今回は岡田准一さんのCMでも有名なフェイタスZαジクサスとフェイタス5.0を併せて紹介したいと思います。
フェイタスZαジクサスは「痛み、激しくなったら!!」フェイタス5.0「肩の痛みに!!」の宣伝でそれぞれ発売されていますがいまひとつ違いが分かりませんよね。
そこでここでは
フェイタス5.0とフェイタスZαジクサスはどちらの方が効き目が高いのか
値段を考えた時にどういった選び方をすればいいのか
効果の高い湿布を安く手に入れたい時はどうすれば良いのか
などについて紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
目次
フェイタスZαジクサスとフェイタス5.0の違い
強いのはフェイタスZαジクサス
フェイタスZαジクサスの成分は「ジクロフェナク」
フェイタス5.0の成分は「フェルビナク」
と呼ばれる鎮痛成分がそれぞれ配合されています。
では「ジクロフェナク」と「フェルビナク」はどちらの方が効き目が高いのかと言いますと、ジクロフェナクの方が効き目が高い可能性があります。
まずフェルビナクは「インドメタシン」と言う鎮痛剤と比べて効き目に大差がないと言う報告があります。そしてこちらは湿布ではありませんが軟膏剤のジクロフェナクと「インドメタシン」を比較した時にジクロフェナクの方が有用性が認められたとあります。
またこちらも湿布ではなくゲルでの比較ですがジクロフェナクとフェルビナクを急性軟部組織損傷(軽い捻挫や肉離れなど)の384人に使用した結果を3、7日目に評価したところジクロフェナクの方がフェルビナクより高い有効性を示したという研究結果があります。
これらを考慮するとジクロフェナク>フェルビナクと言う序列が成り立つかもしれません。
ですからCMにもある様に、より強い痛みに対してはジクロフェナクを配合しているフェイタスZαジクサスの方が効き目が高い可能性があります。
フェイタス5.0は飲み薬のイブと同じ位の効き目がある
フェイタス5.0の成分「フェルビナク」と飲み薬のイブプロフェンの有効性は同等であるとされています。参考:PMID: 7601178
イブプロフェンの量が分からないため具体的な事は言えませんが、臨床試験に使用される量はだいたい200㎎が多いため市販で販売されているイブとフェイタス5.0は大体同じくらいの効果があると考えてもいいでしょう。
もちろん飲み薬の方が湿布より副作用のリスクが高いため、捻挫や肩こりや筋肉痛にはフェイタス5.0の方を使用することをおすすめします。
フェイタス5.0もフェイタスZαジクサスが使える痛みは同じ
フェイタス5.0は肩の痛みメインの様な宣伝をしていますが、肩の痛みだけでなく腰痛や筋肉痛や打撲などの痛みにも効果的です。
そして同様にフェイタスZαジクサスも同じになります。
効能効果を見ると
関節痛、筋肉痛、腰痛、腱鞘炎(手・手首・足首の痛みとはれ)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲、ねんざ、肩こりに伴う肩の痛み
とそれぞれ記載されており、なぜがこの順番がフェイタス5.0とZαジクサスで異なりますが全く同じものが記載されています。
値段を考えたらどちらのフェイタスを選ぶべきか
フェイタス5.0とフェイタスZαジクサスの値段はフェイタスZαジクサスの方が高いです。
<フェイタス5.0とフェイタスZαジクサスの定価>
フェイタス5.0 | フェイタスZαジクサス | |
7枚 | 880円 | 1000円 |
14枚 | 1580円 | 1700円 |
21枚 | 2100円 | 2400円 |
42枚 | 3045円 |
実際の販売によってまた違ってくるとは思いますがおそらくフェイタスZαジクサスの方が販売価格も高い所が多いでしょう。
では値段を考えてフェイタスはどちらを選ぶべきかと言う話しですが、フェイタスZαジクサスの方が効き目が高いと考えられる以上、もし痛みがひどい場合にはフェイタスZαジクサスを選ぶことをおすすめします。値段も極端に高いわけではありません。
そこまで痛みはひどくないけど湿布を何日か使っておきたいという人はフェイタス5.0でも十分効果を実感できると思いますので、その場合にはフェイタス5.0を使用してはいかがでしょうか。
「安くて効き目が高い方が欲しい」「フェイタスにこだわらない」と言う人はフェイタスZαジクサスと同成分配合のパスタイムZXが値段が安く販売されているためおすすめです。
ただしフェイタスZαジクサスのジクロフェナクには光線過敏症と言う湿布を貼った上で日光が当たると皮膚がかぶれる症状が出る可能性があるため特に夏場で湿布を貼る場合には要注意になります。
フェイタスとロキソニンの湿布の優劣は分からない
鎮痛剤で有名なロキソニンですが、こちらも湿布タイプのロキソニンSパップやロキソニンSテープが発売されています。
ただロキソニン自体がアメリカで発売されておらず、フェイタスとロキソニンを比較できる明確なデータがないため何とも言えません。
しかしロキソニンテープ自体効き目の高い湿布になりますので、もしフェイタスの効き目が今ひとつの時に試してみる価値はあるかとも思います。またロキソニンテープは光線過敏症のリスクは低いため日光が当たる所に貼る場合にはロキソニンの方を使用しましょう。
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