夏の定番の塗り薬と言えば「ウナコーワ」と「ムヒ」ですよね。
どちらも同じくらいメジャーな薬ですが「どちらの方が強いのか?」「どちっちがおすすめなのか?」と迷ってしまう人も多いと思います。
そこで今回はウナコーワとムヒの成分の違いや選び方を紹介していきます。
もしウナコーワかムヒか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
目次
ムヒとウナコーワについて
ムヒとウナコーワの強さ一覧
ムヒとウナコーワは多くの種類がありますが、強さの違いが一発で分かるようにこの2つを強さの順番に並べてみます。
①ウナコーワエース、ムヒアルファEX
② ムヒアルファS2、ウナコーワクールα、ウナコーワジェル 、 液体ムヒS2a
③新ウナコーワクール、ウナコーワクールパンチ
※①が一番強く③が一番弱くなっています
これらの強さの序列の根拠となるのは配合されているステロイドの種類によるものです。
ステロイドは強力にかゆみや炎症を抑えてくれますが、一口にステロイドと言っても5段階の強さに分類されています。
そしてムヒとウナコーワの中で最も強いステロイドを配合しているのがウナコーワエースとムヒアルファEXになります。ですからもし痛みやかゆみが強い虫刺されの場合にはウナコーワエースやムヒアルファEXを選んでください。
一方で新ウナコーワクールはステロイドが配合されていません。よってムヒとウナコーワシリーズの中では新ウナコーワクールが最も弱い効果になってしまいます。ただし「ステロイドが入っていない=弱いから使い物にならない」ではありませんので症状に応じて使い分ける必要性があります。
顔に使えるムヒとウナコーワ
ムヒとウナコーワにはステロイドが配合されているものがほとんどです。そしてステロイドの中には顔に使用しない方がいいステロイドが存在します。
ではムヒとウナコーワは顔に使用できないのか?と言いますと基本的に全てのムヒ及びウナコーワは顔に使用しても問題ありません。
と言うのもムヒとウナコーワの中で一番強いステロイドを配合している液体ムヒアルファEXもウナコーワエースも、世の中のステロイドのランクで言えば5段階の下から2番目になります。つまり「強力なステロイド」には該当しないため実際の医療現場では顔に使用される事も珍しくありません。
ただしいくら顔に使用できるステロイドを配合していると言っても、いきなり液体ムヒアルファEXやウナコーワエースを使う事はおすすめしません。できるなら更に弱いステロイドを配合しているムヒやウナコーワを使用してみてください。
そしてステロイドの薬はやはり長期で使用するには適していませんので、症状が治まったらすぐにステロイドが配合されていない薬に切り替えましょう。
新ウナコワクールはステロイド自体を配合していませんので、最も安全に顔にも使用できます。ただし目の周りや傷になっている場合には使用しないでください。
ムヒやウナコーワの選び方
もしかゆみや腫れの症状がひどい場合には一番強いムヒアルファEXやウナコーワエースを選びましょう。顔に対しても長期間でなければ使用可能です。
そしてかゆみが多少ある程度、例えば蚊に刺された程度ならばステロイドは不要になりますので新ウナコーワクールがいいでしょう。ただしかゆみの程度は人によっては我慢できない・夜眠れない程度の場合もありますので、その様な場合にはワンランク上の強さの液体ムヒS2aがおすすめです。
ちなみにムヒアルファEXやウナコーワエースは強い分値段が高いのがネックになってきますが、似た効果で値段の安い塗り薬も発売されています。例えばパンパスPVA11液や新エミリエンなどはムヒアルファEXやウナコーワエースに同等以上の効果を発揮する塗り薬となりかなりおすすめです。おまけに値段も安く販売されています。
新ウナコーワクールと液体ムヒS2aの違い
それぞれシリーズはたくさん発売されていますが一般的に
ムヒと言ったら「液体ムヒS2a」
ウナコーワと言ったら「新ウナコーワクール」
この2つが定番だと思います。そしてそれぞれの看板である液体ムヒS2aと新ウナコーワクールはおすすめ度がかなり高い薬です。おまけに価格もそれぞれのシリーズで一番安いです。そんな2つの大雑把な違いを挙げると以下の通りです。
ステロイドが入っていないならば
「新ウナコーワクール」
ステロイドが入っているならば
「液体ムヒS2a」
ではこの2つについてさらに具体的に見ていきたいと思います。
新ウナコーワクールと液体ムヒS2aの効果
効果は液体ムヒS2aの方が効果が高いです。
液体ムヒS2αの方がウナコーワよりも効果が高い理由はもちろんステロイドが配合しているからですが、その他の成分も液体ムヒS2aの方は十分な効果が期待できるためです。
例えば炎症を抑える成分ですが、液体ムヒS2aはステロイド以外にも「グリチルレチン酸」を配合しています。一方でウナコーワクールには炎症を抑える成分は配合されていません。また液体ムヒS2aには「イソプロピルメチルフェノール」が配合されており殺菌効果も期待できます。
ではウナコーワはどんな効果があるのか?という事になりますが、ウナコーワは「ジフェンヒドラミン」と「リドカイン」と言ったかゆみに効く成分を2種類配合している薬になります。つまり腫れがなかったり、そこまでひどくないかゆみに対しては安心して使える薬です。
爽快感に関してはどちらもl-メントールやdl-カンフルが入っているのでスーッとする爽快感は同じです。
新ウナコーワクールと液体ムヒS2aの価格
液体ムヒ2Sa 780円(50ml)
新ウナコワクール 700円(55ml)
価格は若干ですがウナコーワの方が安いです。
ただしムヒもウナコーワもかなり夏場の人気商品になっており、値下げされて販売されていますので、どちらも定価よりもかなり安くなっています。
液体ムヒS2と新ウナコワクールの選び方
効果が期待できるのは間違いなく液体ムヒS2aとなります。炎症があったりかゆみもある場合には液体ムヒS2aの方が確実に効果がありますので、その様な場合は液体ムヒS2aを選びましょう。
しかし、効果が期待できる反面ステロイドが配合されていますので、漫然と長期間使用するにはあまり適当ではありません。
特にそこまでひどくないかゆみの虫刺されならば、子供も安全に使える面も考えれば新ウナコーワクールを試してみることをおすすめします。
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