花粉症や鼻炎の薬

アレグラは病院と市販薬どっちがお得?2つの違いを徹底解説!!

 

「アレグラFXは病院と同じ成分を配合しています」

という謳い文句で市販のアレグラFXは販売されていますが、本当に病院でもらうアレグラと市販のアレグラFXは同じと言えるのでしょうか?

 

そこで今回は

「市販のアレグラFXと病院のアレグラは本当に同じか」

という事を価格の面や効果の面などを考慮して比較してみました。

このご時世、なるべく受診を控えたい人もいると思いますのでぜひ参考にしてみてください。

 

病院と市販のアレグラの比較

アレグラの価格の比較

では病院でアレグラを貰う場合にはいくらになるのでしょうか。計算していきます。

ここではシンプルに特に検査などはせず、薬を貰う薬局も一般的な薬局を利用し14日分、3割負担で考えていきます。

●病院

初診料(2880円)+処方箋料(680円)=3560円

●薬局

薬剤服用歴管理指導料(570円)+調剤基本料(420円)+調剤料(630円)+薬代(1470円)=3090円

病院と薬局の金額を足すと6650円となり、この3割負担を考えると1990円になります。

 

一方ドラッグストアやネットで市販のアレグラを買おうとするとアレグラFXは28錠入りで2036円ですからこれだけみると価格の面では変わらなそうです。

 

ただしこれらの数字はあくまでも一般的な金額になります。

 

例えば病院ではアレグラのジェネリックを選べばメーカーにもよりますが高い方でも薬代は半額程度(1470円⇒780円)になり、また2回目以降は初診料が再診料(2820円⇒720円)となりこちらも半額以下になります。

一方でアレグラFXも販売店によっては値段が1500円前後で買える所もありますし、アレグラFXと同じ成分のアレルビなどを選べばさらに安くなります。

 

ではこれらを加味して明らかに言える事は

・アレグラ(ジェネリック不可)の場合は14日分は値段は病院も市販もほぼ同じ。ただし14日を超える場合は病院の方が値段が安い。

・アレグラはジェネリックを使っても良い場合は1カ月程度ならば病院の方が若干安い

・1カ月を超える場合病院の方がほぼ確実に安い

もちろん薬局によっては加算を取っている所もあるので一概には言えませんが、おおよそこの様な値段の違いになります。

 

効能効果の違い

アレグラFX(市販)

花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり

 

アレグラ(病院)

アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)に伴うそう痒

 

病院で皮膚のかゆみでアレグラを処方された人もいるかと思いますが、実は市販のアレグラは皮膚への効能効果がありません。しかし市販のアレグラFXも病院のアレグラも全く同じものなので当然市販のアレグラFXも皮膚症状に効果があります。

 

言っている意味が分からないかもしれませんが、簡単な話し市販のアレグラは皮膚への症状には使ってはいけない事となっています。

もしこれを皮膚の症状に使って副作用が起きてしまった場合医薬品副作用被害救済制度が受けれる受けれないことがあります。

 

医薬品副作用被害救済制度とは簡単に言えば、副作用が出た時に医療費が免除されたり医療手当が受け取れる制度のことです。詳しくはこちらもどうぞ。

医薬品副作用被害救済制度の紹介
医薬品副作用被害救済制度の紹介!市販薬でも医療費が返ってくる!!医薬品副作用被害救済制度について紹介します。この制度は簡単に言えば薬で受けた副作用(医療用も市販も含む)が入院する必要がある程度だった場合に、支払った分の医療費が全額かえってくる制度になります。しかしそれには様々な条件がありますので紹介していきます。...

 

用法・用量は同じ

アレグラFX・市販のアレグラ

1回1錠。1日2回。

これはどちらも同じです。

 

使用可能な年齢の違い

アレグラFX(市販):15歳以上

アレグラ(病院):12歳以上

 

市販のアレグラは15歳からになっていますが、病院のアレグラは12歳から服用する事が可能です。2017年には子供も使用できる(7歳から使用可能)市販のアレグラFXジュニアも発売されましたがこちらはかなり割高になります。

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成分の違いはなし

病院でもらうアレグラ錠と市販のアレグラFXは成分は全く同じです。

(効能効果や使用年齢は上で書いた通り異なりますが)

ただしアレグラのジェネリックである「フェキソフェナジン」や市販薬でアレグラと同じ成分である「アレルビ」などは主成分は同じですが添加物が異なります。

 

そして「ジェネリックは効かなそうだから嫌だ」という人には朗報があります。

それはアレグラと全く同じ(添加物も全く同じ)であるのにジェネリック扱いの医薬品が医療用では発売されているんです。これをオーソライズドジェネリックといいます。

オーソライズド・ジェネリック(AG)は「許諾を受けたジェネリック医薬品」という意味です。
新薬(先発医薬品)メーカーからお墨付きを得て製造した、原薬、添加物および製法等が新薬と同一のジェネリック医薬品や、特許使用の許可を得て、優先的に先行して販売できるジェネリック医薬品です。(読めばわかるオーソライズドジェネリック

 

ちなみにアレグラのAGは、日医工とサノフィという2つの会社の合併会社が作っているフェキソフェナジン「SANIX」という薬になります。

 

という事で、もしジェネリックが嫌な人はオーソライズドジェネリックであるフェキソフェナジン「SANIX」を薬局でお願いしましょう。ただしすべての薬局でオーソライズドジェネリックを扱っている訳ではないので注意してください。事前に電話などで確認してみるといいでしょう。

 

病院のアレグラと市販のアレグラの違いまとめ

・価格の面では初回14日分では同じ。ただそれ以降は病院の方がメリットが大きい

・市販のアレグラFXと病院のアレグラは効能効果と使用年齢に違いがある。

・市販のアレグラFXとアレグラは同じであるがジェネリックは必ずしも同じではない。

・医薬品副作用被害救済制度が受けれない可能性があるためアレグラFXは病院のアレグラと完全に同じように皮膚の症状には使わない。

・ジェネリック薬に懐疑的な人はAG(オーソライズドジェネリック)をお願いしてみる。

以上の様な違いが市販と病院のアレグラにはありますが、やはり注目すべきは値段ですよね。

 

個人的には病院でも市販でもジェネリックを使用する事をおすすめしますが、特に市販薬ならばアレルビが群を抜いて安いのでおすすめです。

アレグラとアレルビの違い
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もし病院に行く時間がない人や市販薬で済ませたい人はぜひこちらを試してみましょう。

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