市販の花粉症の飲み薬であるアレグラFXやアレジオンを飲んでもなかなか目のかゆみが改善しない時ありますよね。そんな時は飲み薬を増量する訳にもいかず、おそらく他の飲み薬に切り替えても大きな改善は見られないと思います。
ではそんな時におすすめなのが目薬です。しかし目薬は大変多くの種類が発売されており、どれを選んで良いのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は市販の目薬の中で花粉症におすすめな目薬を紹介していきます。もし目のかゆみが我慢できない時はぜひ参考にしてみてください。
目次
花粉症の目のかゆみに効く市販の目薬の紹介
花粉症の症状が重度の場合
・マイティア アルピタットNEXα(爽快感なし)
・マイティア アルピタットEXα(爽快感あり)
・ロートアルガードクリアブロックZ(爽快感あり)
・ロート アルガード クリアマイルドZ(爽快感なし)
現在の市販薬の中で花粉症に効く薬としてはほぼトップと言っても過言ではありません。
もしすでに花粉症の飲み薬を使っていたり、他に目薬を使用していても目のかゆみが強くて一刻も早くどうにかしたい場合はこれらの目薬を使用してみてください。
そしてこの4つは配合されている成分は同じになります。
クロモグリク酸:かゆみの原因物質が放出されるのを抑える
クロルフェニラミン:かゆみの原因物質が働くのを抑える
プラノプロフェン:炎症を抑える
コンドロイチン:目を保護し潤いを与える
一般的な目薬はかゆみに効く成分として「クロルフェニラミン」のみだったりするものが多いのですが、これらの目薬は医療用としても用いられる成分の「クロモグリク酸」も配合し、さらに抗炎症成分の「プラノプロフェン」も配合されています。値段は全て1800円(定価)。マイティアは15ml入っていますがロートは13mlしか入っていません。
あとは爽快感がないタイプ(マイティアアルピタットNEXα・ロートアルガードクリアマイルドZ)、爽快感があるタイプ(マイティア アルピタットEXα・ロートアルガードクリアブロックZ)との違いになっています。
最上級よりワンランク下の花粉症に効く目薬
・ロートアルガード クリアブロックEX(爽快感あり)
・ロート アルガード クリアマイルドEXa(爽快感なし)
・マイティアアイテクトアルピタット(爽快感あり)
・マイティアアイテクトアルピタットN(爽快感なし)
こちらの目薬は実は上の最強の目薬と同じ成分になっています。
ただし違う点が1つだけあります。それはかゆみを抑える「クロルフェニラミン」と目を保護する「コンドロイチン」の配合量が約半分になっている点です。
しかし炎症に関しては大きな違いはありませんので、もし炎症メインの場合はこちらの方がおすすめです。またかゆみに効く成分が半分だからと言って効き目が半分ということはありません。値段は1580円(13ml)となっています。
この4つの違いは爽快感がある方がクリアブロックEX・アイテクトアルピタットで、爽快感がない方がクリアマイルドEXa・アイテクトアルピタットNとなっています。そしてマイティアにはコンドロイチンは配合されていません。
また、ほぼ同じ成分で炎症を抑える成分が「プラノプロフェン」ではなく「グリチルリチン」が配合されている目薬でAGアイズアレルカットという目薬も発売されています。こちらも値段は同じ1580円(13ml)です。
AGアイズアレルカットは3種類発売されていますので詳しくはこちらを参考にしてみてください。
http://allegra.tokyo/otc/allercut
花粉症の症状が軽度~中程度の場合
・ザジテンAL点眼薬
・アイリスAGガード
こちらはかゆみを抑える成分の「ケトチフェン」を配合しています。病院でも使用される目薬となり即効性もある目薬になっています。ザジテンAL点眼の値段は1380円(10ml)。アイリスAGガードは1220円(10ml)となっています。
この2つは何が違うのかと言うとザジテンAL点眼薬はかゆみに効く成分「ケトチフェン」のみを配合しており、一方のアイリスAGガードは炎症を抑える「グリチルレチン酸」と目の疲れに効く「タウリン」を配合しています。ですから炎症が疲れ目がある場合はアイリスAGガードの方がおすすめとなります。また、値段はなぜか定価だとザジテンAL点眼薬よりも安くなっています。(実際の販売価格は異なる場合があります)
