今回はファモチジン錠「クニヒロ」について紹介していきたいと思います。
ファモチジン錠「クニヒロ」を検索すると、もれなくついてくるのがガスター10と同じ成分という情報になりますが本当に同じなのか不安ですよね。
そこで今回はファモチジン錠「クニヒロ」の効果や、ガスター10との違いを紹介していきます。
気になる方はぜひ参考にしてみてください。
ファモチジン錠「クニヒロ」はガスター10と同成分
ファモチジン錠「クニヒロ」もガスター10も同じ「ファモチジン」という成分になっています。ガスター10と同じ成分の薬は他にも「ベッセンH2」なども同じ成分になります。
どうして同じ成分の薬が複数発売されているのか簡単に言うと、ファモチジン錠「クニヒロ」はガスター10のジェネリック医薬品の様な位置付けになるんです。
ジェネリック医薬品というものをざっくり説明しますと、薬は大きく2つから成り立っています。
1つは効果を発揮する「主成分」、もう1つは薬を作る過程で必要な「添加物」で成り立っています。
この2つで薬ができているんですが、そもそも薬を開発するのは時間が数十年かかり、さらに数千億円かかるとも言われています(ただし薬によって異なります)。しかし薬は10数年経つとその作り方や成分の特許が切れてしまうんです。すると他の会社がその成分や作り方を利用して一斉に作り始めるんですが、最初に作った会社とは違い数千億の開発費がかかっておらず、さらに効果はお墨付きですから広告を打たなくても済みます。
するとその分値段を安くする事が可能となるんです。
つまりファモチジン錠「クニヒロ」はそんなガスター10と同じ主成分になり、さらに値段はガスター10よりも安くて販売されています。効能・効果や飲み方は全く一緒になります。
定価はファモチジン錠クニヒロもガスター10も1580円(12錠)ですが、実際の販売価格はファモチジン錠クニヒロは半額程度になっています。
ファモチジン錠クニヒロの胃への効果
ファモチジン錠クニヒロの成分はその名の通り「ファモチジン」になりますが、このファモチジンはどのような働きがあるのかと言うと「胃酸の分泌を抑えてくれる」働きがあります。
では胃酸の分泌を抑えるとどうなるのか説明します。
胃は食べ物を溶かすために胃酸を出しています。当然胃酸は胃を傷つけるためではなく食べ物を溶かすために分泌されています。
そして胃酸は非常に強力です。歯を溶かすぐらいの強さは余裕であります。そんな胃酸から胃を守るために様々なものが分泌されています。これを「防御因子」と呼びます。胃酸から胃を防御するため防御因子ですね。
通常胃の中は「胃酸」と「防御因子」のバランスが保たれて胃を傷つける事はありません。しかしストレスや食生活などが影響し、胃の働きが悪いとこのバランスが崩れて胃酸の方が強くなってしまう事があります。
その結果胃酸が食べ物だけでなく「胃自体」を攻撃してしまい、胃痛だったり胃潰瘍を引き起こしてしまうんですね。
そしてファモチジンにはそんな胃酸の分泌を抑えてくれる効果があり、胃を胃酸から守ってくれる事につながります。
ファモチジン「クニヒロ」が人気な理由
ファモチジン錠クニヒロやガスターは大変人気がある商品です。
胃薬と言えば色んな成分を何種類も配合しているイメージがありますが、このファモチジン錠クニヒロやガスター10の成分は「ファモチジン」しか入っておりません。それでも大人気です。
その理由としてはやはり「胃酸を抑える力が圧倒的に強い」事が挙げられるでしょう。
胃酸を抑える成分はたくさんあります。
同じ様な働きのある「シメチジン」や「ラニチジン」などもあります。
しかしそれらと比較しても「ファモチジン」はかなり強く胃酸の分泌を抑えてくれるんです。
市販薬の中で胃酸を抑える作用は現時点では一番強いと言って間違いありません。
この効果の強さが多くの人に支持される理由となります。
ファモチジン錠クニヒロがおすすめな人
胃痛や胸やけがある人にはファモチジン錠クニヒロは大変適しています。
また、これまでガスターを使用して症状の改善が見られた人や、ガスターは少し高いなあと思っていた人などには効果はほぼ同じと考えてもらっていいので、結果値段が安い薬となりますのでかなりおすすめの薬となっています。
ただ問題なのが症状によってはファモチジンでは治らず、早めに病院を受診した方が良いケースがありますので紹介します。
・周りにも同じような症状が起きている場合
ノロウイルスやロタウイルスなどによる感染性の胃腸炎の可能性があります。下痢や嘔吐を伴う場合は特に脱水症状に注意してください。
・出血がある場合
胃潰瘍や十二指腸潰瘍が起きている場合があります。
もし吐血したり黒っぽい嘔吐物があったり、便が黒くなっていたりする場合は注意してください。
・症状の改善がない場合
もし3日経っても改善が見られない場合や、薬を使用していても全く症状が変わらない場合は受診するようにしましょう。
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