皮膚の薬

アットノンEXとアットノンコンシーラーの効果の違い!

 

今回は傷跡ややけど後を治す薬で有名なアットノンシリーズの違いについて紹介します。

アットノンシリーズはアットノンEXを筆頭に大変人気のある薬になりますが、3種類が発売されており、実際どれを選べば良いのか分からなくて困っている人も多いのではないでしょうか。

そんなアットノンの違いが知りたい方や他に良い薬がないのか探している人はぜひ参考にしてみてください。

 

ちなみにアットノンシリーズは3種類。

・アットノンEXクリーム

・アットノンEXジェルタイプ

・アットノンコンシーラータイプ

となっています。

※ちなみにCMで流れているものは「アットノンEXジェルタイプ」になります。

 

アットノンシリーズの違い

アットノンEXクリームとアットノンEXジェルの違い

アットノンEXクリームとアットノンEXジェルは同じ成分になります。

つまりクリームが良いかジェルが良いかの違いになります。

共に成分は

ヘパリン類似物質
アラントイン
グリチルリチン酸ニカリウム

こちらの3種類になります。

 

アットノンのベースとなるのは「ヘパリン類似物質」です。ヘパリン類似物質は角質の水分保持する作用や血流を良くする作用。「アラントイン」は肉芽形成促進作用や壊死組織除去作用があり「グリチルリチン酸」は炎症を抑える効果があります。

これらの成分の効果が皮膚のターンオーバーに影響を与えて傷跡や黒ずみを改善する働きがあります。

 

ではジェルとクリームの選び方の違いですが、まずクリームタイプは油分が比較的多く含まれているため保湿効果も優れており、さらに塗った後の持続性はジェルよりも高くなります。一方のジェルはクリームよりも塗ったあとのべたつきなどが少なく伸びも良いタイプになります。

成分は同じなのでどちらの方が優れていると言うわけではありませんが、傷ややけどメインで考えるならば塗った後の薬の落ちにくさを考慮するとクリームタイプの方がおすすめです。

 

アットノンEXとアットノンコンシーラーの違い

「アットノンEXクリーム」や「アットノンEXジェル」は上で紹介した通り3種類の成分を配合していますが、コンシーラータイプのアットノンコンシーラーは成分が1種類のみ。クリームやジェルタイプにも配合されている「ヘパリン類似物質」のみとなっています。

アットノンEX・・ヘパリン類似物質+皮膚トラブルに効く成分

アットノンコンシーラー・・ヘパリン類似物質のみ

定価はアットノンコンシーラーが10gで1300円、クリームタイプが15gで1300円になります。

 

つまりアットノンコンシーラーの特徴はヘパリン類似物質を配合したコンシーラータイプの塗り薬と言う事。

実はヘパリン類似物質を配合している塗り薬は非常に多く発売されています。しかしコンシーラータイプのヘパリン類似物質を配合している塗り薬はアットノンコンシーラーただ1つ。これがアットノンコンシーラーの強みと言えそうです。

ただしコンシーラータイプにこだわらないのであればアットノンコンシーラーはかなり割高になりますので、ただのヘパリン類似物質を配合している塗り薬を選ぶようにしましょう。

 

アットノンEXと同じ効果で値段が安い薬

アットノンEXと同じ効果を発揮し、おまけに値段もアットノンEXよりも安いものがあります。

それはSaiki(サイキ)です。

 

saiki(サイキ)にはローション、乳液タイプがあり、配合されている成分はアットノンEXよりも多いです。そして何より注目すべきは「値段」と「顔への使用を考えた作り」の2点です。

 

まず値段ですがsaiki(さいき)ローションタイプは30gで950円と、アットノンEXの15g1300円と比べても安い事が分かります。そしてsaiki(さいき)はアルコールフリーや弱酸であったりと、素肌の事を考えた作りの薬になっているんです。

ですからアットノンEXよりも値段や肌への影響を考えるとsaiki(さいき)はよりおすすめの薬となります。

 

さらに詳しくはこちらも参考にしてみてください。

saikiの紹介
saiki(さいき)は乾燥肌に!ヒルドイド配合のスキンケア医薬品!saiki(さいき)はヒルドイドを配合し保湿に優れ、さらに皮膚に優しいスキンケア医薬品として人気が高い塗り薬です。もちろんステロイドは非配合です。価格は定価で1700円(30g)と若干高めですがもし高いと思うのであればヒシモアが安くて1400円(30g)とおすすめです。...

