水虫の薬

ネクストLXが水虫に効かない理由はビホナゾール

 

今回は市販の水虫薬であるネクストLXを紹介していきます。

ネクストLXは水虫やタムシに効く薬となっています。

 

しかしそんなネクストLXは正直おすすめする水虫薬ではありませんので、その理由も併せて紹介していきたいと思います。

 

ちなみにネクストLXは以前は「アスレットLX」という名前で販売されていましたが、今は名前が変更になってネクストLXになりました。

ただしアスレットLXの「液体タイプ」だけはまだそのままの名前で販売が続いているみたいです。

 

また「NEWネクストLX」という名前の薬もありますが、こちらはネクストLXと同じ成分となっています。

ちなみに「新ビホナエース」という薬もあり、こちらもネクストLXと全く同じ成分でできています。結構同じ成分の名前がありますね。

 

つまりこれらの効果は同じになりますので、値段が安いものを選ぶようにしてください。

ネクストLX、NEWネクストLX、アスレットLX、新ビホナエース

 

ネクストLXが効かない理由はビホナゾール

ネクストLXの特徴は以下の3つになります。

 

・抗真菌成分のビホナゾールを配合

・かゆみや炎症に効く

・価格が安い

 

この3つが特徴として挙げられます。

ではこの特徴と共にネクストLXが効かない理由も紹介していきます。

 

ビホナゾールは効果が弱い

ネクストLXの成分は「ビホナゾール」という抗真菌成分を配合しています。

 

しかしこのビホナゾールは有名な市販の水虫薬と比較すると効果が弱くなります。

例えばブテナロックで有名な「ブテナフィン」やダマリングランデなどの「テルビナフィン」、ピロエースZの「ラノコナゾール」と比較すると明確に弱い水虫薬となります。

 

そしてその効果の弱さのため、現状この「ビホナゾール」を配合している水虫薬というのはかなり少なくなっています。

 

かゆみや炎症に効いてしまう

ネクストLXには「クロタミトン」「リドカイン」といったかゆみに効く成分を2種類配合していために、かゆみにはバッチリ効果があります。

また、「グリチルレチン酸」という炎症を抑える効果も配合されていますので水虫による炎症などにも効果が期待できるでしょう。

さらにl-メントールも配合しているために爽快感もあります。

 

となるとネクストLXは水虫の一番の敵である「かゆみ」を抑える事ができるのでおすすめなのでは?と思われるかもしれませんが、実際はかゆみを抑える事が出来ても根本的な水虫菌をやっつける力が弱いため、いつまで経っても水虫が治らない状況になる可能性もあります。

 

ですから下手にかゆみに効く事は逆にデメリットにも繋がりますので注意しましょう。

 

ネクストLXは価格が安い

ネクストLXはクリームタイプと液体タイプが発売されています。

価格は共に980円(30g、30ml)

 

しかもネクストLXは自社ブランドとして発売される事が多いと思いますので、店頭ではさらに価格は安くなるでしょう。

 

そうなると「安いからとりあえず買ってみるか」と思う人もいるかもしれませんが、薬が効かない場合は逆に長期間の使用が必要となり、よりお金がかかってしまう事に繋がりかねません。

 

ネクストLXがおすすめな人

以上の事からもネクストLXはおすすめしません。

そしてネクストLXと比較されやすいダマリンLも実は「ミコナゾール」という抗真菌成分を配合しており、これまた「弱い」成分となっています。

 

ですからネクストLX(もしくはダマリンL)を使う場合には比較的症状が軽めな人が使うのをお勧めします。

 

※ただし弱いからと言って効果がないという事はありません。使用しても改善が見られない場合は薬を変更するか病院を受診しましょう。

 

症状がひどいのに「安いしとりあえずこれから始めてみるか」という感覚で使い始めてしまうと、症状の改善が遅れ長期化してしまい、結果別の薬を使わないといけなくなるためにお金も時間も余計にかかってしまう恐れがあります。

 

水虫に効く市販薬を選ぶには

水虫に効く市販薬を選ぶ際に大切な事は「メインとなる抗菌成分」となります。

ただ市販の水虫薬は多くの種類が発売されており「一体どの水虫薬を選んだらいいのか?」と迷ってしまう人も多いと思います。

 

そんな時に取りあえず最強な薬がピロエースZになります。

ピロエースZが最強の水虫薬の理由

 

こちらはネクストLXとは違うかなり効果的な抗菌成分を配合していますので、もし水虫を一刻も早く治したい、どうにかしたいと考える人はぜひこのピロエースZを使用してみましょう。

※薬の接客で悩んでいる人は絶対に読んでください

日頃このブログを読んでくださる方に非常に感謝しています。

この度、日頃の感謝も込めて「疾患別の攻略本(参考書)」を作成しました。

「参考書は広く浅く値段も高い」「自分が勉強したい分野の内容が薄い」と感じる人に向けて分野を絞って紹介しています。

現在【解熱鎮痛薬】【風邪薬】【花粉症】【胃薬】の4を公開していますが、間違いなく下手な参考書を何冊も買うよりもはるかに役立つ情報を詰め込んだものになっています。

もちろんいきなり購入する事に抵抗がある方もいると思いますので、もし気になる方は目次だけでも見ていってください。

誰も教えてくれない市販薬の参考書