胃の薬

大正胃腸薬Kと大正漢方胃腸薬の違い!効き目に大差なし!!

 

今回は胃薬である「大正胃腸薬K」「大正漢方胃腸薬」をメインに紹介したいと思います。

 

実はどちらも大正製薬から発売されている胃薬で共に漢方の胃薬になります。

そして配合されている漢方がほんの少しだけ異なっていますが、大正胃腸薬Kと大正漢方胃腸薬の違いはほとんどありません

 

もし大正漢方胃腸薬、大正胃腸薬Kの購入で迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

 

大正胃腸薬Kと大正漢方胃腸薬の口コミ・感想

口コミ
口コミ

・大正胃腸薬Kと大正漢方胃腸薬はどう違うの?

・ガスター10が効かない時に大正漢方胃腸薬が効く気が気がする

・胃もたれやストレスの時に効く

・やっぱり食べる前に飲んだ方がいいのかなあ

大正漢方胃腸薬と大正胃腸薬Kの口コミや感想はこれらのものが挙げられていました。

想像以上に効果を実感している人が多く、胃薬のメインとして使用している人も多く見られました。

実際にはCMの知名度の高さから大正漢方胃腸薬を使用している人が多い印象です。

※大正胃腸薬Kと大正漢方胃腸薬の口コミはTwitterより

 

では具体的にこれらの口コミをもとに大正漢方胃腸薬と大正胃腸薬Kを紹介していきます。

 

大正漢方胃腸薬と大正胃腸薬Kについて

では大正漢方胃腸薬と大正胃腸薬Kについて紹介してきます。

ともに成分は2種類の漢方

大正胃腸薬Kと大正漢方胃腸薬は「安中散」「芍薬甘草湯」という2つの漢方からできている薬となります。

 

・安中散

安中散は胃腸によい7種類の生薬からできています。胃の痛みをおさえる「延胡索」炎症や痛みを緩和する「甘草」、胃酸を中和する「牡蛎」そのほか健胃作用のある「桂皮」や「茴香」「縮砂」「良姜」などが配合されています。

 

・芍薬甘草湯

胃けいれんを含め胃痛や腹痛などに効果を示す漢方です。医療用としては足がつったりした時など、いわゆる「痙攣性の痛み」によく使われます。

 

効果とおすすめの胃の症状

これらの漢方が配合されているため、大正漢方胃腸薬と大正胃腸薬Kには胃に対して以下の効果があることになります。

・胃の痛みを抑える作用

・胃腸の働きを活発にする作用

胃の痛みとしては「ストレス」からくる痙攣性の痛みに効果的であり、また胃炎などの炎症が起きている痛みにも効果的です。

そして胃もたれがあったり食欲がない場合などに活躍する「胃腸の働きを活発にする作用」もあります。

 

よって大正漢方胃腸薬と大正胃腸薬Kがおすすめな人は胃の調子が悪く、食べると胃もたれや胃痛がある人におすすめの胃薬です。

またそれらの原因がストレスから来る人にもおすすめとなります。

もちろん純粋に安中散+芍薬甘草湯ではなく配合量は少なめになっていますのであくまでそれぞれの効果がそのまま反映されるとは考えないでください。

 

「大正胃腸薬K」と「大正漢方胃腸薬」の違い

冒頭でも紹介しましたが、この2つは同じ成分を配合し添加物も全く同じものになります。

 

ただ若干ですが大正胃腸薬Kの方が痛みを抑える芍薬甘草湯の量が多く配合されています。安中散の量は全く同じです。

大正胃腸薬K大正漢方胃腸薬
シャクヤク340mgシャクヤク280mg
カンゾウ340mgカンゾウ280mg

大正製薬HPより

 

では芍薬甘草湯の方が多い「大正胃腸薬K」の方が効果があるのかと言われますと、実際の効果的なものが劇的に違う事はありません。

少なくとも胃腸の痛み以外に関してはほとんど違いはないと言っていいでしょう。

 

ですから大正胃腸薬Kでも大正漢方胃腸薬でもどちらでも好きな方を選んでください。

実際に店頭価格では割引されている事も多いので価格が安い方を選ぶ事を個人的にはおすすめします。

大正漢方胃腸薬に比べて大正胃腸薬KはCMなどの宣伝がない分、大きく値引きされて販売されている事が多いので大正胃腸薬Kの方がお得な場合が多いです。

 

大正漢方胃腸薬とタケダ漢方胃腸薬Kの違い

大正漢方胃腸薬や大正胃腸薬Kに名前が似ている胃薬があります。

それはタケダ漢方胃腸薬Kです。

 

ではこれらはどう違うのかと言いますと以下の成分が異なります。

大正漢方胃腸薬と大正胃腸薬K⇒安中散+芍薬甘草湯

タケダ漢方胃腸薬⇒平胃酸+芍薬

つまりざっくり言えば「安中散」が配合されているか「平胃酸」が配合されているかの違いです。

 

これを効果の違いで選ぶならば、胃の痛みがメインの場合は大正漢方胃腸薬と大正胃腸薬を。

とにかく胃を元気にしたい時はタケダ漢方胃腸薬を選んでください。

ただしタケダ漢方胃腸薬は比較的体力がある人にしか向いていませんので、それ以外の人は避けるようにしましょう。また共に胃を活発にする働きはあります。

 

