4成分の6商品の市販薬が2016年の夏以降、第1類医薬品から第2類医薬品に変更になりました。
簡単に言えば
アレグラFXなどがどこのドラッグストアや薬店でも購入できるようになるという事です
今回第1類医薬品から第2類医薬品に変更になるのは以下の6種類。
・アレグラFX(フェキソフェナジン)
・ストナリニZ(セチリジン)
・コンタック鼻炎Z(セチリジン)
・アイフリーコーワAL(アシタザノラスト)
・ナロンメディカル(イブプロフェン)
・リングルアイビー錠α200(イブプロフェン)
ではそれぞれについてみていきましょう。
第2類医薬品になる6つの医薬品
アレグラFX・ストナリニZ・コンタック鼻炎Z
アレグラFX・ストナリニZ・コンタック鼻炎Zは全て第2世代抗ヒスタミン薬となっています。
抗ヒスタミン薬とは花粉症や鼻炎の症状を抑えるアレルギー症状に効果のある薬です。
そして第2世代とは、抗ヒスタミン薬の副作用である眠気や口渇の副作用を軽減でき非常に使いやすい薬となっています。
もともとアレグラFXは2012年11月1日に発売。コンタック鼻炎Z・ストナリニZは2015年2月1日発売開始となりました。
時期的にコンタック鼻炎Z・ストナリニZがまだ発売されてそこまで時間は経っていませんが、これらはすでに第2類医薬品として販売されているアレジオン20なども第2世代抗ヒスタミン薬に分類されている事から、足並みをそろえるために第2類医薬品に変更になるのだと思われます。
※追記
アレグラFXは2016年11月1日から、コンタック鼻炎Z・ストナリニZは2017年2月1日から第2類医薬品として販売されるみたいです。
アレグラFXもストナリニZもコンタック鼻炎Zも、もともと医療用で使われていた成分をそのまま市販薬に移行して販売される「スイッチOTC薬」と言われるものになっています。
アイフリーコーワAL
アイフリーコーワALは目のかゆみの原因となる物質が放出されるのを抑えるアレルギー専用目薬となっています。アイフリーコーワALも、もともと医療用で使用されていたものが市販薬として販売される形になったスイッチOTC薬になります。2012年11月1日に発売されています。
※追記
2016年11月1日より第2類医薬品として販売されます。
ナロンメディカルとリングルアイビー錠α200
ナロンメディカルとリングルアイビー錠α200はイブプロフェンを配合している薬となります。
「イブプロフェンならばイブもそうでしょ?」
と思う方もいるかもしれませんが、この2つが他のイブと異なる点はイブプロフェンを200㎎配合している点、そして1日3回飲める点が他のイブプロフェンを配合している薬とは異なる所なんです。
第2類医薬品ではイブプロフェンを配合していても「1回150㎎を1日3回まで」だったり「1回200㎎を1日2回まで」という制限がありました。
しかし第1類医薬品であるナロンメディカルやリングルアイビーαならば「1回200㎎を1日3回まで」服用する事が可能になっていました。
つまり薬剤師の販売下でなければイブプロフェン200㎎を1日3回で販売する事ができない事が撤廃された形になります。
ナロンメディカルは2013年1月24日発売。リングルアイビーα錠200は2015年2月12日に発売されていました。同じ成分とは言えリングルアイビーα錠200はかなりの速さの第2類への移行となります。
※追記
2016年10月19日より第2類医薬品として発売されます。
今後の展望
例えばアレグラFXは同じ抗ヒスタミン薬の中でも眠気が非常に少ない薬という事でこれまでも広く人気のある薬として販売されていましたが、今後は第2類医薬品としてさらに広く利用される事が期待できるでしょう。
同様にストナリニZやコンタック鼻炎Zも第2類医薬品になる事から、これで市販薬のすべての抗ヒスタミン薬が同じ土俵に立ったと言えます。今後は同じカテゴリーの中でより自分にあったアレルギーの薬を選びやすくなったのではないでしょうか。
また、急な頭痛や激しい生理痛の時に「イブプロフェン200㎎をできれば1日に3回飲みたい」という人も、ナロンメディカルとリングルアイビー錠α200の第2類での販売によってより手軽に購入する事ができます。
今回イブプロフェンを200㎎配合し1日3回飲める薬が第2類医薬品になった事から、これまで1日2回でイブプロフェンを200㎎配合していたイブクイック頭痛DXなども、ひょっとしたら将来的に1日3回まで服用する事ができるようになるかもしれません。
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