下痢になってトイレの回数が増えた結果、痔になってしまった人はいませんか?
この場合は下痢の症状を抑えつつ、痔の治療も行わないと一向に症状の改善が見られない場合も多いです。ただ下痢止め薬も痔の薬も多くの種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回はそんな下痢で痔になってしまった人におすすめの市販薬を紹介していきたいと思います。
もし痔で悩んでいる人、そして下痢で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
目次
下痢で痔になる理由
痔になる人は便秘がちな人がトイレで力んでしまう結果になるものと考える人も多いかと思いますが、実は下痢でも痔になりやすいんです。
その理由は下痢の時は普通の便と比べて外に出るスピードが速いためです。
下痢の時は勢いよく外に出ようとする便により肛門に圧力を与えてしまい、さらに炎症などを引き起こしてしまうため、痔になりやすくなってしまいます。
また何より下痢の時は1日に何回もトイレに行ったりする事が多いので、その分肛門に与えるダメージも大きくなってしまいます。
下痢で痔になった人の市販薬の選び方
では実際に下痢で痔になった人におすすめの市販薬を紹介していきたいと思います。
薬の選び方としては大きく以下の2つを中心に紹介していきます。
・痔になった肛門を治療する薬
・下痢を抑える下痢止め薬
この2つがどうして重要かと言いますと、痔の原因が主に下痢であったならば、痔を治すのはもちろん重要になるんですが、そもそもの原因である下痢も治療しないと症状がいつまで経っても改善する事なく長引いてしまうためです。
ですからこの2つを中心に治療を勧めていく必要があるんです。
痔になった肛門を治療する薬
最強の痔の薬はメンソレータムシリーナ
もし痔の症状がひどく、痛みや腫れが酷い場合は市販の痔の薬の中でトップクラスの強さを誇るメンソレータムシリーナを選んでください。
このメンソレータムシリーナはステロイドをはじめ、痛みを抑える成分を2種類配合しさらに傷の治りを早めてくれる成分も2種類配合してあります。またその他にも炎症を抑える成分であったり、殺菌作用のある成分だったりと盛りだくさんの成分を配合しています。
ただしステロイドが配合されていますのであまり長期間での使用はおすすめできません。ですから下痢が長期化して痔の症状も長く続いてしまう様な人は、症状が特にひどい時だけ使用するなどにした方がいいでしょう。
さらに詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください
【値段】
1300円(8個)
※注入軟膏の値段です
値段を抑えたいならプリザエース
こちらは上のメンソレータムシリーナと比較すると若干効果が劣りますが、普通の痔ならば十分プリザエースで問題ありません。さらにプリザエースは出血を抑える成分も配合されています。
プリザエースは定価でこそ1600円(10個)になり、1個あたり160円になるため上で紹介したメンソレータムシリーナの1個162.5円と比べても多きな違いはありません。
しかしプリザエースはかなり有名な痔の薬で、ネットはもちろんドラッグストアなどでも発売されており、実際の販売価格はかなり下がっています。
ですから満足のいく効果を求めて値段も安く抑えたい人はぜひプリザエースを選びましょう。
ただこちらもステロイドを配合していますので、長期で使用するのはおすすめしません。
【値段】
1600円(10個)
※注入軟膏の値段です
ステロイドなしの痔の薬はボラギノールM
ステロイドは長期間使用してはいけませんが、ステロイドを配合していない痔の薬でおすすめの薬はボラギノールMになります。
こちらは有名な痔の薬であるボラギノールのステロイドを配合していないタイプになります。ボラギノールは「A」と「M」がありますのでステロイドを配合していないタイプの緑色のパッケージのボラギノールMを選ぶようにしてください。
こちらはステロイドが配合されていないために長期的に使用する事が可能となります。もちろんステロイドが配合されていないからと言って、痔への効果が極端に弱いと言うわけではありません。痔の症状全般に効果があります。
またこちらもかなり有名な塗り薬なので多くのお店やネットでも購入可能となります。
ただ欠点としては「軟膏」と「座薬」しかなく、痔の内側でも外側でも使える「注入軟膏」が発売されていません。ですからもし注入軟膏が良い場合はヂナンコーソフトもかなりおすすめです。
そしてステロイドを配合していないタイプは値段も安めになっています。
【値段】
1200円(10個)
3000円(30個)
※座薬タイプの値段です
ですから症状がひどい時はステロイドの塗り薬を使用し、症状が安定してきたならばステロイドを配合していないボラギノールMなどの使い分けを行いましょう。
下痢を抑える市販の下痢止め薬
強力に下痢を抑えるにはロペラマックサット
こちらは市販の下痢止め薬の中ではかなり効果の強めの成分を配合してあり、もし1日に何回もトイレに行くような人におすすめの下痢止め薬になっています。
しかしもし風邪や食あたりなどで下痢をしてしまう時には下痢止めは使用しない方がいいので、もしそれらの心当たりがある人は下痢止めは使わないようにしてください。
【値段】
950円(6錠)
整腸剤も配合のビオフェルミン下痢止め
ビオフェルミン下痢止めはビオフェルミン同様にビフィズス菌を配合しています。
下痢の時は腸内細菌のバランスが崩れているケースが多く、そんな時にビフィズス菌などの腸内細菌を補い、腸内細菌のバランスを整えてくれる下痢止め薬となっています。
また純粋な下痢止め効果も高いため、もし下痢の回数がそこまで多くない場合はこちらのビオフェルミン下痢止めがおすすめとなります。
【値段】
1000円(30錠)
成人1回3錠1日3回の服用です
下痢が落ち着いた時は整腸剤
下痢の症状がある程度落ち着いてきたら下痢止めを飲むのをやめて整腸剤を飲むようにしましょう。
整腸剤は下痢及び便秘にも間接的にも効果があり、大きな副作用もないため長期で服用することが可能です。また上で紹介した下痢止めは食あたりや風邪の時は使用しない方がいいですが、整腸剤は使用する事が可能となります。
整腸剤の種類は多くあるためどの整腸剤が良いか迷う場合もあるかもしれませんが、おすすめは太田胃散整腸薬やファスコン整腸錠プラス、ザ・ガードコーワ整腸錠などが、整腸剤だけでなく消化を助けたり胃への効果も発揮しますのでおすすめとなります。
下痢止めと痔の塗り薬の併用はOK
下痢止め薬と痔の塗り薬は一緒に使っても問題ありません。
また整腸剤と痔の塗り薬も問題ありません。むしろ一緒に使用する方がおすすめと言えます。
痔と下痢が治らない場合
もし仮に今回紹介した薬を使用しても症状の改善が見られない場合は一度病院を受診する事をおすすめします。
例えばなかなか痔が治らないと思っていても、実はそれが痔でない可能性もありますし、また下痢が止まらない時は過敏性腸症候群などの可能性も高いです。
その時は市販の薬で対応するには限界がありますので、ぜひ一度病院で診察を受けるようにしましょう。
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