大正漢方胃腸薬と大正胃腸薬Kの注意点

「大正胃腸薬Kや大正漢方胃腸薬は漢方の薬だから副作用がなくて安心」と思う人も多いかもしれませんが注意が必要です。

 

例えばこれらの薬を長期で服用していると「偽アルドステロン症」という症状が出る事があります。

偽アルドステロン症とは血圧が上がってしまったり、浮腫(むくみ)が出たり心臓にも影響を与えたりする副作用が出ます。よって高血圧や心臓、腎臓の病気がある人は薬の服用に注意が必要です。

 

実際に大正胃腸薬Kや大正漢方胃腸薬に配合されている偽アルドステロンを引き起こすリスクのある成分の「カンゾウ」は決して多くはありませんので過度に不安になる必要はありません。

現に安中散にも芍薬甘草湯のどちらもカンゾウを配合していますが、大正漢方胃腸薬の1日分の量は実際に医療用で使用される量の1回分程度になります。

ただもしむくみが出たり血圧が上がったりする場合は薬の使用をやめるようにしましょう。

そして飲み合わせにも注意するようにしてください。

 

大正漢方胃腸薬・大正胃腸薬Kが食前・食間の理由

通常胃薬は「食後」服用の記載が多いのですが、大正胃腸薬K・大正漢方胃腸薬に関しては「食前または食間」に服用するようになっています。

ちなみに「食間」とは食事をして2時間後の時間です。

 

ではこれらを食前または食間に服用する理由は、漢方は胃の中に何もない状態の方が効率よく薬の成分を吸収できるとされているために、漢方中心で作られている大正胃腸薬・大正漢方胃腸薬は食前または食間の服用になっているんです。

ですから寝る前に大正胃腸薬K・大正漢方胃腸薬を飲んで寝ることも問題ありません。

 

ではもし仮に、大正胃腸薬Kや大正漢方胃腸薬を食後に服用してしまった場合でも効果がなくなるという事はありませんので安心してください。

次の服用から食間または食前に服用すれば問題ありません。

大正胃腸薬Kとの飲み合わせ(併用)について

ではここでは大正漢方胃腸薬や大正胃腸薬Kと他の市販薬の飲み合わせについて紹介していきます。

「漢方だから安全」「飲み合わせは気にしなくていい」という事は決してありませんので注意しましょう。

風邪薬との併用

大正胃腸薬Kや大正漢方胃腸薬は基本的に風邪薬と一緒に飲んでも問題ありません。

効果が重複する事もありませんし、効果を弱め合う事もありません。

 

ただし最近ではグリチルリチン酸を配合している風邪薬(エスタックイブTTやパブロンメディカル)も発売されているので成分(カンゾウ)が重複してしまう可能性があります。

ただ仮にこれらの風邪薬と大正胃腸薬Kや大正漢方胃腸薬を飲んでもトータル量は大した事がないため、短期で決められた量を飲む以外は問題ないと言えます。

 

痛み止めとの併用

大正漢方胃腸薬や大正胃腸薬Kとイブやロキソニンなどの痛み止めとの併用は問題ありません。

 

しかし注意が必要です。

イブやロキソニンを飲むと胃を悪くする副作用が起きる事がありますが、その時に胃薬を一緒に飲むことが推奨されます。

しかし大正胃腸薬Kや大正漢方胃腸薬には痛み止めの副作用を防ぐには相応しくありません。

 

もし痛み止めの副作用を抑えるためにおすすめの胃薬を選ぶのであればこちらを参考にしてみてください。

痛み止めと胃薬の併用の紹介
イブやロキソニンなどの痛み止めは胃薬と一緒に飲んだ方がいい理由 もし胃の調子が悪くなって胃薬を飲んでいる時に、頭痛や生理痛でイブやロキソニンなどの痛み止めを飲まないといけなくなった場合皆さんど...

 

下剤(便秘薬)との併用

大正胃腸薬Kや大正漢方胃腸薬と下剤(便秘薬)も基本的に一緒に飲んでも問題ありません。

便秘薬の中にも腹痛を抑えるためにグリチルレチン酸を配合している薬もありますので、長期の併用は避けるようにしましょう。

他の漢方との併用

大正胃腸薬Kや大正漢方胃腸薬は安中散・芍薬甘草湯の漢方を配合しているため、これらと同じ漢方は一緒に飲むことはできません。

また甘草を配合している漢方と一緒に服用すると過剰摂取になる可能性もあるので、避ける様にしましょう。

 

大正漢方胃腸薬と大正胃腸薬が効かない胃の症状

大正漢方胃腸薬と大正胃腸薬は胃の痛みや胃の働きを活発にする働きには大変適しています。しかし胃の悩みを抱える人の中の「ある症状」に対しては正直効果が弱い面があります。

それは胃酸が逆流するようないわゆる「逆流性食道炎」や「胃食道逆流症」などの症状には十分な効果がありません。また胃痛が本格的に深刻化して胃潰瘍等まで発展した場合には市販薬では対応できません。

と言うのもこれらの症状の場合には胃酸をしっかり抑える必要があるからです。

ですからもし「胃痛が続く」「胃の不快感が取れない」「胸やけがひどい」と言う場合には必ず薬の使用をやめて病院を受診するようにしましょう。

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