皮膚の薬

プレバリンαを徹底解説!!

 

今回は皮膚のかゆみや炎症に効果的なプレバリンαについて解説していきます。

 

プレバリンαはゼリア新薬が生産しているプライベートブランド(PB)になります。これはどういうことかと言いますと店頭での価格の面がはかなり優遇されている事があります。

つまり値段が安いと言う事です。

そして値段が安いだけでなく効果も高い薬になりますので、もしプレバリンαはどんなものか気になる方はぜひ参考にしてみてください。

 

またプレバリンαには「クリームタイプ」や「軟膏タイプ」や「クールタイプ」がありますが、その違いや選び方も併せて紹介していきます。

プレバリンαの口コミ

 

 

口コミを見ても人気がありますね。ほとんど否定的なものはありませんでした。

プレバリンαの配合成分から見る強さについて

プレバリンαの配合成分

プレバリンαはステロイドを配合しています。

「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」というステロイドになります。

 

ステロイドは皮膚のかゆみや炎症を強力に抑えてくれる成分です。

そんなステロイドの強さは5段階あり、その中でプレバリンαは下から2番目の強さで「中程度の強さ」となっています。これはムカデやブヨなどの強い虫刺されを除けば、十分なかゆみ止め効果を発揮します。

さらにプレバリンαに配合されているステロイドは「アンテドラッグ」と言い、皮膚の表面で作用した後、体内に吸収される際には分解されるように設計されているため、副作用が起こりにくいステロイドとなっており、より安全な成分になっています。

その他にも局所麻酔作用でかゆみを抑えてくれる「リドカイン」や、血行を良くし皮膚状態を良くしてくれる「ビタミンE酢酸エステル」、殺菌作用のある「イソプロピルメチルフェノール」も配合しています。

<プレバリンαの成分>

プレドニゾロン吉草酸エステル酸酢エステル
ビタミンE酢酸エステル
リドカイン
イソプロピルメチルフェノール 

 

プレバリンαの価格

プレバリンαシリーズの定価は以下の通りになっています。

 

・プレバリンαクリーム

・プレバリンα軟膏

933円(7g)、1467円(15g)、1676円(18g)

 

・プレバリンαクールクリーム

・プレバリンαクール軟膏

933円(7g)、1467円(15g)

 

クールタイプには18g入りはないみたいですね。

実際の店頭価格やネットではさらに安くなっている可能性大です。

 

プレバリンαは子供も使っていい

プレバリンαは子供も使用して構いません。

ただこれは大人にも言える事ですが長期間使用するのは避ける様にしましょう。また顔に使用しても構いませんが広範囲に及ぶ場合や目の近くに使用するのは避けてください。

 

プレバリンαが効く症状・効かない症状

【効能効果】

湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、虫さされ、じんましん

 

【塗ってはいけない所】

・水虫やインキンタムシ、化膿している患部
・目の周りや粘膜(陰部や口の中など)
・広範囲の顔面

公式HPより

 

ではどうして塗っていけない所に水虫やインキンタムシには使用してはいけないのでしょうか。

実はプレバリンαを水虫やインキンタムシなどに使用すると一時的にかゆみは治まります。しかしプレバリンαにはステロイドが入っているため免疫力を下げる働きもあります。つまり水虫やインキンタムシなどは真菌が感染することにより起きる病気になりますので、免疫力を下げる事により症状が悪化してしまう可能性に繋がってしまうためです。

ですから陰部や水虫の部位には使用してはいけません。

 

また顔にピンポイントで短期間(2~3日程度)使用するならば問題ありませんが、強い薬になりますので広い範囲に長期間使用しないようにしましょう。

 

プレバリンαのあせもへの効果

プレバリンαはあせもにも効果的です。

 

あせもは皮膚の炎症の1つになりますので、ステロイドが配合されて強く炎症を抑える事ができるプレバリンαはおすすめになります。

この場合は爽快感があるクールタイプ、そして塗り心地の良いクリームタイプを選びましょう。

 

プレバリンαのニキビへの効果

プレバリンαをニキビに使うのは止めましょう

 

プレバリンαはステロイドが配合されているために、確かにニキビの炎症などを抑える事ができます。効果がないわけではありません。

 

しかし上でも紹介しましたがステロイドには免疫抑制作用があるため、ニキビの原因であるアクネ菌を増殖してしまう可能性があります

一般的にもニキビ治療となると顔面に長期間連用することになると思いますので基本的にステロイドが配合されている薬をニキビに用いる事はありません。

 

プレバリンαシリーズの選び方

プレバリンαは大きく4種類あります。

・プレバリンαクリーム

・プレバリンα軟膏

・プレバリンαクールクリーム

・プレバリンαクール軟膏

それぞれ「軟膏タイプ」「クリームタイプ」そして「クールタイプ」があります。

ではこの選び方を紹介していきます。

 

軟膏かクリームか

もし「べたつきやテカりが気になる人」クリームタイプを使いましょう。

使い勝手が良いのはクリームタイプになります。ただ夏場などは汗で薬が落ちやすい事もあるためそのような場合には軟膏タイプを使用しましょう。

選び方がよく分からない場合はクリームタイプを選んでおけば間違いありません。

 

クールタイプか普通のタイプか

プレバリンαは通常のタイプとクールタイプもあります。

クールタイプはスーッとした爽快感がありますが、メントールなどのアルコールを配合しているために少し刺激がある場合があります。

価格はどちらも変わらないみたいなのでお好きな方を選びましょう。

特にこだわりがないのであればオーソドックスな普通のクリームが万能です。

 

プレバリンαと全く同じ成分の薬

実はプレバリンαと全く同じ成分の薬があるので紹介します。

・コートf ATクリーム

・コートf AT軟膏

コートFの紹介

 

コートfATはプレバリンαと全く同じ成分になります。

価格は1280円(10g)となりプレバリンαと大きく変わりません。

 

全く同じではありませんが似た強さの有名な薬としてはムヒαEXが挙げられます。

ムヒαEX(1200円 15g)

 

定価を見る限りプレバリンαは大して安くない印象を受けるかもしれませんが、実際の店頭価格はかなり値下げされている可能性がありますので、もし効果の強い塗り薬を求めている場合はぜひプレバリンαの値段をチェックしてみましょう。

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