片頭痛がひどい時に今すぐ痛みを抑えたい、そして痛みが出ないように予防できる方法がないかと考える人は多いのではないでしょうか。
もちろん痛みがひどい場合や頭痛の頻度が多い場合は病院を受診するのが一番になりますが、時間がない人やそこまでひどくない人、なるべく市販の薬やサプリメントでどうにかできないかと考える人も多いと思います。
そこで今回は市販の薬とサプリメントで片頭痛を抑える方法、そして片頭痛が起きない様に予防となる方法を紹介していきたいと思います。
もし片頭痛に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
※ちなみに今回紹介する薬やサプリメントの成分は慢性頭痛の診療ガイドラインを元に作成しています。慢性頭痛診療ガイドライン2013
目次
片頭痛の痛みを抑える市販薬
ではまずは片頭痛に推奨されている痛み止めを紹介していきたいと思います。
片頭痛に推奨される市販薬はイブよりリングルアイビーα200
片頭痛に推奨される市販の薬の中で最も推奨されているのがリングルアイビーα200となります。
このリングルアイビーα200とは成分に「イブプロフェン」を200㎎を配合している痛み止めであり、市販の頭痛薬の中では最も多くのイブプロフェンを配合してある痛み止めになるんです。
そしてそんなリングルアイビーα200の特徴としては余計な成分を配合していないため、その分値段が安く、おまけに1日3回飲むことができる痛み止めとなっている点です。
※市販の痛み止めの中には色んな成分が配合されており値段が高くなっている薬も少なくありません。また1日2回しか飲めない薬も多いです。
エキセドリンAも片頭痛には効果が高い
エキセドリンAと言うあまり有名ではない痛み止めですが、実はこのエキセドリンAには「アセチルサリチル酸」「アセトアミノフェン」「カフェイン」が配合されています。
そして実はこの3つの組み合わせはイブプロフェンよりも片頭痛に対して効果が高いとされているんです。参考:PMID: 16618262
しかしここでの比較はイブプロフェンの量とアセトアミノフェンの量が異なりますので、一概に上で紹介した「イブプロフェン配合のリングルアイビーα200がエキセドリンAよりも効果が劣っている」と言う話しではありません。
リングルアイビーα200が効かない人はエキセドリンAを。エキセドリンAがダメな人はリングルアイビーα200の使用を考える事をおすすめします。
片頭痛にロキソニンは効くが根拠に乏しい
よくある疑問として「ロキソニンは片頭痛に効くのか?」と言う疑問があります。
もちろん病院でロキソニンを使用される事もありますが、片頭痛に関するデータではロキソニンよりもリングルアイビーα200などのイブプロフェンの方がしっかりとしたデータが多いのが現状になります。
ただしあくまでもデータがあるだけで決して「ロキソニンよりイブプロフェンの方が効く」といった訳ではありません。
そしてこれらの痛み止めの感じ方は個人差が多いため、もし選ぶならばロキソニンSもアリです。またこれまでイブプロフェンを試して効果が感じられなかった人はロキソニンを試してみるのもいいでしょう。
漢方も補助的な使用を
漢方も頭痛に効果を発揮するものがあります。
例えば呉茱萸湯や五苓散は頭痛に効果的であり、特に雨の日の頭痛には五苓散がより効果を発揮するとされています。参考:日本神経学会
市販薬で言えば五苓散配合のテイラックやキアガードになります。
また痛み止めの薬を飲みすぎていると感じている人は、痛み止めの使用回数を減らす事にも繋がる可能性があるため、もし薬の使い過ぎであったり効き目に満足していない時は漢方の使用も考えてみてください。
頭痛に効く市販薬の副作用に注意
頭痛がひどいとついつい痛み止めを使ってしまう人、もしくは頭痛だけでなく生理痛などでも頻繁に痛み止めを使用する事がある人は注意が必要です。
と言うのも本来痛みを抑えるための痛み止めですが、飲み過ぎることで逆に「薬物乱用頭痛」というタイプの頭痛を生んでしまうからです。
もし月合計15日以上の頻度で3か月以上使用する場合は薬物乱用頭痛の可能性が高いため、この頻度で使用している人は注意が必要です。
また痛み止めは胃を悪くする副作用や腎臓を悪くする副作用もあります。
特に胃への副作用に関してはもともと胃の調子が悪い人などはより起こりやすい副作用になりますので、正しい使い方を行った上で、さらに胃薬などを一緒に飲むことをお勧めします。
片頭痛予防に効く市販薬・サプリメント
片頭痛に関しては予防もある程度効果的です。
ただし滅多に片頭痛がない人はわざわざ予防する必要もありませんので、ここでは片頭痛を予防すべき人、片頭痛の予防に適している薬やサプリメント、片頭痛の予防に必要な期間などを中心に紹介してきます。
片頭痛の予防が必要な人のタイプ
