新ウナコーワクールとプチウナコーワとウナコーワクールパンチは同成分
ウナコーワは3つに分類可能
極端な事を言えばウナコーワシリーズは
①新ウナコーワクール
②新ウナコーワクール+弱いステロイド
③新ウナコーワクール+中程度のステロイド
この3つの強さにシンプルに分類できます。ちなみに
②はウナコーワクールαとウナコーワジェル
③はウナコーワエース
になります。
ウナコーワで最強なのはウナコーワエース
ウナコーワシリーズの中で最も強いウナコーワはウナコーワエースになります。
理由としては塗り薬のかゆみや炎症に対する強さのランクはステロイドに直結していると言っても過言ではありませんが、最も強いステロイドを配合しているのがウナコーワエースになるんです。HPに「ウナコーワ史上最高処方」と書かれる理由はこのためです。
ウナコーワエースは「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」と呼ばれるステロイドを配合しており、世の中に存在するステロイドの強さで下から2番目の強さになります。ちなみに市販薬は下から3番目の強さまでしか発売されていません。
そしてウナコーワエースはこのステロイドに加えてウナコーワに特徴的である「ジフェンヒドラミン塩酸塩」「リドカイン」「l-メントール」「dl-カンフル」も当然ながら配合されています。ですから爽快感はもれなく付いてきます。
またウナコーワエースには液体タイプのウナコーワエースLとジェルタイプのウナコーワエースGの2種類が発売されていますが、成分は全く同じになり効き目も同じになります。
次に強いウナコーワクールαとウナコーワジェル
次点で強いウナコーワはウナコーワクールαとウナコーワジェルの2種類です。
この2つはウナコーワエースに配合されていたステロイドと比べて1ランク下の強さのステロイドである「デキサメタゾン酢酸エステル」を配合しています。ですから強さとしてはウナコーワエースよりも1ランク下がると考えていいでしょう。
ウナコーワクールαもウナコーワジェルも配合されている成分は全く同じです。若干ですがウナコーワジェルの方が爽快感の成分が多めに配合されていますが、実質的な効き目は変わりません。
ウナコーワクールαとウナコーワジェルの違いとしてはウナコーワクールαが液体タイプ、ウナコーワジェルがジェルタイプと考えておけば問題ありません。
ウナコーワシリーズの簡単なまとめ
爽快感のある成分の違いはありますが、実質的な効果の違いをまとめると以下の通りです。
①ウナコーワエースL/G
②ウナコーワクールα、ウナコーワジェル
③新ウナコーワクール、プチウナコーワ、ウナコーワクールパンチ
ここで紛らわしいのが「ウナコーワクールα」と「ウナコーワクールパンチ」と「新ウナコーワクール」です。いずれも「ウナコーワクール」と名前に付くため混同しやすいですが、αの方にはステロイドが配合されているため強い塗り薬になるため注意しましょう。
そしてステロイド配合のウナコーワはそれぞれ液体タイプとジェルタイプが発売されています。
ウナコーワエースL(液体)⇔ウナコーワエースG(ジェル)
ウナコーワクールα(液体)⇔ウナコーワジェル(ジェル)
ウナコーワシリーズの選び方
ウナコーワシリーズの選び方としては症状の度合いに合わせて選ぶのがセオリーになります。
例えばかゆみや炎症がひどいならば最も強いステロイドが配合されているウナコーワエースを選び、蚊に刺された程度ならばステロイドは不要なので新ウナコーワクールを選ぶようにしましょう。
間を取ってウナコーワクールαやウナコーワジェルを選んでも構いません。
また腫れ(炎症)がある場合にはステロイドが配合されているタイプが有効になりますのでステロイド配合のウナコーワを選びましょう。
ウナコーワシリーズに配合されているステロイドは顔にも使用できる程度の強さになりますので、塗る部位に対して使い分けが必要な事はありません。また液体タイプとジェルタイプがありますが使用感の問題になりますのでどちらでも構いません。
ただしジュクジュクしている部位や汗をかきやすい部位には液体タイプはおすすめしません。またそもそもウナコーワはもれなく爽快感のある成分が配合されており、こちらが傷口に沁みる事もあるためあまりおすすめはしません。粘膜の部分には使わないようにしましょう。
ただウナコーワを選ぶならば売りにしている「新ウナコーワクール」を選ぶべきだと思います。
新ウナコーワクールはステロイドを配合していませんので比較的安心感も高め。またかゆみや痛みや爽快感に対する成分もしっかり配合されているため効き目もバッチリとなります。そして値段も安く販売されているため、ステロイドが配合されていない塗り薬で選ぶ時の選択肢としてかなりベターだと思います。
はっきり言ってステロイド配合の塗り薬は他にも沢山あるため、無理にウナコーワに固執する必要もないのかなあと考えます。もちろんダメと言うわけではありませんが。
ただもし仮にステロイド配合タイプを選ぶならばウナコーワと人気を二分する液体ムヒS2aをおすすめします。
液体ムヒS2aはウナコーワで言えばウナコーワクールαやウナコーワジェルと同等の強さを発揮します。おまけにムヒの看板が液体ムヒS2aであるためこちらも値段が安くお店にも陳列されてない事はまずありません。
そこまで症状がひどくない⇒新ウナコーワクール
少し症状がひどい・炎症がある⇒液体ムヒS2a
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