二の腕などのブツブツ治療薬として有名な薬にニノキュアと言う薬があります。
しかしニノキュアは価格が1200円と少し高めになっているため、その効果が気になる人も多いのではないでしょうか。
また顔のブツブツにも使えるのかなど不安な人も多いかと思います。
※ニノキュアは顔には使えません
そこで今回は
ニノキュアがどうしてブツブツ肌に効果があるのか?
またニノキュアよりも安くて良い薬はあるのか?
顔にも使えるニノキュアに似た薬はあるのか?
これらについて紹介していきたいと思います。
ニノキュアの効果に不安な人、お得に済ませたい人はぜひ参考にしてみてください。
目次
ニノキュアが素肌をスベスベにする理由
ニノキュアには大きく3つの成分が配合され、これらの成分がスベスベ素肌に導く理由となります。
<ニノキュアの成分>
尿素
グリチルリチン酸モノアンモニウム
トコフェロール酢酸エステル
<尿素>
尿素は角質を除く作用と保湿作用があります。
肌は一定のサイクルで生まれ変わっていますが、紫外線などの外からの刺激によって角質が溜まり皮膚の生まれ変わりの邪魔をしてしまうことがあります。
そんな時に尿素は角質を柔らかくし古い角質を取り除く働きがあり、さらに保湿効果もあるため肌トラブルに大変有効な成分になっているのです。
またニノキュアは尿素を市販薬の中で最大量配合(20%)しているため、他の尿素配合の薬よりも効果を実感できます。
<グリチルリチン酸モノアンモニウム>
こちらは炎症を抑える成分となります。
皮膚トラブルには炎症が起きている際に赤く目立ってしまうことがありますが、その赤みを抑える事に繋がります。
<トコフェロール酢酸エステル>
皮膚の代謝を良くする効果のある成分で、肌症状を改善してくれます。
ニノキュアにはこれらの3つの成分、特に尿素が最大量配合されている点。
そしてステロイドが配合されていないために、比較的長期に安心して使用できる点がニノキュアのポイントとなります。
ニノキュアについて
ニノキュアの使い方
【用法用量】
1日数回、適量を患部にすりこんでください。
使用方法は1日数回となっていますが、朝・昼・夕・入浴後程度使用する様にしましょう。
症状が安定してきたら回数を減らしてみてください(ただし入浴後は必須で)。
ニノキュアの値段はいくら?
1200円(30g)
ニノキュアは1本1000円以上する、決して安い薬とは言えませんね。
ニノキュアを使うべき期間
ニノキュアはまず2週間の使用を推奨しています。
その理由は肌のターンオーバーが約2週間となっているためです。
ターンオーバーとは肌が生まれ変わることを差し、生まれ変わるのに約2週間を要するためです。
ニノキュアはブツブツ以外にも効果あり
ニノキュアが効く症状は以下の通りです。
さめ肌、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手指のあれ、老人の乾皮症
ニノキュアはブツブツに効果があるのはお馴染みですが、上記への効果も発揮します。
またニノキュアはそれ以外にも大変効果的な塗り薬となっています。例えば以下の症状です。
冬場の手荒れ。
たっぷり配合された尿素の保湿成分、そしてその他の成分により、手荒れやカサカサにかなり効果的な塗り薬となっています。
足(かかとやくるぶし)などの皮膚が固くなってしまっている場合。
これは「角化症」と呼ばれたりしますが、それらの皮膚トラブルにも大変効果の高い薬です。
ニノキュア以外におすすめな薬
パスタロンM20%・フェルゼア HA20クリーム
パスタロンM20%とフェルゼアHA20クリームは実はニノキュアと同じ成分を配合している薬になっています。
つまり効果はニノキュアと同じとなります。
しかしあえてここで紹介した理由は「値段」になります。
ニノキュアの値段は1200円(30g)ですがパスタロンやフェルゼアはそれよりも安くで販売されているんです。
<パスタロンM20%の価格>
800円(30g)
