花粉症や鼻炎の薬

市販の花粉症の薬を少しでも安くする6つの方法

 

「わざわざ病院に行きたくない、市販の薬で花粉症を何とかしたい」と思う人でもいざネットやドラッグストアで花粉症薬の値段を見て意外と高いことに驚くのではないでしょうか。

例えば花粉症と言えばアレグラと言う人も多いかと思いますが、実は定価で1314円(7日分)もしてしまうんです。しかし花粉症の時期は薬の継続が必須になりますから1~2カ月は連続して購入しなければなりません。するとかなりの出費になってしまいます。

 

そこで今回は少しでも安く花粉症の薬を済ませる方法を紹介していきたいと思います。もし安くてしっかり効く花粉症の薬を探している方はぜひ参考にしてみてください。

 

市販の花粉症薬を安く済ませる方法

市販薬でもジェネリックを使う

病院で薬を貰った事がある人ならば「ジェネリック医薬品」を使用したことがある人は多いのではないでしょうか。また最近ではジェネリック医薬品の知名度が上がり、普段薬を使用しない人でもジェネリック医薬品の存在をご存知の方も多いかと思います。

 

そもそもジェネリック医薬品とは有効成分は同じで値段が安いものとして病院や診療所などの医療機関で使用されていました。ところが近年では医療機関だけでなく市販の薬の中にもこのジェネリック医薬品が登場しているんです。

ドラッグストアでたまに「○○と同じ成分で値段が安い!!」と言うキャッチコピーを目にしてあまり馴染みのない薬が売られているのを目にした事があるかもしれませんが、それがまさに市販薬のジェネリック医薬品になります。

 

そしてアレグラやアレジオンなどのジェネリック医薬品も実際に発売されていますが、種類も1種類だけなくいくつか種類があるので紹介していきます。

 

アレグラ(フェキソフェナジン)のジェネリック医薬品

アレルビ・スカイブブロンHI・フェキソフェナジン錠AG・フェキソフェナジン錠ST

 

アレジオン(エピナスチン)のジェネリック医薬品

ポジナールEP錠・ナブルシオン20・トキワアレブロック

 

基本的にメジャーなジェネリック医薬品は以上の様なものになります。

もしこれらに該当していなくても成分欄を見て、アレグラの場合は「フェキソフェナジン」アレジオンの場合は「エピナスチン」が記載されてあればそれがジェネリック医薬品に該当します。

アレグラのジェネリックであるアレルビは頭一つ抜けで値段が安いです。

アレグラとアレルビの違い
アレルビはアレグラFXより値段が安いけれども効果が不安な人へアレグラとアレルビは同じ効果を発揮しますがジェネリック的な位置付けのためにアレルビはかなり安いです。ただ安いからと言って効かない事はなく、むしろ長期で服用が必要な花粉症の薬は値段が高くなりがちです。ですからまずは値段の安いアレルビを試してみましょう。...

 

目薬を利用する

花粉症に効く目薬は値段が高いものが多いです。

例えばロートアルガードシリーズ等は1本が2000円前後する目薬も販売されています。

ただ市販の目薬は成分を盛に盛っている状態なので、完璧を求めないのであればマリンアイALGや眼涼アルファーストEXと言った目薬でも十分花粉症に効果を発揮しますし、値段も余裕で1000円を切りますので、もし花粉症の目の症状がひどい場合にはこれらの目薬を試してみましょう。

 

点鼻薬を利用する

花粉症の薬と言えばもっぱら飲み薬を考えるのが自然でしょうが、実は花粉症に対して点鼻薬は飲み薬に劣らずかなり有効なんです。

実際に花粉症治療のガイドラインとしてまずは「アレグラなどの飲み薬」もしくは「点鼻薬を選択すること」が推奨されています。そして飲み薬と点鼻薬を比較して共に十分な効果が得られたという研究もあります。

 

そして点鼻薬を使用するメリットとしては眠気が出ないという点と、1本買えば約1カ月使用可能と言う点です。

 

市販の花粉症の飲み薬は種類によっては眠気が強いものも多く、選ぶ際には十分気を付ける必要がありますが(アレグラは比較的眠気が出にくいです)、点鼻薬に関しては眠気が出ることはありませんので安心して使用できます。またパブロン点鼻アタックJLなどは1本1380円しますが約1カ月使用できますのでコストパフォーマンスも優れています。

さらに詳しくはこちらでも紹介しています。

花粉症薬のステロイド点鼻薬のメリットデメリット
花粉症に効くステロイド点鼻薬(鼻スプレー)のメリットデメリット 花粉症対策として飲み薬を服用する人も多いですよね。例えばアレグラやアレジオンなど有名な薬も多数発売されています。 しかし実...

