今回は市販の下痢止め薬で有名な2種類の薬「ストッパ下痢止め」と「ビオフェルミン下痢止め」の比較を行いたいと思います。
このストッパ下痢止めとビオフェルミン下痢止めは下痢止め薬として知名度はもちろん、効果としても大変優れていますので、受験や会議などで緊張してお腹を下しがちな人はぜひ参考にしてみてください。
目次
ストッパ下痢止めの特徴
ストッパには3種類下痢止めが発売されていますが、今回は最もメジャーな下痢止めのストッパ下痢止めEXで話を進めていきたいと思います。
ストッパ下痢止めEXは2種類の成分を配合しています。それはロートエキスとタンニン酸ベルベリンという成分です。
ロートエキスは腸の働きを抑える事で便の排出を抑制し下痢に効果が期待できます。
タンニン酸ベルベリンは腸内でタンニン酸とベルベリンに分かれ、タンニン酸は腸の粘膜に作用し炎症を抑えたり、腸内は水分が増えると下痢になってしまいますが、腸内の水分が増えないようにする効果があります。ベルベリンは腸内の殺菌を行い、腸内を正常な状態に保つ事ができます。
そしてストッパ下痢止めEXの特徴として独自の口腔内速崩壊錠技術を採用しているため、服用時に水を必要としません。唾液で溶けます。また通常の錠剤よりも溶解速度が2倍になっているため、効果も早めに実感する事が可能です。
ただし10分では効かないので注意しましょう。詳しくはこちらを参考にしてください。
ストッパ下痢止めEXについて
【成分】
・ロートエキス 60mg
・タンニン酸ベルベリン 100mg
※1錠あたりの成分量です
【用法用量】
年齢 | 1回量 | 1日服用回数 | 服用間隔 |
成人(15才以上) | 1錠 | 3回を限度とする | 4時間以上あける |
15才未満 | ×服用しないでください。 |
【価格】
980円(12錠)
1680円(24錠)
ビオフェルミン下痢止めの特徴
ビオフェルミン下痢止めは5種類の成分を配合しています。
ストッパ下痢止めEXと同様にタンニン酸ベルベリンとロートエキスを配合。それに加えて、ゲンノショウコと言う腸粘膜を正常にする生薬とシャクヤクと言う腹痛に効く生薬も配合。さらにビオフェルミンなのでビフィズス菌まで配合され腸内細菌の働きを良くしてくれます。
ただし錠剤の大きさが直径8ミリなので水なしで飲む事は困難でしょう。ただし11歳から使用可能です。
また「ビオフェルミン止瀉薬」と言う大変似た薬も発売されていますが、腹痛への効果がビオフェルミン下痢止めの方が強いのでビオフェルミン下痢止めの方がおすすめです。
ビオフェルミン下痢止めについて
【成分】
・タンニン酸ベルベリン 100mg
・ゲンノショウコ乾燥エキス 140mg
・ロートエキス 11mg
・シャクヤクエキス 41.6mg
・ビフィズス菌 10mg
※3錠あたりの成分量です
【用法用量】
年齢 | 1回量 | 1日服用回数 |
成人(15歳以上) | 3錠 | 3回 |
11歳-14歳 | 2錠 | |
11歳未満 | 服用しない事 |
【価格】
1000円(30錠)
ストッパ下痢止めとビオフェルミン下痢止めの比較
効果の強さ
単純な下痢止めの効果としてはストッパ下痢止めEXの方が強いです。
共に下痢止め成分は同じですが、ストッパ下痢止めEXの方がロートエキスが多く配合されていますので、より効果が高く感じられるでしょう(ビオフェルミンの約5倍です)。
ビオフェルミン下痢止めはストッパよりも3種類成分が多く配合されていますが、下痢止めに対して劇的な効果をもたらすものではありません。
またストッパ下痢止めEXにさらに腹痛への効果がプラスされた「ストッパエル下痢止めEX」もあります。こちらは腹痛への効果は高めになりますが、値段は200円程度高くなりますのでまずは普通のストッパ下痢止めEXをおすすめします。
効く速さ
ストッパ下痢止めEXの方が早く効きます。
配合されている成分は同じですが、ストッパ下痢止めEXは独自の製法により溶解速度を速めていますので、薬の効果もその分早く実感できるでしょう。
飲みやすさ
ストッパ下痢止めEXの方が飲みやすいです。
と言うのもビオフェルミン下痢止めは錠剤で水が必要。しかも15歳以上は1回に3錠服用する必要がありますから、1回に1錠で済むストッパ下痢止めEXの方が利便性が高いでしょう。
またストッパ下痢止めEXは水なしでも飲めるため、試験直前などの急な服用が必要になった場合も対応できます。
値段の安さ
ストッパ下痢止めEXは1回当たり81.6円。
ビオフェルミン下痢止めは1回当たり100円となっています。
これだけ見るとストッパ下痢止めEXの方がお得ですが、実際は店頭価格で変動する場合も多いので、実際の販売価格を確かめる必要があります。
対象年齢
ストッパ下痢止めEXは15歳以上からの使用。
ビオフェルミン下痢止めは11歳以上からの使用となっています。
ただしストッパ下痢止めEXには小中学生用があり、こちらは5歳から使用可能となっていますので、使用年齢に合わせてどちらも選ぶ事が可能です。
ストッパ下痢止めEXが総合評価が高い
ストッパ下痢止めEXとビオフェルミン下痢止めを比較した際に、総合的におすすめできるのはストッパ下痢止めEXとなります。
メインとなる効果の面では大きな差はありませんでしたが、その他の部分である水分が不要だったり、効いてくる早さだったりを考慮するとストッパ下痢止めEXの方がおすすめできる結果になりました。
さらにストッパ下痢止めEXは腹痛への効果が高いストッパエル下痢止めEXや、小中学生も使えるタイプも発売されているためカバーする範囲も広いです。
一方ビオフェルミン下痢止めにはビフィズス菌などが配合されていますが、1・2度服用しただけで劇的な改善は見られませんので、あまり長期で使用する訳ではない下痢止めには適していないでしょう。
ですからまずはビオフェルミン下痢止めよりもストッパ下痢止めEXを選ぶことをおすすめします。
下痢止めを使う時の注意点
もし下痢が起きても中には止めてはいけない下痢もあります。
例えば食中毒やノロウイルスなどです。
この場合は下痢を止めるのではなく外に出す事が最も大切で、ここで下痢止めを使ってしまうと身体に毒素をため込んでしまう事になってしまいます。
ですからもし食あたり等が疑われる場合は下痢止めを使うのは避けるようにしてください。
下痢止めは併用してはダメ
市販の下痢止めは多くの種類が発売されていますが、成分の種類は違えど似た効果を示すものが多いです。
ですから今回紹介したビオフェルミン下痢止めとストッパ下痢止めEXを一緒に飲んだりすると、過剰摂取になってしまい決して効果が2倍になったりはしません。むしろ逆効果になってしまいますので、下痢止め薬を併用するのは避ける様にしましょう。
もしストッパ下痢止めEXなどを使っても全く効果が実感できない場合は一度病院を受診するようにしてください。
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