1380円(60g)
2202円(100g)
<フェルゼア HA20クリームの価格>
1680円(80g)
2000円(160g)
もしニノキュアと同じ量で安い薬を選びたいならばパスタロンM20%を。
100gを越える大容量が欲しい場合はフェルゼアHA20クリームを選ぶようにしてください。
クロキュアb・メンソレータム皮フ軟化クリーム
「ニノキュアを試してみたいけど効かなかったらどうしよう」
「できたら少しの量から試してみたい」
という人にはニノキュアと同じ成分で出来ている以下の薬がおすすめです。
クロキュアbの値段
800円(15g)
メンソレータム 皮フ軟化クリームの値段
550円(16g)
クロキュアはCMでも流れているニノキュアと同じ小林製薬から発売されている薬ですが、実はクロキュアとニノキュアは全く同じ成分になるんです。
詳しくはこちらでも紹介していますので参考にしてみてください。
これらの薬は約15gで販売され、その分ニノキュアよりも値段が安い薬になりますので、もしニノキュアを試してみたいという人はぜひこちらを選んでみましょう。
ニノキュアとザラプロAはどっちが効果が高いのか
ニノキュアと同じくらい人気の高い市販の塗り薬にザラプロA(エース)と言う薬が発売されています。
ではこの2つは何が違うのかと言いますとザラプロAの方がニノキュアよりも多くの成分を配合しています。
ザラプロAには皮膚や粘膜を作るビタミンAがニノキュアにプラスされたタイプの薬となります。また皮膚の修復を助けるビタミンEの量もニノキュアよりも多いため、ニノキュアより効果は高い可能性もあります。
しかしブツブツやザラザラに効果的なメインの成分である尿素やグリチルリチン酸は全く同じになりますので、ザラプロAの方が劇的な効果がある薬とは言い難いです。
ですからこの2つを選ぶ際には実際の販売価格の安い方を選ぶことをお勧めします。
2つの値段は以下の通りです。
ザラプロAは1200円(35g)
ニノキュアは1200円(30g)
となりますので、定価はほぼ同じとなります。
ザラプロには「ただのザラプロ」と「ザラプロA(エース)」が発売されており、この2つは名前は似ていますが成分が異なりますので注意しましょう。
必ずザラプロA(エース)を選んでください
顔にはニノキュアは使わない
「ニノキュアは顔のブツブツやザラザラにも使用していいのだろうか」
と疑問な人もいるかと思いますが、ニノキュアは顔には使用しないでください。
その理由はニノキュアの成分である「尿素」のためです。
尿素は皮膚を溶かして新しい皮膚に生まれ変わらせる働きのある成分になりますが、顔などの皮膚が薄い部位には適していないんです。
しかしそんなニノキュアに代わるおすすめの薬がありますので紹介します。
それはアットノンEXクリームです。
アットノンEXクリームは「傷あと・やけどあと」を目立たなくするための塗り薬として有名な薬ですが、実はニノキュアの様に肌のブツブツに効果が高いんです。
アットノンEXはニノキュアとは違い尿素の代わりにヘパリン類似物質と言って、皮膚科などで大変良く使われる「ヒルドイド」と言う塗り薬と同じ成分を配合しています。
また炎症や皮膚の修復を促す成分も配合されているため、こちらもニノキュアに劣らない効果の高い薬となっています。
特に皮膚の乾燥が強い場合の症状には高い効果を発揮しますのでおすすめです。
【アットノンEXの価格】
1300円(15g)
アットノンEXに関してはこちらでも紹介しています。
ニノキュア類似薬の選び方まとめ
値段が安い⇒パスタロンM20%
少量包装が良い⇒クロキュアb or メンソレータム皮膚軟化クリーム
効果が高い⇒メンソレータムザラプロA
顔に使いたい⇒アットノンEXクリーム
もしニノキュアの価格は効果に不安を感じている人は上記を参考にして、ベストな薬を選ぶようにしましょう。
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