梅雨や台風の時期になると頭痛がひどくなりますよね。
そこで今回はそんな低気圧の頭痛対策としておすすめの食べ物を紹介します。もちろん気圧に関係なく普段から食べるべき食品になりますのでぜひ参考にしてみてください。また合わせて「避けるべき食べ物」も紹介します。
目次
頭痛の時におすすめの食べ物
マグネシウムが多く入っている食品
・ごま
・きな粉
・木綿豆腐
・あおさや海苔
その他「バジル」や「アーモンド」なども多くマグネシウムを配合しています。
頭痛に対してマグネシウムは有効とされています。例えばアメリカの医学誌に発表された研究では、1日600mgのマグネシウムを投与することで、偏頭痛の発作の頻度が約4割減少したという報告があるなど、近年マグネシウムの有効性が認められています。
しかし1日のマグネシウム所要量として成人男子で280~320mg、成人女子で240~260mgとしていますが現状ではほとんどの人が必要量の摂取ができていない状態です。ですから上記のマグネシウムが多く入っている食品でグネシウムがを補うようにしましょう。
ただし、過剰にマグネシウムを摂取してしまうと下痢や軟便が起こる事があるので注意してください。また腎臓が良くない人が多量にマグネシウムを摂取してしまうと高マグネシウム血症といった筋力が低下したり吐き気が起きるなどの症状が出る事もあるため注意してください。
ビタミンB2が多く入っている食品
・のり
・しじみ
・納豆
・牛乳
・肝臓(レバー系)
アーモンドとのりときな粉はマグネシウムも多く配合しているのでぜひ必須で抑えたい食品ですね。
こちらもマグネシウムと同様に「ビタミンB2」が片頭痛を減らすのに効果があるという論文が発表されました。ビタミンB2の投与によって患者の片頭痛の頻度が明らかに減り、しかも目立った副作用はほぼありません。欠点としては尿が多少黄色くなる事がありますが過度に多く摂取しない限り特に慌てる必要はありません。
カフェインが多く入っている食品
・コーヒー
・お茶
・カフェイン入り栄養ドリンク
「カフェイン」の血管を収縮させる作用によって、を摂取する事だけで頭痛を抑えるというよりは、痛み止めと一緒に摂取する事で鎮痛効果を高める働きが期待できます。
しかし市販の鎮痛薬には既にカフェインが配合されている薬も多いため過度なカフェイン摂取には注意しましょう。あくまでもコーヒー1杯分程度を一緒にとる程度に留めてください。カフェインの過剰な摂取はむしろ頭痛を悪化させてしまう可能性もあります。
カフェイン以外の飲み物としてハーブティーもおすすめです。例えば「フィーバーフュー」などが特に鎮痛作用があり効果的です。
低気圧頭痛で避けるべき食べ物
〇ソーセージやハム
これらの加工食品は「亜硝酸塩」という血管を拡張する働きがあり、片頭痛時におすすめする食べ物と真逆の作用を示します。
〇赤ワインやチョコレート
これらは「ポリフェノール」が血管を拡張させる働きがあるので避けましょう。また赤ワインはアルコールで、こちらも血管を拡張させダブルで良くないものとなります。
〇チーズや柑橘類やピーナッツ
こちらは「チラミン」という成分を多く含んでいます。チラミンは一旦血管を収縮させた後に拡張する働きがあるのでまさに片頭痛が起きるメカニズムに似た働きをします。またチョコレートにも多く入っているのでチョコレートの食べ過ぎは特に避けましょう。
〇カップ麺やスナック菓子
これらには「グルタミン酸」という成分が入っており、こちらも血管を拡張させます。
食品は頭痛薬の補助として利用する
頭痛に良い食べ物も過剰に取ってしまうと返って頭痛を悪化させる場合もあります。
一方で「頭痛に悪い食べ物を少しでも食べてしまったら必ず頭痛が悪化する」というわけでもありませんので、あまり神経質になり過ぎない方がいいでしょう。
特に梅雨の時期なんかは非常に期間が長いためうまく付き合っていく必要があります。
そしてそれでもどうにも頭痛が我慢できないという時は薬を使用する方が良い場合が多いです。と言うのも食品によってマグネシウムやビタミンB2などを補給しても効果に即効性はありませんので、できれば3~6カ月は意識して継続するようにしましょう。頭痛薬の補助として活用することをおすすめします。
そして継続的に食べ物で頭痛の予防を行うとしたらアーモンドと豆腐が特に推奨できます。
理由としてはアーモンドは頭痛の予防として大切なマグネシウムやビタミンB2を配合しており、また短期予防にも適しているビタミンEも多く配合しているんです。
また豆腐も短期予防に適している「大豆イソフラボン」を配合し、またマグネシウムも多く配合しているためこちらも頭痛の予防に効果的になります。ヘルシーなのもメリットになると思います。
いずれもスーパーやコンビニで簡単に手に入りますので頭痛の予防としてぜひ利用してみてください。
もしそれでも頭痛がひどい場合、もしくは市販の痛み止めを飲めば良くはなるけど月に10日以上服用する事がある場合は薬の使い過ぎによって起きる薬物乱用頭痛である可能性もありますので病院を受診するようにしましょう。
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