ただしすべての点鼻薬がおすすめと言うわけではありません。今回紹介しているのはステロイド配合の点鼻薬になりますので注意してください。1本500円程度で購入できるタイプは全くの別物になります。

 

<ステロイド配合の点鼻薬>

パブロン鼻炎アタックJL<季節性アレルギー専用>
エージーアレルカットEXc<季節性アレルギー専用>
ナザールαAR0.1%
フルナーゼ点鼻薬  など

ちなみに飲み薬と一緒に使ってもOKなので症状がひどい場合はぜひ一緒に使用するようにしましょう。

効果が強いものを選ぶ

そもそも薬は「値段が高いと効果も高いのでは?」と考えるのが普通ですよね。しかし花粉症の薬に関してはこれが当てはまりません。つまり花粉症への効き目の高さと値段は必ずしも一致しないんです。特に飲み薬ならば。

 

例えば櫻井翔さんがCMをしている「クラリチンEX」という薬があります。こちらは値段が7日分で1380円です。ではこのクラリチンEXはさぞかし効果の高い薬なのかと言えば特にそのような事はありません。

※アレグラとクラリチンの比較はこちらでも紹介しています。

http://allegra.tokyo/otc/allegra-hikaku

 

市販の花粉症薬の場合は値段であったり販売方法によって強さのランクが決まるわけではなく、逆に適当に薬を選んでしまった場合にはしっかり花粉症の症状を抑えられない可能性も出てくるんです。

すると結局色んな薬を試したり健康食品に手を出してみたりと余計にお金がかかってしまう事になりかねません。

 

ですからある程度効果の強い花粉症の薬をはじめから使用して、しっかり症状を抑えておくという事がトータルで花粉症の薬代を節約することにもつながります。

 

ではどの花粉症の薬が強いのかと言いますと現在発売されている市販の花粉症で言えばストナリニZ・コンタック鼻炎Zなどがおすすめです。

この2種類はともに「セチリジン」という成分を配合しています。ストナリニZやコンタック鼻炎Zはアレグラ等と比べると眠気は強くなってしまいますが、効き目としては市販の中でピカイチなのでぜひ利用してみてください。

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生活習慣を改善する

お金をかけずに花粉症の予防をすることも可能です。

例えばアルコールは鼻粘膜の血管を広げてしまうため、鼻づまりを誘発してしまいます。ですから花粉症がひどい時期は禁酒することをおすすめします。

また外から帰った時に衣類やバックを外ではたいて、花粉を家に持ち帰らないように心がけることも有効ですが、それと同時に外から帰ったらうがい・手洗い、そして洗顔が有効になります。

顔は外気に最も触れる場所である一方で、外から帰ってもわざわざ洗顔する人はほぼいませんよね。ですが花粉症を完全に避けるためには実は洗顔が花粉症に効果的であり、花粉症の時期にはなるべく洗顔をするようにしましょう。

 

最悪病院受診をする

今回市販の花粉症薬を少しでも安く済ます方法を紹介してきましたが、もし花粉症がひどい場合や長期間の使用になる場合は病院を受診するのも1つの手段です。

 

例えばもし病院を受診してアレグラを14日分貰うとすれば、病院で初診料や処方箋料などで約合計3500円の料金が発生します。もし3割負担ならば約1050円です。

そして今度は薬局に処方箋を持って行き、そこで薬代を支払うことになります。薬局では調剤基本料や薬剤服用歴管理料などの料金と薬代込みで約2150円発生し、その3割負担ならば約650円の自己負担額です。

すると病院と薬局で合計約1700円の支払い(3割負担)となります。

 

これは市販のアレグラFXを定価で買った時と比べて安いですし(アレグラFX14日分で1886円)、また14日以上購入する場合は病院の方が市販薬よりもさらに安くなります。

もし時間に余裕がある人や比較的症状がきつい人、花粉が本格的に舞う前から症状が出始めるような人はぜひ病院を受診することも検討してみてください。

 

安く売っている花粉症の薬は効かないのか

ドラッグストアやネットを見てみるとかなり値段が安く販売されている花粉症の薬があります。「安いから効かないのだろうか」とも思いながら「取りあえず安い薬から使ってみるか」と安い花粉症や鼻炎の薬を選ぶ人もいるのではないでしょうか。

 

では安い花粉症の薬はどうなのかと言えば種類によると言えばそれまでですが、ざっくり言って「眠気がとにかく強い」という事が挙げられます。

 

その理由として花粉症の薬は基本的にアレグラやアレジオンなどの第二世代抗ヒスタミン薬と呼ばれる成分が使われるのですが、市販で安く販売されている花粉症や鼻炎の薬は第一世代抗ヒスタミン薬と言われます。つまりアレグラなどは昔の薬の改良版になるんですね。

ですから眠気などははっきり言ってアレグラよりも強めであり、かと言って効果が高いわけでもありません。

絶対におすすめしないとは言いませんが、日中の眠気が気になる人や効きが今ひとつであると困る場合は避けるようにしましょう。

 

少しでも安い花粉症の薬を選ぶことについて

花粉症の薬を選ぶことで最も大切なことは値段にとらわれ過ぎて効果が実感できないのに、そのまま薬を使い続けてしまうことです。

 

例えば「去年はアレグラが効いたから今年も大量のアレグラを買ってみたけれど、何だか全然花粉症が良くならないなあ」と言う人でも、他の薬を使用すると勿体ないからと言ってそのまま惰性で同じ薬を使い続けてしまうケースも少なくありません。

 

しかし花粉症の薬を使う1番の目的は当たり前ですが少しでも症状を和らげることになります。ですからもし買った後で効果が中々実感できなかった場合は早めに見切りをつけて、他の花粉症の薬を試してみましょう。

おすすめの方法としてはまずは最小包装を使用してみて、それで効果が実感できた場合には多めに入っている包装を選ぶようにしましょう。そして飲んですぐに効き目が出ない場合も多く最低でも1箱は使いきるようにしてください。

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もちろんいきなり購入する事に抵抗がある方もいると思いますので、もし気になる方は目次だけでも見ていってください。

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