花粉症の時期になると飲み薬を使って対応する人も多いかと思います。
その中でも特に使用頻度が高く有名な薬が「アレグラFX」と言っても過言ではありません。
しかしいざドラッグストアやネットでアレグラを探した時に、隣におすすめの薬として「アレルビ」と言う薬も発売されており、どうやら効果としてはアレグラとアレルビは同じ様なものだと知った方も多いのではないでしょうか。
しかしそうなると
「なぜ値段が違うのか?」
「値段が違う分何か問題があるのではないか?」
などと疑問を持った人も多いかと思います。
そこで今回はそんなアレルビはアレグラFXと何が異なるか、なぜ安いのか紹介していきたいと思います。アレルビの効果、そして値段の安さが気になる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
アレルビとアレグラFXの違い
ではまずはアレグラFXとアレルビの違いを「値段」「効果」などについて紹介していきます。
値段はアレルビがかなり安い
アレグラFXとアレルビの値段を比較すると、当然ながら値段はアレルビの方が安いです。
<アレグラFXとアレルビの定価>
アレグラFX | アレルビ |
1314円(14錠) | 1314円(14錠) |
1886円(28錠) | 1886円(28錠) |
2850円(56錠) |
「あれ?値段同じじゃない?」と思うかもしれませんが、確かに定価だけ見ると実はアレルビもアレグラFXも値段は変わりません。
しかし実際の販売価格ではほぼ確実にアレルビの方が安くで販売されている事が多いです。
ちなみにAmazonでの販売価格はアレグラFXの28錠入りが1718円ですが、アレルビの56錠入りは1500円以内で購入可能です。(多少の価格変動あり)
つまりアレルビを1か月(28日)使用したとしても1500円以内で収まります。一方これがアレグラFXならば3000円以上は確実にかかってしまいます。
これを見ると実際のお店によって値引きの幅はそれぞれでしょうが、アレルビの方がかなり安い印象を受ける事は間違いありませんよね。
アレルビとアレグラFXの効き目は同じ
アレルビもアレグラFXも同じ成分の「フェキソフェナジン」と言う成分を配合しています。配合量されている成分の量も同じです。
このフェキソフェナジンと言う成分が効果を発揮し、花粉症などのアレルギー症状を改善してくれる働きを示します。そして全く同じ成分を使用しているため、効果も当然ながら同じです。
また花粉症の薬で大切なものは「眠気」になりますが、アレグラFXは眠気が大変少ない薬で有名です。ではアレルビはどうなのかと言いますと、こちらも成分は全く同じなので眠気が出る可能性は低いです。服用後に車の運転も可能です。
また効能効果としても
「花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり アレルビHPより
と、当然の事ながらアレグラFX・アレルビ共に同じ効能効果になっています。また、服用方法も共に1回1錠1日2回の服用となっています。
アレルビがアレグラFXより安い理由
ではアレルビはアレグラFXと比べて主成分や効能効果、服用方法等は特に変わりはありませんが値段だけ安いです。
ではなぜ値段が安いのかと言いますと添加物が異なるから。言ってみれば最近よく耳にするジェネリック医薬品の様なものになります。
そもそもジェネリック医薬品とは、もともとあった薬を真似して作った薬の事です。
「真似」と言うと聞こえが悪いですが、要はもともとの薬の特許が切れて(薬には発売して数年間は特許があります)他のメーカーが同じ様に同じ成分で薬を作ったものになります。
そして本来薬を開発するには数年から数十年かけて、さらに数千億円の研究費をかけて開発するのが基本になるのですが、ジェネリック医薬品はこの開発にかかる費用がほとんどかからないために安くで済ませる事ができるのです。
そんなアレルビはまさにアレグラFXのジェネリックの様なもの。添加物が多少異なるだけで、効果的にはほぼ同じで値段を安く済ませる事が可能となるのです。
では「添加物はどれほど効果に影響を与えるのか?」と言う問題ですが、一般的に薬の効果を判定する際に添加物を中心に考えることはありません。なぜなら添加物がメインの成分以上に影響を及ぼしてしまったら、それは薬の効果ではなく添加物の効果になってしまうからです。
例えば病院では医療用としてアレグラに水なしで溶ける「アレグラOD錠」がありますが、この2つのアレグラは添加物が異なります。しかし「やっぱりOD錠は効きが弱い」と言う人はほとんどいません。
アレルビがおすすめできる理由
普段からジェネリックの薬を使った事がある人ならば分かるかと思いますが、安いからと言って効果が弱いと言う訳では決してありません。
また花粉症の薬は花粉が舞う時期には予防もかねて継続して服用する事を推奨されます。そうなると2か月以上使用しなければならない場合も出てくるでしょう。すると薬代がかなりかかってしまいます。
そんな時にアレルビはかなりお買い得ですし、安心して長期でも購入する事ができます。
またアレルビをはじめアレグラFXも2016年の11月から第2類医薬品になりました。これはつまり薬剤師がいなくてもアレルビやアレグラFXを購入する事が可能になったと言う事です。ネット上でも購入可能です。
これまで「アレグラが欲しいけど売ってくれない」と言うドラッグストアに遭遇した人も少なくないでしょうが、いまでは薬剤師不在でも購入可能で、おまけにネットでも買う事が出来ますのでさらに利便性は高いです。
そして何よりの利点はネット上でより安いアレルビを探す事ができることです。
ちなみにアレルビと同様にアレグラFXと添加物のみ異なる薬でフェキソフェナジン塩酸塩「ST」と言う薬がありますが、こちらも効果等はほぼ同じで値段が安いためおすすめとなっています。
また昨今ではアレグラFXのジェネリックの薬も多数発売されていますので、もし「本当にアレグラと同じ薬なのか?」と疑問な時は、成分欄に「フェキソフェナジン60㎎」と記載されていれば間違いなくアレグラと同成分になりますので最も値段が安い薬を選ぶことをおすすめします。
ただ中でもアレルビはかなり値下げされて販売されていることが多いので大変おすすめです。
それでもアレルビが不安な人へ
いくらお得と言っても「やっぱり安い方が効果がいまひとつなのでは?」と思う人もいるかもしれません。
そんな人はまず最初にアレグラFXを買うのではなくアレルビを購入しましょう。
と言うのも、人には「思い込み」によって効果が左右する事も実際に起こり得るんです。
「アレルビは安いからやっぱり効かなかった!」と言う人の多くはおそらくアレグラFXに変えても劇的に効きが違うと感じることはありません。そもそも薬が合っていない可能性が高いです。
ですからまず最初にアレルビ(14錠入り)を使用してみてください。おそらく効果は十分実感できると思います。
そしてアレルビが効かないと言う人は他の花粉症の薬(アレジオン等)を試してみましょう。また、値段を少しでも抑えたい人はこちらを参考にしてみてください。
多少眠気が出ても良い人の場合はストナリニZやコンタック鼻炎Zがおすすめです。もし眠気が出ては困る人は点鼻薬を使用してみてはいかがでしょうか。
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