胃の薬

ガスター10が効かない理由と飲んではいけない人の特徴

 

市販のガスター10は非常に人気の高い胃薬です。

その人気の高い理由はもちろんその効果の高さにあります。しかし中には「ガスター10を使っても効かない」という人もいらっしゃると思います。

 

そこで今回はガスター10を使っても効かない理由、そしてガスター10を飲むべきでない人に注目して紹介していきたいと思います。

ガスター10が効かない人やガスター10を買おうと思っている人はぜひ参考にしてみてください。

市販のガスター10が効かない理由

ガスター10が症状に合っていない

一般的に胃薬と言われるものには

「食べ過ぎ、飲み過ぎ、消化不良、食欲不振、むかつき」

などの効果がありますが、ガスター10にはこれらの症状にはほとんど直接的な効果がありません。

 

ガスター10は胃酸の分泌を抑える効果がメインとなりますので、食べ過ぎや消化不良には適しておらず、もしその様な症状がある場合には「消化酵素」「健胃成分」などが入っている胃薬を使わなければなりません。

もちろん胃酸が原因となって胃の働きが悪くなってしまうケースもありますが、もし胃の症状がはっきりしている場合にはその症状に合った胃薬を選ぶようにしましょう。

 

逆流性食道炎の場合

長期的な胸やけや不快感がある場合は逆流性食道炎の可能性があります。

逆流性食道炎とは胃酸が食道に逆流してしまう結果、食道に潰瘍を起こしてしまう病気です。症状としては胸やけの症状が続き胃の不快感やこみ上げてくる感じ、咽頭部の違和感が主な症状となります。

 

もちろんガスターにも胃酸を抑える効果がありますが、ガスターでは逆流性食道炎の症状に十分に対応できない場合も多く、また長期で使用する必要がある事も多いため、ガスター10より強い薬が必要となる場合がありますので一度病院の受診が必要です。

 

感染性胃腸炎の場合

もし自分の周りの身近な人で胃痛や下痢・おう吐などを訴える事がある場合は「ノロウイルス」や「ロタウイルス」などの感染性胃腸炎の可能性があります。

 

この場合は治療法が全く異なりますし、脱水症状になる可能性もあるので水分を補給しつつ、症状がひどい場合場合は病院を受診しましょう。

 

胃の症状が悪化している

ガスター10は胃炎などに効果がありますが、胃炎が悪化している状態である「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」ならば病院の受診が必要です。ただし「胃炎」と「潰瘍」の区別は検査をする以外はなかなか見分けがつきません。

ただ潰瘍の症状の目安としては

・ガスター10を3日飲んでも効かない

・出血がある

・胃痛が異常にひどい

などが挙げられます。ここでの出血とは口から吐く吐血と便から出る下血になりますが、いずれも色は血の色ではなく黒っぽい色になっています。これは血液が胃液などと反応して黒く変色してしまっているためです。

 

ですからもしガスター10を3日飲んでも胃の痛みが続いている時や吐血や嘔吐がある場合、また便が黒くなっている時は、それらの時は潰瘍と思っていただいて結構です。なるべく早めに病院に行きましょう。

 

ガスター10の服用を途中で止めてしまう

もし胃の症状にガスター10が合っていたとしても、飲んだらすぐに胃の症状が改善するわけではありません。

胃の不快感を感じている段階で胃自体はそこそこのダメージを受けていますので、それが改善するまである程度薬を続けて服用する必要があるんです。

ですから1~2回ガスター10を飲んで「効かない」とするのではなく、最低でも3日はガスター10の服用を続けるようにしましょう。

 

ガスター10を使う際の注意点

ガスター10を使用してはいけない人

ガスター10は15歳未満80歳以上の方は使えません。

 

理由は高齢の方は腎臓の働きが弱っていることもあり、腎臓の働きが低下しているとガスター10の効果が強く出過ぎてしまうためです。よって仮に80歳未満の方でも検査などで腎臓の働きが弱っている人には適していませんので使わないようにしてください。

ただし病院でガスター10と同じ薬を貰っている人もいると思いますが、その場合は医師の監視の下使用されるため問題はありませんので安心して使用してください

 

そして妊娠中の方も比較的リスクは低いとの報告もありますが、自己判断で市販薬を飲むより産婦人科医に相談した方が良いでしょう。その他では肝臓が悪かったり心臓系の疾患がある人もガスターの使用を避けましょう。

またすでに他の胃薬を飲んでいる人も注意してください。特に病院で胃の治療を受けている人はガスター10と同じ効果の薬を飲んでいる可能性が非常に高いです。もし自分が飲んでいる胃薬がある場合は一緒に飲んで問題ないか薬局に尋ねてみましょう。

ガスター10の副作用

ガスター10は目立った副作用はありませんが、副作用として注意が必要なものがありますので紹介していきます。

肝機能障害:体がだるい、食欲がない、黄疸がでるなど

血液異常:貧血、続く発熱、内出血

重い皮膚症状:水ぶくれ、発疹、ただれ

ショック:息苦しい、顔面蒼白、しびれ、意識低下

頻度としてはかなり低いですが重めの副作用が起きることもありますので、これらの症状がある時は注意してください。

ガスター10を2錠飲んでもいいのか

市販のガスター10は1回1錠の薬ですが「一度に2錠飲んでしまった」「1日に3回飲んでしまった」「2倍の量を飲んだ方が効くのでは?」という人もいるかもしれません。

 

確かに病院で使用するガスターは1回に20㎎(ガスター10を2錠分)を1日2回飲むことが基本量になります。つまり1日に40㎎のガスターをとる事になります。

 

では市販のガスターも多く飲んだ方が効きも良いのでは?と思われるかもしれませんが、自己判断で量を過剰にとってしまうと、副作用が出た場合に医薬品副作用被害救済制度と言う副作用が起きた時の保証がなくなってしまう可能性があります。

ですから市販のガスターを飲むときは必ず用法用量を守って服用するようにしましょう。

市販のガスター10が高いと思った時の裏技

ガスター10は効果が高い薬である一方で値段が高いのがネックな胃薬です。

ガスター10は定価で1580円(12錠入り)になりますので、なるべく使用を控えてしまって十分な効果を得られない場合もあるでしょう。

そこでおすすめな方法をいくつか紹介します。

1つはガスター10と同じ効果で値段が安い薬を使用するということ。

もう1つは症状にあった他の胃薬を選択するということです。

 

これにより値段をかなり安く抑える事が可能となります。

具体的な薬の紹介はこちらで詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

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そして逆にガスター10が効かない場合にダラダラ長期間で使用しても意味がありませんので、服用期間を3日程度を目安に効果の判定を行うようにしましょう。また効果が実感できる場合も、頻繁に胃の症状がある時は一度病院を受診する事をおすすめします。

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