今回は痛み止めで超有名な「ボルタレン」の市販薬版である「ボルタレンEXテープ」を紹介したいと思います。
ボルタレンと聞けばその名前だけで効きそうな感じがする人もいるかもしれませんが、実際どうなのかと思う人もいますよね。
そこでここでは市販のボルタレンテープと医療用のボルタレンテープの違いや他の市販の湿布との比較も併せて行っていきたいと思います。
もしボルタレンテープに興味がある人はぜひ参考にしてみてください。
目次
市販のボルタレンEXテープと医療用のボルタレンテープの違い
ボルタレンEXテープは医療用のボルタレンテープと同じ
ボルタレンEXテープは医療用でも使用されているボルタレンテープと全く同じ成分となっています。GSKホームページより
最近はボルタレンテープのジェネリックを使用する医療機関も増えている事から「ジクロフェナクナトリウムテープ」という名前のテープになじみがある方もいらっしゃるかもしれませんが、いずれも同じ成分からできているテープとなります。
ボルタレンテープは「ジクロフェナク」と言う鎮痛成分を配合していますが、同じものが市販も医療用にも配合されています。ですから効果はお墨付きです。
ただ唯一病院でもらうボルタレンテープと異なる点は1回に貼れる枚数です。
病院でもらう方は貼る枚数に制限はありませんが、市販で買えるボルタレンテープは普通の大きさの方が1回に貼れる枚数が1-2枚で、大きいタイプの方は1回に1枚と制限されている点です。
ボルタレンEXゲルやローションも医療用と同じ
ボルタレンEXにはゲルタイプやローションタイプが発売されていますが、こちらも医療用と全く同じとなっています。
ボルタレンEXテープと同じ成分を配合している湿布
ボルタレンEXテープ以外にも鎮痛成分である「ジクロフェナク」をメインに使用しているテープ剤は実はたくさんあります。例えば以下の通り。
フェイタスZαジクサス
オムニードジクロフェナク
ジクロフィット湿布
パスタイムZX
ただ「医療用として病院で用いられるものと完全に同じボルタレンテープが欲しい」と言う人には「ボルタレンEXテープ」を選んだ方が間違いないでしょう。
もしくは「フェイタスZαジクサス(久光製薬)」など、もともと湿布などの貼り薬に対するノウハウがあったメーカーの方が安心して使用できるのではないでしょうか。また値段が気になる人は一番安いものを選ぶと言うのもアリです。
ボルタレンEXテープはどの位強いのか
ボルタレンEXテープ以外にも市販薬には効果の高い湿布が多く発売されています。
ただボルタレンEXテープは中でもかなり効果の期待できる湿布になります。
例えば病院で非常によく使用される湿布に「モーラステープ」と言う湿布があります。そんなモーラステープを使ってボルタレンテープの両方はどの位効果があるのかを行った研究があるんです。その研究では7日間の投与でボルタレンテープもモーラステープも共に筋挫傷や捻挫に対して効果を発揮したと言う報告があります。参考:PMID: 28497473
また変形性膝関節症に限って言えば他のNSAIDSと呼ばれる鎮痛成分よりもジクロフェナクの貼り薬が最も高い鎮痛効果を発揮したという報告であったり、筋骨格系の急性の痛みに関してモーラステープ以上の有効性が報告されています。
つまり現在市販で発売されている湿布の中でボルタレンテープはトップクラスの効果を発揮するため、痛みが強い人に対して推奨できる貼り薬になります。
市販のボルタレンEXテープの注意点
子供と妊婦は使用不可
市販のボルタレンテープは15歳未満の子供と妊娠している人は使用する事ができません。
なお今回紹介したオムニードケトプロフェンパップやフェイタス5.0なども15歳未満や妊娠している人は使用できませんので注意してください。
痛み止めのとの併用は可能
もし痛みがひどい時は湿布と飲み薬のダブルの使用でも構いません。
例えばイブなどの痛み止めとボルタレンEXテープの併用も可能です。
またボルタレンテープは皮膚炎などの副作用が起きるリスクもあるので、皮膚が弱い人や過去にかぶれた経験がある人は無理に使用せずに飲み薬のロキソニン等を服用するようにしましょう。
また他の湿布はどんなものがあるのか気になる人はぜひこちらも参考にしてみてください。
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