風邪薬

風邪薬とアルコール・鼻炎薬・胃薬との飲み合わせについて!

 

今回は風邪薬と一緒に飲んで良いもの悪いものを区別していきたいと思います。

普段使用している薬でも、風邪薬との飲み合わせにより併用が良くない薬も多々あり、また食べ物でも併用は良くないものがありますので、もし気になる方はぜひ参考にしてみてください。

 

風邪薬とアルコールの飲み合わせ

風邪薬とアルコールは併用できません

まず市販の風邪薬は様々な成分を配合する事によって風邪全般的な症状を改善する事ができるように作られています。しかしその成分とアルコールとの併用で大きな問題が3つ発生するおそれがありますので紹介します。

 

眠気が強くでるリスク

これは鼻症状に効く「抗ヒスタミン薬」だったり咳止めに使われる「コデイン」「デキストロメトルファン」によって眠気の副作用が起きてしまいます。そしてアルコールも同様に中枢を抑制し眠気が出る働きがありますので、これらの2つの働きによって眠気が強く作用が出てしまう事になるんです。

またコデインには副作用として呼吸抑制の副作用が出る事があり、アルコール摂取によりそのリスクも高まります。

 

胃腸障害のリスク増加

イブプロフェンは風邪症状の熱や喉の痛みなどに効果がある成分ですが、イブプロフェンの副作用に胃腸障害というものがあります。そしてアルコールを摂取するとイブプロフェンによる胃腸障害のリスクが高まってしまうため、この飲み合わせもよくありません。

 

肝臓機能への影響

薬もアルコールも肝臓で代謝され、それぞれ効果を発揮したり無害なものに変換されたりします。しかし薬とアルコールを同時に摂取してしまうと、肝臓での代謝が急に必要になり肝臓に負担がかかりすぎて肝臓の働きを悪くする可能性があります。

 

以上の事からもアルコールと風邪薬の併用は避けるようにしましょう。

 

風邪薬とアルコールは4時間空ければ大丈夫?

風邪薬は4時間間隔を開けて飲むように言われますが、それは薬の効果が切れてくるためです。では4時間空ければアルコールを飲んで良いかと言われれば決してそんな事はありません。

 

アルコールを飲むのは基本夜だと思いますが、もしアルコールを飲んでしまった場合は風邪薬は飲まない様にしましょう。

また風邪薬を先に飲んでしまった場合はアルコールは避ける様にしましょう。お昼に薬を飲んで夜はアルコールを飲むのであればそこまで問題はありませんが、十分な間隔が空いていない場合はアルコールを飲まないようにしてください。

ただそもそも体調が悪い時はアルコールは控えましょう。

 

風邪薬と咳止め薬の飲み合わせ

風邪薬と咳止めの併用は避けてください。

 

と言うのも作用が重複してしまうからなんですが、問題はその重複による副作用になります。例えば風邪薬にも咳止めにもコデインを配合している薬も多いため、もしこれらを一緒に飲んでしまい過剰に服用すると眠気や呼吸抑制の副作用のリスクが高まりますし、こちらも風邪薬と咳止め両方に配合されがちなメチルエフェドリンという咳に効く成分も過剰摂取で血圧が上がったり動悸がする副作用が起きるリスクが高まります。

これらの副作用は重要な問題にもつながる事があるので併用するのは避けましょう。もちろん全てが併用できない訳ではありませんが、個別に判断ができない場合は避けてください。そしてそもそも風邪薬と咳止めの両方が必要なケースはほぼないと思って問題ありませんのでどちらか一方だけ服用してください。

 

風邪薬と鼻炎薬の飲み合わせ

風邪薬と鼻炎薬の併用も避けましょう。

 

こちらも咳止めと同様に作用が重複して副作用のリスクが高まるからです。

例えば風邪薬にも花粉症の薬にも「抗ヒスタミン成分」がともに配合されているのが大半です。すると同じ系統の薬が重複してしまうため、効果は2倍にならず副作用の眠気だけが強く出てしまうリスクがあります。

こちらも咳止めと同様にリスクはもちろん、そもそも意味がない場合はほとんどになりますのでお金も無駄になりますから併用はやめましょう。

 

風邪薬と胃薬の飲み合わせ

基本的に問題ありません

 

むしろイブプロフェン配合の風邪薬は胃を悪くする副作用が起きる事がありますので、胃腸が弱い人などは併用するべきです。

ただし総合胃薬によく配合されている「ロートエキス」は便秘や口渇などの副作用が起きる事がありますが、風邪薬の副作用にも「抗ヒスタミン」を配合している薬の場合は同じ便秘や口渇などの副作用が起きる可能性があるため注意が必要です。

 

風邪薬とコーヒーの飲み合わせ

基本的には問題ありません。

 

しかしもともと風邪薬にはカフェインが配合されている場合がありますので、その様な時は避ける様にしましょう。カフェインを取り過ぎると吐き気や胃腸障害が起きる事があり、特に風邪の時は普段は大丈夫でも副作用が起きやすくなりますから、過度の取り過ぎには注意してください。

また、風邪薬で眠気が出るのをコーヒーのカフェインで抑えようとするのも止めましょう。カフェインで風邪薬の眠気を十分に抑える事はできません。

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