花粉症に効く市販のステロイド点鼻薬の違いと選び方

花粉症に効果的なステロイド点鼻薬ですが、現在市販薬としては以下の薬が発売されています。

意外と多いですよね。

そこで今回はこれらの花粉症の効くステロイド点鼻薬の違いと選び方について紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

花粉症に効く市販のステロイド点鼻薬の違いについて

ステロイド点鼻薬の効き目の違い

まずナザールαARとナザールαAR0.1％ですが、この２つは成分量が異なります。ナザールαAR0.1％はナザールαARの２倍の量を配合していますので、基本的にはナザールαAR0.1％を使用する事を推奨します。またコンタック鼻炎スプレーもナザールαARと同成分・同量配合となりますのでナザールαAR0.1％の半分量になってしまいおすすめしません。

そしてコールタイジンですがこちらは「テトラヒドロゾリン」と言う鼻づまりに効果のある成分を配合しており、この成分は長期間の使用に適していませんのでステロイド点鼻薬の良さを見事になくしてしまっている点鼻薬になります。ステロイド点鼻薬は継続して使用することでしっかり効果を発揮するからです。

ですからナザールαARとコンタック鼻炎スプレーとコールタイジンはまず効き目の面では推奨しません。

では次に成分の違いをまとめます。

では市販のステロイド点鼻薬ですが効き目に大きな違いはありません。

ロートアルガードクリアノーズの成分だけは医療用として昔に販売中止なっている成分であり、明確な比較を行うための根拠に乏しかったのですが、他のステロイド点鼻薬に関しては花粉症の時期数カ月においては効き目に差はなかったとされています。※厳密な用量の比較ではありませんが大きな差はないと考えます

参考：PMID: 8509578

参考：PMID: 1527313

ただフルナーゼ点鼻薬には花粉症の目の症状にまで効果を発揮するという報告もありますので、目の症状がある場合にはフルナーゼ点鼻薬が有利かもしれません。

参考：PMID: 21121980

ステロイド点鼻薬の販売方法の違い

現在ステロイド点鼻薬の販売方法は以下の通りとなっています。

要指導医薬品と言うのは現在市販薬の中で最も扱いが厳格なものであり、薬剤師がいるお店でしか購入する事ができません。ネットでも購入不可です。

一方の第2類医薬品は薬剤師がいなくても購入する事ができネットでも購入が可能になります。

ステロイド点鼻薬の値段の違い

それぞれのステロイド点鼻薬の定価をみますと

１本で常用量で使用するならば２～４週間使用できます。

フルナーゼ点鼻薬は１本自体の値段は安いですが１本で２週間程度しか使用できません。かたや一番高いナザールαAR0.1％は1日４回使用しても３週間使用する事ができます。

 総合的に見てどのステロイド点鼻薬がおすすめなのか

では肝心な選び方ですが個人的な観点から見ると

と言った選び方がいいのかと考えます。

フルナーゼ点鼻薬は目に効くことも考えると１番に推奨したいところなんですが、現時点で薬剤師いるお店でしか購入できない点、そして市販のステロイド点鼻薬の中では若干トータルコストが高くなってしまう点がネックな所です。

かたやナザールαAR0.1％やパブロン鼻炎アタックJLはどこでも買えますし、特にパブロン鼻炎アタックJLは量が少なく値段も安いため、これまで点鼻薬を使用した事がない人にもお試しとして推奨できるからです。また噴霧した後に液だれしにくいタイプとなっています。

ですから総合的な見方をすれば基本はナザールαAR0.1％やパブロン鼻炎アタックJLなどのベクロメタゾン配合のステロイド点鼻薬を選んでください。そして目の症状がひどかったりこれまでフルナーゼ点鼻薬の使用経験があって効果に十分満足していた人はフルナーゼ点鼻薬でも全く問題ありません。

と言う事でステロイド点鼻薬の選び方を紹介してきましたが、冒頭でも触れましたが効き目としてもかなりおすすめできる薬になっていますが、デメリットもありますのでこちらも併せて参考にしてみてください。

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そしてその上で、もし効き目が強くて眠くなりにくい花粉症の薬を探している場合にはぜひステロイド点鼻薬を試してみてはいかがでしょうか。