妊婦の薬

【ハイテスターH】排卵日検査薬がネット・ドラッグストアで買える理由

 

今回は妊娠しやすい日が分かる排卵日検査薬を紹介したいと思います。

妊娠したか否かを判断する妊娠検査薬とは異なりますので注意してください。

 

排卵日検査薬とは?

そもそも排卵日検査薬とは、もっとも妊娠しやすい時期である排卵日を予測する検査薬の事です。

卵子は排卵後にたった24時間しか生存する事ができません。そして最も妊娠しやすいのは排卵後の前後24時間になります。その日をピンポイントで知らせるのがこの排卵日検査薬となります。

なぜ排卵日が分かるのかと言いますと、女性の身体から分泌されるホルモンが関係してきます。排卵前にLH(黄体形成ホルモン)というホルモンが急激に分泌されますので、それを排卵日前から数日間、排卵日検査薬を使ってホルモンが急激に分泌される日を追っていきます。

そして最もホルモンが分泌される日が排卵日直前となり、最も妊娠しやすい日となるのです。

 

排卵日検査薬がドラッグストアで買えるようになった理由

そんな排卵日検査薬ですが、2009年6月の旧薬事法の改定により販売方式が大きく変わりました。おそらく不便を感じた人はかなり多かったのではないでしょうか。

 

例えば排卵日検査薬を購入できるのは最も便利な所でも調剤薬局。ただし購入時は住所・氏名・電話番号などの記載が義務付けられ、1度の購入で済むのであればまだしも値段も決して安くないものであり、なお且ついつまで使う事になるか分からないものです。それを毎回薬局に行って購入するのは手間もかかる上に精神的にも抵抗がありました。

 

ですから海外で個人輸入をして排卵日検査薬を購入する人が続出し、結果ネット上でも多くの海外製品を紹介するサイトが増えてきました。

しかし個人輸入の製品だと「本当に正しく使えているのか」「品質は確かなのか」など疑問を抱きながらも当然カスタマーサービスなどはありませんから、とりあえず使用していた人も多かったのではないでしょうか。

 

そんな時代が2009年からスタートしたのですが、なんと2014年の規制緩和により妊娠検査薬の区分が見直されて、2016年2月にガイドラインが制定。そして事実上の排卵日検査薬の市販薬での販売が許可されました。

 

排卵日検査薬は第1類

排卵日検査薬の市販薬での分類は第1類です。これはつまりどこのドラッグストアや薬店やネットでも購入できるという訳ではありません。薬剤師が販売する事が条件になっています

しかし排卵日検査薬が第1類に移行した事により、ネットでの購入も可能になりました(第1類を販売しているネット業者はそこそこあります)。

よって薬局での対面販売が嫌だった人や個人輸入に不安を抱いていた人も購入のハードルがかなり下がったのではないでしょうか。

ちなみに妊娠したか否かが分かる妊娠検査薬は第2類に分類されていますので、すべてのドラッグストアやネットで購入する事が可能です。

 

実際に購入できる排卵日検査薬

ハイテスターH

2016年12月に発売された排卵日検査薬。検出感度は30mIU/mL 。

尿をかけるだけの簡単操作で色の濃淡ではなくラインの本数で判定するタイプとなっています。

【価格】

2580円(5回分)=516円/回

4380円(10回分)=438円/回

 

ドゥーテスト®LHa

2016年12月に発売された排卵日検査薬。検出感度は30mIU/mL 。

尿をかけるだけの簡単操作。正しく検査できたかお知らせしてくれる尿量確認サイン付きで

す。

【価格】

2700円(7回分)=385.7円/回

3800円(12回分)=316.6円/回

 

チェックワンLHは市販で発売されていない?

妊娠検査薬として知名度の高いチェックワンLHですが、チェックワンLH ・Ⅱも発売されました。

検出感度は40mIU/mL。感度が40なのは現在チェックワンLH・Ⅱのみ。

尿をかけるだけの簡単操作で3分チェックの検査薬となっています。

【価格】

2200円(5回分)=440円/回

3500円(10回分)=350円/回

2017年1月の段階ではまだ市販化されていません。よってこれまで通り薬局や病院でのみ購入可能となっています。

「すでにドラッグストアやネットで購入できる排卵日検査薬があるのに、どうして全ての排卵日検査薬が買えないんだ」と思われるかもしれませんが、これまで薬局や病院で発売してきた排卵日検査薬は医療用医薬品という事で、一般用医薬品とは違う作りになっていたのです。

例えば病院で貰う薬の説明書はなんだか義務的な事が書いてありなんだか読みづらく、十分な説明がなされていない事も多いですよね。

一方市販の薬は誰が見ても読みやすく、なお且つ箱にも中の説明書にも使い方や効果が書かれてあったり非常に親切な作りとなっています。

これらの様に医療用と市販用ではたとえ同じ効果の薬や検査薬でも、パッケージ等々を作り直して申請して許可を貰い販売する手順を踏む必要があるんです。これまで発売していた排卵日検査薬を規制緩和した次の日から右から左へと市販で簡単に販売はできないんですね。

ですから今の所まだ排卵日検査薬の種類は少ないですが、徐々に増えていく事になると思いますので、取りあえず既存のものを使用し、それが合わない場合は薬局や病院で購入する様にしましょう。

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