花粉症の症状が出る前の場合
・ノアールPガード
・ロートアルガードプレテクト
もし花粉症の症状がまだ出ていなかったり、例年をみても目のかゆみがひどくなるのが分かっている人はこちらの目薬を選びましょう。
これらの目薬はアレルギーの原因となる物質が放出されるのを抑える効果があります。
ノアールPガード点眼薬は実際に病院でも使用されているアレギサール点眼液・ペミラストン点眼液という目薬と同じものになります。値段は1220円(10ml)。
ロートアルガードプレテクトはリザベン点眼液という名前で病院では使用されています。値段は1200円(7ml)。
これらの目薬は花粉症の目のかゆみに大変有効なのですが、1つ大きな問題があります。それは即効性がない点です。
実際に効いてくるまで2週間程度を有しますので花粉が舞う前から使用する必要があります。ですから花粉症の症状が出てしまっている場合はあまりおすすめしません。
花粉症の目薬の疑問
1本で何日分使えるのか
今回は効果も値段も高いロート アルガード クリアブロックZ を例に考えてみます。
まずこちらは1本に13ml入っていますので、約260滴分の量になります。
ロート アルガード クリアブロックZの用法用量は「1回1-2滴、1日4回点眼」となっていますので、仮に1回1滴を両眼で使用したとすると1日に8滴使用する事になり、32.5日分ある事になります。約1か月分ですね。
今回紹介した目薬でこれだけの値段ですから、症状が落ち着くに連れて回数を減らしたり徐々に薬のランクを下げて行けばさらに値段は安く済みます。つらい症状を月額でこれだけで抑えられるならば決して高い買い物ではないでしょう。
花粉症の目薬にコンタクトレンズは使えるのか
基本的にコンタクトレンズを付けたまま目薬を差す事はできません。
しかし時間を空ければ使用可能です。
目薬を使用したい時は目薬を差す前にコンタクトを外し目薬を差してください。またすぐにコンタクトを付けるのではなく、時間を置いてから付けてください。
おおよそ5~15分の時間になりますが詳しくは各目薬を参考にしてみてください。
花粉症の市販の目薬は危険なのか
ネットを見ると「市販の目薬は危険!」という情報もチラホラ目にします。
そしてその情報は全てがウソではありません。
その理由としては目薬には目の血流を悪くしたり栄養が届きにくくしたりする副作用がある成分を配合しているものが多く(例えばテトラヒドロゾンやナファゾリンなど)、はっきり言って花粉症などの長期で使用する症状には向いていないからです。むしろ絶対に避けるべきなんです。
しかもそれらの成分は安い目薬に配合されているものが大半。それを危惧しているため花粉症には安い目薬をおすすめしません。そして今回紹介した目薬にはその様な副作用はほぼありませんので比較的安全に使用することが可能です。
ただ、人によっては合わない場合もありますのでその場合は使用を中止するようにしてください。
市販の花粉症の目薬を使うメリット
今回紹介した目薬は全て高額な目薬になります。
もちろん「高いから効く」という理由でこれらの薬を紹介したわけではなく、素直に納得のいく効果を実感できると言うのが理由です。
正直頭痛薬や風邪薬の中には値段と効果が比例していないものが数多く見られますが、今回紹介した目薬に関しては基本的に安い目薬よりも確実に効果は高いです。また、今回紹介した薬は市販の花粉症に効く目薬の中でベストの薬。つまりこれらの薬が効かない場合は市販の薬ではどうしようもありませんので、病院を受診するべき目安にも使えます。
そうなると薬を何度も何度も切り替えるよりもトータルで値段が安く済む場合がありますし、何より早く目のかゆみを抑える事ができます。それに場合によっては花粉症と思っていたものが「本当は違う病気だった」という最悪の事態も早めの病院受診によって回避できるかもしれません。
そして確かに値段は高めですが、上でも紹介した通り一番高い目薬でも1本で約1カ月は使用可能となりますので、花粉症のもっともつらい時期を目薬1本でカバーできるのであればぜひおすすめできる薬と言えるのではないでしょうか。
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