 

アットノンEXが効かない時

アットノンEXの代わりにクロキュアを使う

しかしそんなアットノンEXでもなかなか傷跡が良くならずに困っている人も多いかと思います。

そんな時に試すべき薬がクロキュアになります。

 

クロキュアはアットノンEXと同じ小林製薬から発売されている薬になりますが、この2つはかなり似ている作りになっています。と言うのも炎症を抑える成分は同じ「グリチルリチン酸」を配合し、皮膚の修復を助ける「トコフェロール酢酸」を配合しています。

 

ではアットノンとクロキュアは何が違うのかと言いますと、これはベースとなる成分に「尿素」を配合している点になります。クロキュアはアットノンEXに配合されている「ヘパリン類似物質」の代わりに「尿素」を配合しているんです。

アットノンEX・・ヘパリン類似物質ベース

クロキュアEX・・尿素ベース

そしてこの尿素は「角質の水分保持増加作用」「角質の溶解剥離作用」があります。

簡単に言えば角質を溶かして新しい皮膚に生まれ変わらせる作用があり、傷跡の皮膚のターンオーバーを促進させて綺麗な肌にする作用が高い成分になるんです。

 

ですからアットノンEXが効かない場合は尿素配合のクロキュアが試す価値のある薬となります。

ただし顔にはこちらの尿素はあまり適していませんので、顔に使用する場合はアットノンEXを使用するようにしてください。

 

クロキュアに関してはさらに詳しくはこちらでも紹介しています。

顔の薬
クロキュアより安い市販薬の紹介! 小林製薬から発売されている市販の塗り薬のクロキュアは黒ずみやザラザラに効果があるとされています。 そしてクロキュアにはこの...

 

アットノンはニキビには効かない

アットノンは傷跡に効くとされている薬であるためニキビにも効くと思われるかもしれませんが、ニキビを治す直接的な効果はありませんので注意してください。

 

もちろんアットノンの成分であるヘパリン類似物質には皮膚を正常にする働きがあるため、ニキビ後の肌に効果がゼロではありません。ニキビ跡には多少なりの効果があるかもしれません。

ただしニキビ治療にはニキビの菌をやっつける成分が必要になりますのでニキビ治療にアットノンは直接的な効果はありません。もし使用するとしても、あくまでアットノンを使う場合はニキビが治った後の見た目が気になる時に試してみる程度にしましょう。

 

傷跡を一刻も早く隠したい場合

「薬が効くまで時間がない」「一刻も早く傷を目立たなくさせたい」という人もいるかと思いますが皮膚のターンオーバーには1か月近くかかる事もあることから、薬を使用してもそれなりに時間がかかってしまいます。

 

そんな時におすすめしたいのはこちらの貼って隠すタイプになります。

気になる傷あとやタトゥーを隠す!肌かくしーと!!

 

こちらは直接患部に貼る事で物理的に傷跡を目立たなくさせるものになりますから、もし時間が待てない人などはぜひ試してみてはいかがでしょうか。

 

アットノンの選び方と値段のまとめ

アットノンEXクリーム
:傷ややけど跡に一番おすすめ
【価格】1300円(15g)

アットノンEX透明ジェル
:クリームが嫌な人はジェルタイプ
【価格】1300円(15g)

アットノンコンシーラー
:コンシーラーが必要な人のみ
【価格】1300円(10g)

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