片頭痛の予防目的は
片頭痛の発作の頻度を抑えること
重症度を下げること
頭痛がある時間を短縮すること
痛み止めの効きをよくすること
などが挙げられます。
つまり片頭痛がある人にとってはかなり理想的なものになります。
ただし全ての人がその恩恵があるのかと言えば決してそうではありませんので、片頭痛の予防が適している3つのタイプの人を紹介します。
・片頭痛発作が月に2回以上、あるいは6日以上ある場合
・片頭痛が起きた時に日常生活に支障が生じてしまう場合
・片頭痛が起きた時に痛み止めを飲むことができない場合
この場合に片頭痛に対する予防が効果的とされています。
また予防と言っても実は凄くシンプルなものになりますので、次は具体的な薬やサプリメントを紹介していきたいと思います。
片頭痛の予防の薬とサプリメント
市販で対応できる片頭痛の予防として最も効果的なものがビタミンB2になります。
実際にビタミンB2を服用した人とそうでない人を比較した実験では、ビタミンB2を服用した方が頭痛改善がみられた結果が得られたそうです。
では市販薬の中ではどれがベストなのかと言いますと、残念ながらビタミンB2だけを配合してある医薬品は発売されていないため、ここではチョコラBBピュアをおすすめします。
ビタミンB2の量は1日で38㎎と市販薬の中でも多めに配合されており、おまけに値段を考えてもチョコラBBピュアがベストです。
また片頭痛の人は慢性的にマグネシウムが不足している報告もあるそうです。ですからマグネシウムを補給することも予防としては有効になります。
ただしマグネシウムの過剰摂取は高マグネシウム血症と言って吐き気や眠気、身体がだるくなったり心臓への影響もありますので、もともと腎臓が悪い人は避けるようにしましょう。
市販薬にはマグネシウムが配合されている頭痛薬も多いです。中でもイブクイック頭痛薬等はマグネシウムもそこそこ多く配合されているためおすすめです。
またハーブの1種である「フィーバーフュー」も頭痛予防に効果があるとされてます。そしてこのフィーバーフューは副作用がほぼない事が魅力の1つとなります。
では頭痛の予防をまとめるとビタミンB2・マグネシウム・フィーバーフューの3つをとることが理想的と言えます。
ただしこの3つをバラバラに購入することは値段の面からも、飲む量も大変ですよね。
そこでおすすめなものがマグネシウムとフィーバーフューが配合されているものがすでに発売されています。
それがこちらのズキラックになります。これにプラスしてチョコラBBピュアを服用するという方法が予防としてはおすすめです。
また、この後詳しく紹介しますが頭痛の予防には最低2か月は続けて様子を見る必要があります。
そしてこのマグネシウムとフィーバーフューとおまけに大豆イソフラボンも配合されているため特に女性に推奨でき、定期コースで購入すると毎回58%で、おまけに送料無料となっているため頭痛の予防として試す場合や、もし効果が実感できた場合の定期的な購入にも最適です。
頭痛の予防に最適なズキラックはこちら
片頭痛の薬やサプリメントを予防として使う期間
頭痛への予防は飲み始めてすぐに効果を発揮するものではありません。
「効いた・効かない」を判断するまで最低でも2か月は続ける必要があります。
もし目立った副作用等がなければその後も続けて予防薬・サプリメントを服用するようにしてください。
そして予防が効いてきて、頭痛が楽になってきた場合は予防の薬も徐々に減らしていきましょう。
おすすめな方法としてはまずはズキラックを辞めてみて、その後にチョコラBBピュアを辞める方法がいいでしょう。
片頭痛治療薬のトリプタンは市販薬ではない
片頭痛がひどい場合はトリプタン系と呼ばれる頭痛薬を使用する事が多いです。
そして効果も高いです。
しかしこれらの片頭痛に効くトリプタン系の頭痛薬は市販薬としては発売されていません。ですから病院を受診して処方してもらう必要があります。
片頭痛に市販薬が効かない場合
もし片頭痛に効く薬を試してみても、予防薬も一緒に飲んでみても一向に症状の改善が見られない場合は市販の薬で対応することは難しいです。
世の中にはネットを探せば頭痛に効くサプリメントが山の様に存在しますが、今回紹介したズキラックに配合されているマグネシウムとフェーバーヒュー以外のサプリメントは正直有効性が証明されたものではありません。そしてなぜが値段が高いものばかりです。もちろん値段が高いからと言って頭痛に効くわけではありません。
ですから今回の方法を試してみてダメだった場合は一度病院を受診するようにしましょう。
頭痛に対する薬は上で紹介したように市販薬以上に有効な薬がありますので、日常生活に支障が出てしまう人は無理に粘らずに病院を受診してみてください。
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